栄養バランスを見える化する「栄養スコアリング」とは?|イギリスのHFSS規制から考える食の選び方

栄養スコアリングツールとは?

私たちが食べものを選ぶとき、
「おいしそう」「好きだから」という理由だけでなく、栄養バランスも大切なポイントです。

とくに注意したいのが次の3つの成分です。

  • 脂肪(とくに飽和脂肪)

  • 塩分

  • 糖分

これらは体に必要な成分でもありますが、摂りすぎると生活習慣病などのリスクにつながる可能性があります。

そこで注目されているのが、食品の栄養バランスを点数化して評価する「栄養スコアリングツール」です。

この仕組みでは、

  • 栄養価(たんぱく質・食物繊維など)

  • 摂りすぎに注意したい成分(脂肪・塩分・糖分)

を総合的に評価し、食品の健康バランスを数値で判断できるようにします。

 

イギリスで進むHFSS食品の広告規制

この栄養スコアリングの考え方は、イギリスの食品広告規制にも活用されています。

イギリスでは、HFSS食品(High Fat, Sugar, Salt)と呼ばれる

  • 高脂肪

  • 高糖分

  • 高塩分

の食品に対して、子どもの健康を守る目的で広告規制が強化されています。HFSS食品として示されたものは、添加糖を含んだ清涼飲料水、ポテトチップス、チョコレート・キャンディなどの菓子類、アイスクリーム、ケーキ及びカップケーキ、甘いビスケットやバー、菓子パン類、プディングやパイ、砂糖などで甘みを加えたヨーグルト、ピザなどです。

主な取り組みには次のようなものがあります。

  • 子どもが見やすい時間帯でのテレビ広告の制限
  • オンライン広告の規制
  • プロモーションの制限

背景には、肥満や生活習慣病の増加という社会課題があります。

 

栄養スコアリングは食生活の判断材料になる

栄養スコアリングツールは、規制のためだけに作られたものではありません。実は、私たちの日常の食生活にも役立つ考え方です。例えば次のような場面です。

食品選びを客観的に判断できる

見た目やイメージだけでなく、

  • 栄養価が高い食品なのか

  • 脂肪や塩分が多い食品なのか

をバランスで判断することができます。

健康的な食事のヒントになる

たとえば、

  • たんぱく質や食物繊維が豊富な食品

  • 糖分や塩分が控えめな食品

などを見分ける目安になります。

「禁止」ではなくバランス重視

栄養スコアリングの目的は、「食べてはいけない食品を決めること」ではありません。どの栄養素を摂りすぎているのかを知り、バランスよく食べるための目安として活用することが大切です。

日本でも研究が進む栄養スコアリング

この考え方は、イギリスだけのものではありません。

日本でも、食品や料理の栄養バランスを評価する研究が進められています。

代表的なものが、国立健康・栄養研究所が開発している日本版栄養プロファイリングモデルです。

このモデルでは、

注意したい成分

  • エネルギー量

  • 飽和脂肪酸

  • 糖類

  • ナトリウム(塩分)

評価される栄養素

  • たんぱく質

  • 食物繊維

  • 野菜や果物

などを組み合わせて、食品全体の栄養バランスを評価します。

特徴的なのは、日本の食文化に合わせて、食品だけでなく「料理単位」での評価も想定されている点です。

日本ではまだ制度化されていないが注目される考え方

現在の日本では、

  • HFSSのような広告規制

  • 栄養スコアの表示義務

は導入されていません。

しかし、国の研究機関や食品企業では、将来的な健康政策や食品開発を見据えた研究が進められています。

つまり、栄養スコアリングはこれからの食の基準になる可能性がある考え方ともいえるでしょう。

まとめ|健康的な食選びの「ものさし」

 

栄養スコアリングのポイントをまとめると次の通りです。

  • イギリスではHFSS食品の広告規制が進んでいる

  • 栄養スコアリングは食品の栄養バランスを評価する仕組み

  • 日本でも研究が進められている

  • 日常の食選びの判断材料として活用できる

食事を楽しみながら健康を保つためには、完璧な食事を目指す必要はありません。こうした考え方を知っておくだけでも、日々の食生活の選択が少し変わるかもしれません。

健康を意識した食生活には「バランス」が大切

栄養スコアリングの考え方からもわかるように、健康的な食生活で大切なのは、特定の食品を避けることよりも、全体の栄養バランスを整えることです。

とはいえ、忙しい毎日の中で、栄養バランスのよい食事を考えるのは意外と大変なものです。そんなときに役立つのが、栄養バランスに配慮された食事サービスです。

例えば「わんまいる」では、管理栄養士が監修したメニューをもとに、主菜と副菜を組み合わせた食事を自宅で手軽に楽しむことができます。

食材の栄養バランスや塩分にも配慮されているため、健康を意識した食生活を続けたい方にも取り入れやすいサービスです。

無理なく続けられる食事スタイルを取り入れながら、日々の食生活を少しずつ整えていくことが、健康維持の第一歩といえるでしょう。

栄養スコアリングとHFSSに関するよくある質問(Q&A)

Q1. HFSSとは何ですか?

HFSSとは「High Fat, Sugar, Salt」の略で、脂肪・糖分・塩分が多い食品を指す言葉です。

イギリスでは、子どもの健康を守るために、HFSS食品の広告規制が進められています。食品の栄養バランスを評価する基準として、HFSSの考え方が活用されています。

Q2. 栄養スコアリングとは何ですか?

栄養スコアリングとは、食品の栄養バランスを数値や点数で評価する仕組みです。

例えば、【脂肪・塩分・糖分といった摂りすぎに注意したい成分】と、【たんぱく質・食物繊維・野菜や果物などの栄養素】を総合的に評価して、食品の健康バランスを判断します。

Q3. 日本でもHFSSのような規制はあるのでしょうか?

現在の日本では、HFSSのような食品広告規制は導入されていません。ただし、日本でも食品の栄養バランスを評価する研究が進められており、将来的には健康政策や食品表示の分野で活用される可能性があると考えられています。

Q4. 健康的な食生活のために意識したいことは?

健康的な食生活では、特定の食品を避けるよりも、食事全体の栄養バランスを整えることが大切です。

脂肪・糖分・塩分を摂りすぎないよう意識しながら、たんぱく質・野菜・食物繊維などをバランスよく取り入れることで、無理なく健康的な食生活を続けることができます。