2026年2月10日(火)18時30分
冷凍おかずセット「わんまいる健幸ディナー」は、阪神大震災の経験を教訓に、全国各地を巡り、その地域のホテルや飲食店に納品している専門調理会社の中から「本当に美味しい」と思った料理を依頼し、個包装で冷凍しています。
製造後は、私の故郷・大阪市港区で1901年創業の食品庫内作業大手・マグチグループ様にお願いし、神戸市東灘区深江浜の冷凍センターへ届け、主菜1品・副菜2品のセットにして5食単位で発送しています。
主菜の北海道産天然秋鮭は、1931年創業の大阪市中央卸売市場の水産仲卸大手・株式会社三恒の三上社長に目利きしていただき、手切りした後、西京味噌に漬け込んでもらっています。
焼き上げは、場外川向かいの西区で1943年創業の惣菜製造会社・服部常のセントラルキッチン「吉フーズ」様。副菜の「じゃがいもの青海苔和え」もこちらで製造しています。
もう一つの副菜は、宮城県気仙沼市で1955年創業の三陸飼料カネキ食品様が作る「千切り大根」。さらに、静岡県焼津市で1908年創業の鰹節製造会社・山七様からは、水揚げ日本一のしらすを使った「白菜の煮浸し」をご提案いただき、試食しました。
こんがり焼けた秋鮭は見た目からして美味しそう。その理由は、三恒さんが漬け魚専門として95年の歴史を持ち、大阪・梅田の阪急百貨店地下でも漬け魚専門店を運営する老舗だからです。
千切り大根煮は、宮城県庁の復興支援で県内を回る中で出会った、都会では真似できない素朴な味。油揚げの旨みが染みて、ほっとする美味しさです。
じゃがいもの青海苔和えは、物価高騰で「あおさ海苔」に置き換える会社が増える中、わんまいるでは風味を大切にし、青海苔を変えずに使用しています。
しらすの煮浸しは、明治41年創業の山七様ならでは。地元でしか手に入りにくい細しらす(白く小さい”かえりたて”)を使うことで、独特の苦味がなく、鰹節と醤油・砂糖だけのシンプルな味付けでも、流水解凍で冷たいまま実に美味しい。
天然秋鮭は海外の長期冷凍輸入魚と違い、鮮度が良く皮がペロッと剥がれます。皮だけを炙ってお酒の肴にされる方もいるほど。
肉厚で、弁当や惣菜によく使われる海外養殖のトラウトサーモンとは違い、天然秋鮭ならではの身の締まりと上品な西京味噌の風味が楽しめます。
久々に菊正宗本醸造の熱燗を口に含むと、これがまた最高。
白菜と細しらすの煮浸しは、明治41年創業の鰹節屋の技が光り、思わず唸る旨さです。
惣菜専門83年の技で、冷凍しても固くならず、柔らかすぎず仕上げるのは本当に難しいこと。
切り干し大根と油揚げの炊き合わせは、寒い東北ならではの保存食文化が生んだ素朴な味で、熱燗にもよく合います。
北海道産天然秋鮭の西京焼きセットを熱燗でゆっくり楽しんだ後は、大阪名物・昆布の佃煮で締めて、ご馳走様でした。
今夜のおかず4品の創業年数を合わせると367年。世界ギネスとは違いますが、独立して38年間、日本各地を訪ね歩き「美味しい」を集めてきた結果、こうなりました。













