お客様からちょくちょく「本当に国産食材100%使用していますか?他社では、国産プレミアムと表示されているのに海外産の食材が多く入っているものもあり不安。」等の問い合わせが寄せられます。健幸ディナーに使っている食材は全て国産です。僕が日本各地を回る中で出会った食材を使用していて、当時は無名でしたが、今ではご当地ブランドとして有名になった「石見ポーク」はじめ、「さくら真鱈」「大山豚」「四万十ポーク」「みやぎ森林どり」「日南どり」「桜島鶏」「秘伝豆」「最上舞茸」等があります。余りにも人気になって価格が高騰して使えなくなった食材も多く存在しています。料理は「食材」に有りと、多くの有名シェフが口を揃えて言われます。品質の高い国産食材を使用することで皆様に喜んでいただける食味を維持したいと考えております。また国産食材に限定することで、日本の農業・漁業・食産業の振興に貢献しています。食べていただくことで日本の誰かの役に立っていますので、宜しくお願いいたします。
2食目の主菜は、「青森県産いか、大根と厚揚げの炊き合わせ」です。青森県八戸漁港で水揚したあかいかを食べ易く松笠模様の切り目を入れて一口サイズにカットし、大根と厚揚げを使い、出汁を効かせてじっくりと炊き上げました。食材に出汁が染み込み、いかも柔らかくて美味しいです。副菜は、栄養豊富でコリコリした食感の山形県最上郡特産の秘伝豆を使った「秘伝豆と大豆の旨煮」と、食物繊維やミネラルが豊富で、美容と健康に良いと注目されているアカモクを使用した「新潟佐渡島産アカモクと胡瓜の和サラダ」をセットにしました。
3食目の主菜は、「四万十ポークと淡路島産玉ねぎの肉じゃが」です。日本一の清流と謳われる高知県四万十川中流窪川流域で上質の伏流水で育った四万十ポークと、淡路島産の玉ねぎと煮崩れしにくい北海道産黄爵(とうや)を使っています。大きめにカットした食材に、四万十ポークの旨味と出汁がじっくりしみ込んでいて、おふくろの味を感じられる一品です。副菜は北海道産の昆布を極細に切って大豆と炊合せた「北海道産切り昆布と大豆煮」をご用意。昆布に含まれる血圧を下げるカリウムと、大豆に豊富な、血管をしなやかにしてくれるたんぱく質を組み合わせて、血流改善に期待ができます。それに箸休めに人参を入れて彩りをつけた「小松菜と人参のおひたし」をセットにしました。僕はお浸しに鰹節とポン酢をかけて食べています。
4食目の主菜は、「宮崎県産黒毛和牛と黒豚のデミグラスソースハンバーグ」です。肉の品質協議会では何度も優勝している宮崎県産黒毛和牛と黒豚の合挽肉を使ってデミグラスソースで煮込んでいます。副菜には、「ほうれん草とコーンのソテー」をご用意。ほうれん草は、緑黄色野菜の中でもビタミン、ミネラル類が豊富な野菜です。特に多く含まれるβカロテンには、皮膚や粘膜を健康に保ったり、抗酸化作用の働きで、細胞の老化を防ぐ働きがあります。緑黄色野菜は、毎日しっかり摂るように心がけましょう。もう一品は、「北海道産じゃが芋ポテトフライ」をセットに。お好みでケチャップ・ソースなどをつけてお楽しみください。
5食目の主菜は、「石見ポークの麻婆茄子」です。加熱すると上質のオレイン酸を含む不飽和脂肪酸が溶けてピリ辛い豆板?をまろやかにしてくれる島根県邑南町の石見ポークの挽肉を使い、程よい辛さに仕上げました。挽き肉の食感と茄子のトロッと感が対照的で、辛さ控えめのまろやかな味わいです。ナスに豊富に含まれるカリウムには、体内のナトリウムを体外に排出する働きがあり、高血圧予防が期待できます。副菜は、鶏の旨味があふれ出て美味しい大分名物「大分とり天」と、「ブロッコリーの中華風おひたし」をセットにしました。とり天は、地元大分ではボン酢に浸けて食べられています。ぜひお試しください。
では来週もお楽しみに!