堀田の試食歳時記 vol.73

昨日の試食は、前々から一度は食べてみたかった新潟県村上市の名産品、『塩引き鮭』が念願かなって遂に入荷しました。
秋に獲れた鮭を荒塩で揉んで不純物を出して日本海の荒風に晒して、軒先に吊り熟成させます。程よく干し上がれば完成!!

寒い冬場のタンパク質を取る貴重な食べ物として今日まで受け継がれて、何度もテレビで紹介されるなど、現在では希少価値のある地域名産品としてお土産や贈物として使われています。
食べてみたところ、沖塩鮭によく似た食味・食感で熟成させている分、身に味が乗っていて大変美味しいです。隣で一緒に試食している弊社商品企画部長山脇を見るとお茶漬けで食べていました。

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思わずもうお正月か?と数の子の試食をすると毎年そのように思います。数の子のメーカーでは有名な井原水産さんから提案です。

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数の子はなんと言っても食感と見た姿、色が美味しさのポイントとなる点です。今年は予約販売でのお取り扱いとなりますがご容赦下さい。

大阪中之島ザ・リーガ・ロイヤルホテル中筋料理長から、以前シャブシャブで美味しくないと突き返したマカロニグラタンとベーコングラタンをやり直したから試食して欲しいと提案いただきました。

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まさかロイヤルホテルの料理長が僕の意見で作り直してくれるとは大感激です!!
見た感じ・風味・食味・食感・全てにおいてベシャメルソース臭くなく、チーズ臭くなく濃厚過ぎず、大変美味しいです。特にベーコンドリアは美味しかったです。ホテルならではの上品な味わいを軽めのワインとあわせていただくことをお奨めします。
神戸東部市場より旬の野沢菜と白菜の漬物が届きました。
僕も知らなかったのですが野沢菜漬けは通常冷凍保存だそうで、それなら食べ切りサイズにカットして冷凍してよ!とお願いして実現しました。

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僕も漬物が大好きなのですがスーパーでは量が多く、チルドなので賞味期限が短いからいつも捨ててしまいます。そこで冷凍なら欲しい時に流水解凍で食べられるので便利だと思って漬物屋さんに何度も頼んでいたのですが、コレまで断られ続けてようやく引き受けてくれる漬物屋さんに出会いました。
明治2年に京都で初めて肉料理専門店を開き、東京丸の内にもすき焼屋をオープンさせ話題となっている「肉の森田屋様」をご紹介いただきました。
早速、三元豚のヘレカツやロースカツ、和牛ハンバーグなど紹介いただきましたが、美味しさも上級ならお値段の方も上級!!

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来年は豚肉がブームになるような気配なので、再度交渉させていただき、納得価格でご提供できるように努力してみます。
滋賀県で有名な大福専門店「団喜」さんから黒豆ホイップクリームが入った大福とプリンが入った大福を試食しました。正直、生地も伸びがよく弾力がありすぎて大福の食感ではありません。せっかく有名な老舗大福専門店さんなので、疲れを癒されるような甘過ぎない餡子を包んでふくよかな食感の大福餅が食べたいと思いました。やはり「和」が基本だと思います。同じく団喜さんからスイートポテトの中にこし餡や紫いも餡、カスタードクリームを詰めた先ほどの大福の洋風バージョンの反対にスイートポテトながら「和」タイプで創作されたと思われるスイートポテト焼き饅頭は、ポテトのペーストを時間をかけて練りこんだ形跡が口の中で感じられ、高級な小豆、砂糖、玉子、生地の上品な幸せを感じる甘さがとても美味しかったです。焼き加減もちょうど良く感動しました。緑茶に凄く合うと思います。

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毎年、恒例の岩手県民なら誰でも知っている、延宝元年1673年創業千葉屋四郎右衛門が作り始め、その後、伊達藩城主 岩城氏により製造を保護・承継されて今日まで作り継がれている岩手県の名産品の羊羹です。毎年いただいておりますが、虎屋さん同様お客様のトレンドにあわせ糖分を随分控えられていると感じました。羊羹ながらあっさりとした食味滑らかな食感はさすがだと感服致しました!!

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本日のピカイチ、新潟県村上市名産品、『塩引き鮭』に決定!
※出来れば炭で焼いてもらいたいですね!!