2023年11月29日(水)12時02分
毎週水曜日は神戸市東灘区のわんまいる冷凍センターに入荷して来た冷凍おかず・総菜をお客様に出荷する前に検食しています。そして新しく開発している新商品や全国各地のメーカーさんからのサンプルの試食を行っています。
先ず1品目は、島根県邑南町の人里離れ、標高が高く、養豚場から上には人が住んで無く、良質な伏流水を飲んで育った希少な石見ポークを使った「石見ポークのフランクフルトとごろっと野菜のポトフ」。※下記写真は3当分した後のものです。
石見ポークのフランクフルトです。所々に気泡が見えますが、加熱すると旨味成分のイノシン酸と上質のオレイン酸を含む不飽和脂肪酸が溶けだします。このエキスが野菜の旨味や出汁と混ざり合い抜群の旨味を感じさせてくれます。
2品目は「国産牛肉と淡路島産玉ねぎ使用牛丼の具」です。
他の玉ねぎの産地に比べて温暖な気候と日照時間が長い事から糖度が倍近く高いと言われる淡路島産の玉ねぎ使用。出汁が染み込んで旨そう。
国産牛バラ肉を1ミリにスライス。余分な脂質とアクをサッとボイルして取り除き、砂糖を使わずに清酒・味醂・醤油だけのシンプルな出汁に玉ねぎを加えて個包装真空パック低温調理冷凍して解凍した逸品です。
ご飯に牛肉と玉ねぎを乗せてつゆをかける。砂糖を使って無いから嫌な甘みはしません。牛肉と玉ねぎだけの甘味でこんなに美味しいとはビックリ。
3品目は、肉じゃがです。日本一の清流の言われる高知県四万十川の中腹にあたる窪川流域で飼育されている四万十ポーク。聞くところによると、仕上げにご当地銘菓の芋けんぴを食わせているから甘味が強いと言う。それに淡路島産玉ねぎを使用しています。
大きなじゃがいもは煮崩れし難い北海道産黄爵(とうや)。ホクホクで出汁が染み込み旨い!
日本一の清流四万十川の伏流水を飲んで育った四万十川ポークは、確かに他の豚肉と比べ甘味が強い。
玉ねぎも出汁が染み込んで旨い
4品目は、トマトのホールが所々に残っている「国産豚肉100%のロールキャベツトマトソース煮込み」です
食べ易い様にナイフとフォークで切る。煮崩れしない様に一つ一つ手で巻いたこだわり肉屋のロールキャベツです。
繋ぎは玉ねぎとパン粉だけ。まるでロールキャベツステーキ見たい
5品目は、回鍋肉。子供さんが食べる事を想定して辛さ控えめなので七味唐辛子をふりかけます。
僕はガッツリかけます。混ぜると本格四川風回鍋肉が完成します。
七味唐辛子の辛味に大山豚の甘味がしてこの上なく美味しい。大衆中華料理屋さんではまず食べる事が出来ない味わいです。僕がこだわる、精肉加工会社も生産者も嫌がる1ミリスライス。熱湯でサッとボイル。脂身が多いと溶けて目方が減るので、その分肉を多めに使用しなければならない。1ミリスライスは細切れが多く出来易いので熟練度が必要で難しい。だけど旨い。
6品目からは来春の新商品の試食です。食べて応援中国の日本からの水産品全面輸入禁止で大打撃を受けているホタテを使ったじゃがいもとブロッコリーの醤油バター炒め。
ホタテが小さい。。じゃがいものカットが大きいから余計に感じます。ボンキュシュで試食した大きな貝柱に切り替え、じゃがいもは中止する事に。
次は、石見ポーク焼きそばのリニューアル。石見ポークバラ肉を10g→30gに、キャベツを65g→80g、麺140g→150gに増やしました。
そして毎年大好評で、一度食べた方の殆どがリピート購入する土用丑向けの鹿児島県産「鰻まぶし飯し」
鰻のタレをご飯に塗したのは大阪発祥で、子供の頃から食べています。手焼きの錦糸卵をご飯に敷いてその上からカットした鰻蒲焼きをトッピング。混ぜて食べると最高に旨い!
沢庵を添えているから箸休みに良い
最後は、しじみ味噌汁。土用丑には欠かせ無い滋養強壮、疲れを取るにはシジミが効くと言う。先日、島根県ブランド推進課から創業400年余り続く松江市の錦味噌さんを紹介され、早速試作してもらいました。
コレまでの味噌と松江の錦味噌とで飲み比べ。5人とも口を揃え錦味噌に軍配。シジミの旨味がしっかり味わえるのが不思議です。松江宍道湖のしじみを松江の味噌汁で頂く。後は宍道湖かその隣の神西湖の”天然うなぎ蒲焼きのまぶし飯し”を開発するのが夢です。