100年ぶり豊漁 北海道ニシンを北海道開拓使麦酒醸造所から発売された”赤星”で晩酌【わんまいる】

2023年2月28日(火)19時02分
今夜の献立メニューの主菜は、絶滅寸前と言われ全く獲れなくなっていたニシンがここ数年前から水揚げが増え、昨年春先に100年ぶりの大漁とニュースで聞いたので直ぐに現地の仲買水産会社に連絡してサンプルを取り寄せると、でっぶり太った脂が乗って美味しそうなニシンだったので直ぐに買い付けてもらい、開きに塩分控えめの1.7gで少し干してもらい、宮城県閖上漁港にある水産加工会社に頼んで焼いてもらいました。新鮮な上物なので身が反り返っています。


明治から昭和の初めにかけて毎年豊漁で北海道各漁村ではニシン御殿と呼ばれる立派な漁師の家が立ち並ぶ程賑わっていたと聞きますが、その後ピタッと獲れなくなってニシン漁を主にしていた漁村は寂れ、廃村に追い込まれた漁村も数知れず。。そんなところにニシンが戻って来た。ところが僕でさえにしんそばにトッピングされるニシンの片身を原形が無くなる程煮付けた甘露煮以外見たことがなかった。初めて試食すると程度に脂が乗って秋刀魚と鯵とホッケを足して3で割ったような味覚で、殆ど気にならなく食べられる小骨が腹回り付いていますが僕は皮と骨をとって身だけをほぐして食べています。100年ぶりの豊漁の北海道産ニシンの開き、何と言っても北海道開拓使醸造所から明治10年(1877年)に発売された現存する日本最古のビールブランド、開拓使のトレンドマーク星ラベル”赤星”が愛称のサッポロラガービールで晩酌を楽しみました。


麦芽のほろ苦さが飲みごたえがあり、脂が乗ったニシンの一夜干し焼きにピッタリ合う。明治の頃に盛んに獲れたニシン。おそらく北海道開拓使の皆さんもサッポロラガービールでニシンの一夜干し焼きを楽しんでいた事だと一人勝手に想像しながらゆっくりと晩酌を楽しみました。

副菜は、春が旬の「菜の花と厚揚げと人参の炊合せ」に



大きな椎茸が入った徳島産の「切干大根の旨煮」も



玉子焼きもラガービールに凄く合う。日本最古のビールで日本で昔から作られているおかずで楽しむ今夜も最高。そして〆にご飯を紀州完熟南高梅の梅干しで食べてご馳走様。今日も一日お疲れ様でした。


難しい魚料理 冷凍 本格フレンチ・中華・和食の定期購入ボンキッシュ7月メニュー試作に参加【わんまいる】

2023年2月28日(火)11時30分
今日は月に一度の上質な国産おさかな料理「BonQuish(ボンキッシュ)」EC通販サイト https://bon-quish.jp/ 7月メニューの試作会に大阪天満宮近くの株式会社こまこ舎(山本美和社長)が営む自然光も入るスタジオキッチンに和食の近藤先生(元辻調理師学校教授・サンフランシスコ日本領事館公邸料理人・多くの料理番組に出演)、フレンチの藤井シェフ(フランス・スイスの名門ミシュランガイド星獲得レストランで修行し帰国後、ビストロ・ダ・アンジュの料理長として店舗展開に寄与・二代目社長となったが後輩に譲り現場の指導に当たる)、中華の西尾オーナーシェフ(中華の鉄人陳建一で有名になった赤坂四川飯店の元取締役兼料理長・昨年3月にご子息と共に独立開業)と料理業界で名が知れた三人のベテラン料理人を招き、共同で日本の魚食振興と言う同じ理念の東京電力ホールディングス株式会社様も来阪されての試作&試食会に参加しました、所狭しと三人の先生が腕を振るい、弊社ボンキッシュ担当と商品企画部のメンバーも助手を担い、真剣そのもので凄い迫力を感じます。

1つ目の作品は、青森県八戸漁港水揚げ「あかいかの黒胡椒炒め」。長方形に少し大きめにカットされたあかいかがサッと強火で炒められてふっくらと身が盛り上がっています。彩りのよい赤パプリカに、夏野菜のズッキーニとエリンギを加えて、粗挽き黒胡椒とオイスターソースにチキンスープで炒められて良い香りと共に熱油通ししたねぎと生姜のパンチが効いて物凄く美味しいです。恥ずかしながらこんな中華料理食べた事がありません。

2作目は、「北海道噴火湾産帆貝の甘辛炒め」。うわー僕の大好きなにんにくの芽が沢山入っている。肉厚のどんこ椎茸に食欲をそそる赤パプリカに、熱油通しした葱生姜に極めつけの鷹の爪が散らばり誰が見ても本格中華料理だと思う。大きな貝柱肉厚で特有の甘みがあり、ピリ辛味と相対的で堪らん旨さに一緒に試食しているメンバー全員が瞼を閉じて上を向き旨味を噛みしめている。さすが中国から日本に来て四川料理を全国に広げた第一人者陳建一氏の父親で赤坂四川飯店創業者の陳建民氏の愛弟子なだけの事はあると僕が言うと大変失礼だがそう思う。そんな西尾料理長自らが目の前で作ってくれた本格中料理をいただけてこんな幸せな事は無く、仕事冥利に尽きる。

3作目は、おーっ、アイナメ しかも立派な品物でよくこんな上物が手に入ったとうちの食材調達能力も凄いと我ながら感心。どんこ椎茸に葉にんにく、葱と生姜のみじん切り。アイナメと椎茸はサッと高温油で火を通し、強火で香味野菜を炒め合わす「アイナメの豆鼓(トウチ)炒め」。これまた初めて食べる本格中華で、昨年愛媛県松山駅前で東京赤坂四川飯店に勤めるご子息と共に独立開業したお店「中華旬彩 西尾」に又食べに行きたくなる心境。



4作目は、餌が激減して獲れなくなっている日本の蛸を使った「蛸のスパイシー炒め」。蛸がプリップリッでこの食感を再現するのは難しい。すべては火加減だ。セロリと胡瓜に生姜・にんにく・白ねぎの香味野菜のみじん切りに各種調味料に豆板醤がモノを言う。たった三つの単純な食材にも関わらず、香味野菜と各種調味料を合わせ豆板醤だけでチリソースでもなく麻婆ソースでもない初体験の本格中華料理の技を見せつけられ感動。修行に修行を重ね、腕に磨きをかければこんなに美味しい感動する食べ物が作れるんだとつくづく感心。下積みが何より大切だと各先生達が口を揃えて言います。僕もそう思います。

そしてココからは本場フランスやスイスのミシュラン星獲得レストランで修行を積んでビストロ・ダ・アンジュの店舗展開に寄与された藤井シェフの本格フレンチ。7月のメニューの試食です。

1作目は、「カレー風味の金華鯖のフリットと夏野菜のマリネ」。冷製と温かい料理二品を試食。藤井シェフも個包装冷凍真空パックなので、流水で半解凍してお皿に盛り付けて冷たく食べた方が夏はお薦めだと提案いただきました。ボンキッシュはソースとメインの料理は別々に個包装しているから解凍後に金華鯖だけをトースターで炙り、お皿に盛り付けて解凍したソースを上からかけれると目の前でシェフが作った料理が味わえます。

2作目は、「魚介類ハンバーグガレット見立て アメリケーヌソース」。いやー超贅沢!鯛・海老・いか3種類の魚介とマッシュルームと玉ねぎを小さく切って魚のすり身を繋ぎにし、両面焼いてほうれん草のソテーを添えて上からアメリケーヌソースをかける。濃厚で甘い海老の殻特有のソースが、魚のすり身で包まれレアーに焼かれた鯛・海老・いかに混ざり物凄く美味しい。近藤先生から本来フレンチとは地中海で獲れた魚介を使うのでピッタシ合うと教わる。ヘルシーで食材とソースと調理技術の三味一体の作品に感激。

3品目は、「スズキり海藻蒸し ドライトマトのピストソース」。なるほどドライトマトを使うんだ。生のトマトは崩れて溶けてしまうので使いにくい。だからと言って止めると甘みが足らなくなる。近藤先生からスズキの実が反り返っているのは新鮮で上物だと言う証拠で、食材調達力が高いと褒められました。生ワカメは、歯応えあって旨い。バジルオイル漬け・パセリ・ケッパー・にんにく・ドライトマトのピストソースが淡白なスズキにバッチグー。わかめと一緒に食べると最高の味わい。これは白ワインが欲しくなる。

本格中華に本格フレンチそして旬の煮魚に焼魚の詰合せ月に一度の定期便。僕も早速申し込もう。休日のディナーはボンキッシュで決まり。

希少部位 石見ポークロース肉の生姜焼きセットを夕食に【わんまいる】

2023年2月27日(金)19時02分
今夜はコロナ行動制限解除にて観光客が戻り、隣接している広島のみならず関西や関東でも人気が出て来た出雲空港から車で2時間30分、JR広島駅からも車で1時間30分の標高高い山々に囲まれた盆地で人口7千人の町に良質な伏流水が豊富な事から造り酒屋が3軒、キャビアを獲るチョウザメの養殖、自然放牧の酪農による高級ミルクジャムやジェラートにチーズ製造などA級グルメの町として知られる島根県邑南町。そこで養豚している石見ポークは、脂質が少なく赤身に旨味がある本場イギリスが原産国にケンボロー種。日本での生産は少なく、人気のロース肉は取り合いとなる希少部位。わんまいるでももも肉を沢山使用しなければロース肉は回って来ません。石見ポークは加熱すると飽和脂肪酸が溶け、他の食材の旨味と混ざり抜群に美味しくなります。特にロース肉は繊細な刺しが入り、きしむ食感が楽しめ、柔らかすぎず硬すぎません。そこでキャベツや玉ねぎなどの旨味成分グルタミン酸との相性抜群の「石見ポークロース肉の生姜焼き」を主菜として採用。とろりとして堪らん味わいです。



副菜は石見ポークの挽肉を塗した「大根のそぼろあん」と「6種刻み野菜とめかぶのだし」のセットに、



野菜たっぷりマカロニサラダを足して、いかりスーパー直輸入フランス南部のカベルネソーヴィニヨンで楽しみました。次回からは和食ではなく洋食として”石見ポークの生姜焼きソテー”にして副菜はほうれん草とコーンにフライドポテトなどの方が合うと思いましたのでその場から商品開発部長にメールを入れました。実際に自宅でお客様の立場となって実食して気が付く事が沢山あります。それにしても石見ポークのロース生姜焼き旨かった。

【検食】 冷凍おかずセット「わんまいる健幸ディナー(湯煎・流水)1197号」(3月3週目、出荷 3/9~)

2023年2月27日(月)12時03分
2010年発売以来毎週月曜日は冷凍おかずセット「わんまいる健幸ディナー」翌週お客様に出荷する献立メニュー5食セットを神戸市東灘区のわんまいる冷凍センターから抜き取って大阪駅前梅田本社に持ち帰り検食をしています。万が一品質や味に問題が見つかれば、直ちにやり直しとなるので担当の商品企画部長・担当バイヤーも真剣そのもの。春夏秋冬で少し味を変えたり、副菜を変えたりなど細かく検証しています。今日は1197号です。1食目主菜は、大正14年創業の神戸市中央卸売市場の魚屋の職人さんに遠赤外線ガス台で漬け焼きしてもらった「高知県産ぶりの照り焼き」。一流料亭レベルで非の打ち所がない逸品です。レンジ解凍ではこんな風には出来ません。副菜は昭和18年創業に大阪市肉の老舗惣菜製造販売会社に作ってもらった「がんもと彩野菜の含め煮」と「キャベツときのこの柚子醤油」のセット。ふくよかな味わいの含め煮に冷たくて酸味がある柚子醤油の和サラダは、三味一体のバランスでバッチグー。

2食目主菜は、阿波踊りの本場徳島県阿波市で、食べられるのに集荷されない野菜を利用出来ないかとJAから独立され、カット野菜会社を創業し、ご子息が跡を継いで惣菜製造を始めた徳冷さんに作ってもらった「金華鯖と野菜のエスカベシュ」です。世界三大漁場に数えられる三陸の中でも親潮と黒潮が混ざり良質な魚が獲れる事で知られる金華山沖周辺の根に生息して回遊しない金華鯖を衣を付けて揚げて、玉ねぎと人参にお酢とオリーブ油砂糖・食塩・コショウにバジルとローレルを加えてまろやかな酸味で冷たくて美味しい。僕は血合いが苦手なので半分に箸で割って香味野菜の玉ねぎと一緒に食べています。青臭みは全くなく、バジルが効いて旨い。出来ればお酢を2割減らしてブラックペッパーを施して欲しいと伝えました。副菜は「青梗菜と玉ねぎのチキンスープ煮」と「ポテトサラダ」のセットです。

3食目主菜は、加熱すると旨味成分イノシン酸を含む飽和脂肪酸が溶けて鳴門のわかめの旨味成分グルタミン酸とが混ざり、その出汁が徳島県産の筍に染み込み、薄味で筍の味わいがしっかりしてコリコリした食感と鳴門わかめの滑らかさが相対的で美味しい「石見ポークの若竹煮」です。副菜は「ほうれん草とちりめんじゅこの卵とじ」と「北海道産極細切り昆布煮」のセットです。

4食目主菜は、多くのホテルやレストランで採用されている牛骨を長時間かけて煮込んだフォンドボーを使い、淡路島産玉ねぎ・煮崩れし難い北海道産黄爵(とうや)・人参・国産牛バラ肉が入った「具材たっぷりビーフシチュー」です。副菜は「茄子の石見ポークそぼろあん」と「北海道産フライドポテト」のセットです。ビーフシチューには茄子のそぼろあんは向かないから、ほうれん草と蒸し鶏のソテーや石見ポークのそぼろを使うなら人参しりしりなどに変更するように伝えました。

5食目主菜は、大分のご当地グルメ”とり天”の名前を全国に有名にしたとして地元で知られるデリカフーズ大塚さんに作ってもらった大分B級グルメ「豊後の唐揚げ(日南どり使用)」。クリンネスが行き届いた風通し良い開放舎で育てられた日南どりの若鳥を採用。臭みが無く柔らかくて弾力があり、本場豊後の唐揚げはジューシーで旨い。副菜の「茄子と人参とこんにゃくの味噌炒め」は、七味をかけるとお酒の肴にも最適。ほうれん草ともやしのナムルも冷たくて胡麻油が香り美味しいです。

今週も主菜5品と副菜10品を検食しました。

いかりスーパー直輸入超お値打ちワインで手羽先&手羽元カレー粉グリルディナー 【わんまいる】

2023年2月26日(日)18時30分
冷凍おかずセット「わんまいる健幸ディナー」は週5日間なので休日は家内に作ってもらっています。今日は最近すっかり虜になっているいかりスーパー直輸入の超お値打ちフランス南部ラングドッグ・ルション地方で作られているシラーをブレンドしているか思うような香り高いフレンチオーク樽熟ワインを30%ブレンドしたふくよかな果実味とマイルドなタンニンをバランス良く愉しめる”モンティバコ カベルネソーヴィニヨンで大好物の手羽先と手羽元のカレー粉グリルと野菜たっぷりマカロニサラダでディナーを楽しみました。

鶏肉は表面の皮をしっかり炙る事で内側の一番脂が乗っている部分がジューシーに焼け、中身はややレアーに火が通ります。表面はパリッ、噛むとジューシー、中身はふっくら。そして軟骨をバリバリむしゃぶる。カレーフレークに食塩をブレンドして暫く冷蔵庫で寝かすと馴染み上手に焼けます。

細いマカロニをサッとボイルしてキャベツ胡瓜ボンレスハムを極細に千切りしてマヨネーズで和えてボールに入れてれ冷蔵庫で寝かすと野菜から水分が出てしなやかになり、コレが抜群に旨い。



カレー風味の手羽先と手羽元をむしゃぶりワインを飲んで、シャキシャキ感が残る野菜たっぷりマカロニサラダを食べる。バゲットが欲しいが我慢してワインを楽しむ。フレンチオーク樽熟成ワインブレンドカベルネソーヴィニヨン(ミディアムボディ)をバカラのグラスで転がし馴染ませて飲む。最高に旨い。飲み口が良いワインなので料理の味を引き立てる。鶏・豚・牛と試して見たけど肉には何でも合うし、中華にも行ける万能ワインだ。明日は何で楽しもうかと昨日届いたおかずセットのメニューを思い出し考えるのも楽しい。すっかりほろ酔い気分となりご馳走様。美味しかったです。