訪問日記(篠島漁港)  vol.195

2016年8月26日(金)、今日は東京から始発の新幹線で、名古屋で下車、吉川バイヤーと矢田健商店社長と合流して名鉄電車に乗り換え、愛知県知多半島の沖に浮ぶ篠島漁港に商談に行ってきました。

名古屋から名鉄特急で約1時間河和駅に到着、河和港まで無料の送迎バスで約5分、そこから船で30分で篠島へ到着。乗り合いタクシーと言うより貸切タクシーで移動(距離に関係なく一人300円は安い!)して、漁協が運営する市場セリ場に到着、しらす日本一という幟があちらこちらに、小さい島なのに、漁船が四百隻と…これだけ小型・中型の漁船が港に停まっている風景は初めてです。大抵は寂れた漁師町なのに、篠島は活気を感じました。課長に聞くと若い連中もUターンして来て、漁師は減っていないと!だから名古屋の卸売市場でなく、直接卸すようにしたいのです。と。。。値段を先に指してくれていれば、その値段を見て漁に出る人もいれば、ここに水揚げしに来る漁師も存在します。毎日愛知水産の大阪中央卸売市場への便があるので、それで送ると、ここのセリは14時半なので、夕方には大阪中央市場に着きます。その日のうちに捌くと新鮮な魚介類の料理が出来ます!それとセリ落ちしないように大漁の際は漁協が買い取り、急速冷凍した商品があるらしく、それを使ってくれると助かりますと、ここでも同じ事を言われました。漁協は通常、鮮魚取引ですが、わんまいるの場合は冷凍モノでも、生で販売するのではないので、十分、と言うよりかは鮮度の良い状態で急速冷凍したものの方が有難いです。市場には、本日水揚げされた平目に鱸、鯛、蛸、大浅利、おこぜなどが生きたまま生簀に入れられています。この生簀の水にどうやら美味しい秘訣があるようです。

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近くの割烹、仕出し料理の民宿の「湧泉」で今獲れている旬の魚介を御馳走になりました。先ほどの大きな蛸の煮物、渡り蟹のボイル、生しらす、地海老のボイル、天然鯛の煮付け、わんまいるでも現在販売させていただいている蒸し穴子、穴子の燻製、こんな大きな舌平目は見たことがありません…舌平目のムニエル、小海老の唐揚、鰆の刺身、カタクチ鰯の刺身、おこぜの刺身、平貝の刺身、大浅利の醤油焼き、しらすの天ぷら、天然しめじの炊き込みご飯、鱧の吸い物と全部で16品がならび、試食させていただきました。

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これまで 訪問してきた漁協の中で品種断トツNO.1です。太平洋に面している遠州灘と小島と小島との塩の流れが速い箇所に魚が集まると言う事と、下地が泥に近くプランクトンなどの餌が豊富なのが魚種が多い要因ではないかと思いました。全ての魚が味わい深く、餌が豊富なのと水深が浅く、太陽の光をしっかり浴びて育っているのも要因ではないのかとも思いました。浅い・潮が速い、遅いの格差がある、岩場と泥地が存在している為、海藻が豊富。いやー大変勉強になりました。船の着時間の関係でセリが昼過ぎに行なわれているのも漁師にとっては好都合、使う側もその日のうちに提供する事で、新鮮なものを召し上がって貰える。これらの強みを生かしてもっとアピールされたら良いと思いました。島全体が僕が生まれた頃の面影を残した佇まいで非常に綺麗なところです。明日から映画の撮影も始まると仰っていました。篠島の魚介類を使ったお惣菜楽しみにしていてください!