試食日記  vol.349

2016年9月26日(月)、今日は僕が注力しています、しらす水揚げ日本一の知多半島の篠島産のしらすを先日試食した所、凄く味が乗って美味しかったので、ちぢみにトッピングしたら香ばしくて美味しくなると思い、大阪鶴橋で人気の矢田健商店の「海鮮ちぢみ」にしらすをトッピングして焼いて貰いました。レンジで解凍して試食した所、思っていた通り凄く香ばしくて美味しいです。この味は、水深が浅く潮の流れの緩急がある篠島地域ならではのしらすでしか味わえないと思いました。1枚380円とお買い得なので是非お試し下さい。

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次に出されたのは、矢田健さんから提案の北海道噴火湾産の帆立貝とブロッコリーのピザですが、贅沢にも帆立貝を使い過ぎているから少し帆立貝臭がします。ベースのピザにチーズが足りないから余計感じます。かと言って濃厚にしてトマトソースを使うと、トッピングの具材の値打ちがなくなりますし、カロリーも高くなります。そこで思ったのが、先ほどの篠島産のしらすをふんだん使い、あく取りしたほうれん草を一緒に加えてホワイトソースで焼けば香ばしい味になり、通常のピザとは異なった食べ易いヘルシーなピザに仕上がると思いましたのでやり直して頂きます。

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3品目に出てきたのは、先週脂身が多いのでもっと薄くするように指摘した豚カツが登場。指示したはずの豚肉が薄くなっていません。衣はこのままで肉厚をこの半分にしてしっかり揚げる事で、昔懐かしい肉屋さんの豚カツが楽しめると思いますが、後は産地を明確にするように伝えました。

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4品目、尼崎で約70年以上続く阪神百貨店にも店を構えている丸古食品さんから、岡山県のかも川手延べ素麺を使ったにゅうめん青ネギ、わかめ、薄揚げ、しいたけ入りを提案頂きましたが、これはにゅうめんと言うよりかは細うどんと思う麺で、出汁もたいしたことはなくて売価580円では高い気がしました。続いてきつねうどんも、きつね(お揚げ)の味がなんか今一でした。麺と出汁は美味しいので、揚げ売上日本一の大阪西成区本社の松田食品工業さんの揚げを使うようにお願いしました。

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最後に、見る限り美味しくなさそうなとんこつラーメンとしょうゆラーメンが登場。まず麺が細い割には芯があり、固そうなストレート麺、スープの割りに麺が多い、シナ竹の切り方が大きく、チャーシューが脂っぽくて美味しくなさそうです。キンレイさんや日清食品さん等大手では、最新の設備投資をして、麺、スープそしてトッピングの具材を考えて、しかもリーズナブル。悪い所は手作りでなく小麦粉や食材が海外産、化学調味料を使っている点です。だから地域の老舗製麺所さんももっとこだわって作らないと大手にどんどん侵食されていくばかりです。長年続いた暖簾を守るためにも、しっかりとトレンドを抑えた商品を作り続けて欲しいと思いました。

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鶏肉の卸会社だって、やろうと思えば、千店舗近くのうどん専門店を世界中に出店できるのですから、常に消費者の口の変化に対応した研究が大切だと思います。