堀田の試食歳時記  vol.310

2016年6月30日(木)今年も早いもので今日で6月が終って、明日から一年の折り返しの7月となります。千葉で暮らしている長女がお産の為に帰って来ます。昨年の結婚式以来の再開に・・・どんなお腹になっているのか?心配なのとワクワクなのと親父としては。。。。

さて、本日の試食は、秋の企画で、〆秋刀魚の美味しいヤツを探して欲しいとヤイヤイ言っていた所、ようやく見つかったと大阪中央卸売市場仲買㈱三恒さんから、青森県八戸加工の〆秋刀魚が届きました!・・・・骨も全て取られており、特製のお酢でシメた秋刀魚の半身が3枚入っています。生姜醤油を少し付けて食べました!・・・・無茶苦茶美味しいです。全く臭みはありません!見事でした!値段も片身3枚で480円なので、京都桂茶屋さんに送って〆秋刀魚のちらし寿司にしたり、服部さん所で秋刀魚と昆布と大根の松前漬けにしてもらう等にして、秋の秋刀魚祭り!を楽しんで頂ければと思いました。

そして、干し魚加工日本一と言われる静岡県沼津で干し加工された、長崎県産のカマスの開きが届きました。正直カマスか…と思っていましたが、試食して見てビックリ!身がふっくらでポロッと取れて、脂が乗って本当に美味しい!・・・さすが日本一です。鯖の醤油味醂干しも提案いただいていましたが、ノルウェー産なので食べないと思っていましたが、焼き立てを出してくれたのを見て、凄く美味しそう!と箸を入れると美味しさが伝わりました。口に入れると絶妙な醤油と味醂が鯖の旨みとが重なり、独特の味を醸し出しています。こんな味醂干し食べた事がありません!秋になり炊き立ての新米の上に乗せてご飯と一緒にほうばればどんなに美味しいか、想像しただけでもよだれがでます!

兵庫県漁連さんから、今年春に水揚げされた淡路付近で獲れたしらすの釜揚げを食べ切りサイズの50gにして提案いただきました。静岡加工とは異なり兵庫県漁連さんの釜揚げは味わい深くてこれまた美味しいです。

最後に三重県南伊勢町で昭和36年に鰹船を降りて干し物加工を創業された伊勢志摩では有名な干物屋さん山藤さんから各種魚の干し物というより燻製に近い骨を取り除いて串に刺してそのままトースターで炙って食べられる「骨なし串ひもの」を試食させて戴きました!肉でも魚でも燻製し過ぎると味の違いが解らなくなります。折角多くの種類が入っているのに、各魚種の食味の違いを楽しめないのは勿体無いと思いました。ちなみにこの骨なし串ひもの2本の値段と先ほどのカマス開きや鯖の醤油味醂干しと同じ売価です。・・・・・