僕は昭和36年に、天下の台所大阪の当時近畿一円と西日本の食材が豊富に集まる大阪港がある港区弁天町で生まれました。戦時中の闇市からお腹一杯に食べさせてやりたいと言う食べ物屋が経済復興する中で流行、個人商店黄金時代を迎え、店主が工夫を凝らした手作りの味が楽しめていましたが、スーパーが出来て飲食チェーン店が広がり、そしてコンビニが出来て、個人商店は無くなって行きました。僕はその時代の素朴な味わいが大好きで日本中を商品開発する中で出会った懐かしい逸品を献立採用したり再現したりしてお届けさせていただいています。それでは今週お届けする献立メニューを紹介させていただきます。
2食目の主菜は、「愛媛名物 はもカツ」です。愛媛県ご当地グルメとしてインバウンドからも人気。北海道産助惣鱈と愛媛県産のハモのすり身と自家製豆腐と玉ねぎを使ったフィッシュカツです。四国中央市の老舗 青木蒲鉾店さんに作ってもらいました。はも特有の淡白な白身でたんぱく質豊富で弾力がある触感をお楽しみ下さい。僕は千切りキャベツを添えてウスターソースをかけて食べています。副菜は、食物繊維が豊富で、消化を助け、便秘の予防に役立つ茄子を使い、トロッとした食感がくせになるトマトの酸味が爽やかな「茄子のトマト煮」と、じゃがいも、人参、ブロッコリーを使った「温野菜サラダ」をご用意しました。
3食目の主菜は、宮城県のブランド鶏「みやぎ森林どり」を使用した和食の定番「みやぎ森林どりの筑前煮」です。みやぎ森林鶏から良い出汁が出て野菜に染込んで口に入れると旨味が口いっぱいに広がります。東北ならではの素朴な味わいです。食物繊維が豊富な根菜類が摂れて、栄養バランスのよい筑前煮は、歯ごたえもあり満腹感もあります。副菜には、野菜をたくさん加えて栄養アップさせた「五目厚焼玉子」と日本の三陸沖で獲れた上質な太い茎にひじきを使った「三陸産ひじきの煮物」をセットにしました。ひじきには、。腸内環境を整えて、便秘解消に効果的な食物繊維や、鉄分、カルシウムを含み、貧血予防や骨の健康維持にも役立ちます。
4食目の主菜は、「もも肉のローストチキン」です。九州各地の契約養鶏場の若鳥を厳選し、マスタードやバジル、ロースマリー、パセリ、黒胡椒など10種類香辛料を使い、スパイシーに味付けしています。皮目をこんがり焼く事で不飽和脂肪酸が肉からにじみ出て臭みも無くなり、ジューシーな味わいになります。トースターなどで炙っていただくと、さらに皮が香ばしく、おいしく召し上がっていただけます。副菜は、食塩無添加北海道産じゃが芋の「フレンチポテト」と、冷たくさっぱりと箸休めに、淡色野菜の中でもビタミンC豊富なキャベツを使用した「キャベツと人参のコールスロー」をセットにしました。
5食目中華メニューの主菜は、日本海山陰地方の富士山と呼ばれる豪雪で有名な鳥取県蒜山高原の奥にそびえ立つ大山の麓で良質な伏流水で育てられた大山豚を使った「大山豚とキャベツの味噌炒め(回鍋肉)」です。ピリ辛を抑えているのでお好みで七味唐辛子をふりかけて混ぜてお召し上がり下さい。副菜は、「豊後のから揚げ」と、 群馬県の郷土料理大和芋のとろろ「味付け山芋とろろ」をセットにしました。やまいもの消化酵素のアミラーゼがでんぷんの消化を助けてくれる効果があります。
では来週もお楽しみに!