2021年6月17日(木)17時30分 今日も仕事帰りにスポーツジムに立ち寄ってから自宅に戻り、夕食に簡単にできるミールキット「わんまいる健幸ディナー」を作って貰いました。今夜の献立メニュー主菜は、鳥取県境港で水揚された大きなサイズの「とろいわし」の梅煮です。骨まで全く気にせず食べられる特殊な調理機器でとろいわしを焼いて境港・米子地域特有の甘い地醤油に梅肉を加えた昭和30年創業の秘伝のタレを袋に入れて個包装真空調理した逸品です。副菜は「茄子と人参と南瓜の揚げ浸し」と「小松菜と薄揚げのお浸し」のセットです。とろいわしに箸を入れると柔らかくて身がほぐれ出汁が染込んで旨い。これまで食べて来たいわしと全く違う。
お腹に餌が入っていないいわしを毎朝境港の市場に出かけ目利きして買い付けて新鮮なうちに頭と内臓を取って一次加工する事が鮮度を保ち青臭く無く食べられる理由だ。地元の鮮魚仲買人の許可を持った水産加工・食品製造会社だからできるのです。僕は地元で獲れた食材を産地で加工・調理して冷凍保存して流通に乗せて、東京や大阪など消費地で販売消費する6次産業化を推奨しており、6次産業化のアドバイザーを長年やって来ました。冷凍する事で日本国内のみならず海外でも販売する事が出来ます。それにしても美味しい。「旨いもんを食べると不味いもんでも食べられるようになる」と教えてくれたのは弊社調理顧問の元辻調理師学校教師でサンフランシスコ日本国領事館公邸料理人を経て世界のミシュラン星獲得ホテルやレストランなど指導して日本に戻り、どっちの料理ショーには100回レギュラー出演され今でも島根県松江市と愛媛県松山市の調理師学校で子供達に教え、多くの飲食店やスーパーなど調理指導されている近藤先生です。「食べず嫌い」という言葉は「本当に美味しいモノを食べた事が無い」という事です。食の道に入るまでは好き嫌いが凄く多く育った僕は、近藤先生が仰る事が身に染みて分かります。蟹味噌でも瓶に詰められた臭い蟹味噌を最初に食べると蟹味噌嫌いになる。ところが最初にかご漁で丁寧に漁獲して直ぐに〆て新鮮なうちに食べると凄く美味しいです。ウニもフォアグラも白子も肝もみんなそう。鮮度が大切です。だから食材の扱いが大事で、特に一次加工場の気温が高く空気に触れている時間が長いと食材の品質が劣化します。食材の鮮度、食材そのものの品質により味が大きく変わります。食べず嫌いの人を少しでも減らしたい。。そんな想いで食材選びから加工、調理、流通、販売まで一貫した取り組みを行っています。今夜もご馳走様でした。