2023年9月20日(水)18時45分
ジム友(スポーツクラブで知り合った友人)の活けふぐ専門卸 伊賀水産社長が、30年以上続く老舗ふぐ料理「なべっこ」を引き継がれています。ここは愛媛県和宇和島佐田岬の方で契約養殖している「とらふぐ」お腹一杯リーズナブルな値段で食べさてくれるので東京からのお客様と一緒に行きました。
江戸時代、武士が多い東京ではふぐの毒にあたって亡くなる人が多い事から鉄砲鍋とも呼ばれ、武家社会では食べる事を禁止していたそうです。ところが商人が多い天下の台所食い倒れの街大阪では、腕の良い料理人も多い事から毒にあたって亡くなる人は少なく、食通の商人の間で食され、ふぐ専門店もあちらこちらにありました。魚の水炊きの事を魚チリと呼んでいた事から何でも略語で名前を付ける事が好きな大阪人は鉄砲鍋と魚チリをかけて「てっちり」と呼び、いつのまにか定着したと聞きます。僕も子供の頃から育ててくれた祖父祖母からてっちりと聞いていたので何の抵抗もなくてっちりと読んで来ました。
オリジナルの熟成酢橘のポン酢。コレが又うまい!ポン酢だけを買って帰る人も多く、尼崎ではポン酢を作り販売している店が多いので、ポン酢発祥地と思っていると実は長崎県だと言う。江戸時代にオランダの蒸留酒に柑橘果汁を入れて楽しむカクテルの事をオランダ語でポンス(pons)を参考に、日本が醤油に酢橘など加えて調味料として九州中心に広がり、主に料理屋の水炊きの浸けタレとして使用されていた。その後1964年にミツカンが関西で家庭用味付けポン酢の製造販売に成功し、1967年に全国発売され家庭用調味料として味付けポン酢が普及したと聞いています。それにしてもなべっこのポン酢は格別!
いつもの湯引き(皮を熱湯にサッと通す)もみじおろしとポン酢を少しかけていただく。プリプリの弾ける弾力、コラーゲンたっぷり!なべっこの湯引きは身も少し入ってる!コレが又甘くて旨い。
コリコリプリップリ!みんななんで梅田からわざわざ阪急電車に乗って駅からタクシーでココまで来るのかという顔をしているけど、食べた瞬間に納得した表情に変わる。

初めて来た横浜在中のお客さん、両親が関西の生まれなのでフグ鍋の事をてっちり、ふぐ刺身の事をてっさと呼んでいたので知ってますがめったに食べる機会が無いと言うのでこのなべっこのふぐ刺身は薄いてっさではなく贅沢にふぐの身をぶつ切りにしている「ぶつ切り」なんですと説明。関西中心にふぐ料理店を広域に展開している「玄品ふぐ」さんでもてっさとは別にぶつ切りを提供している。他の店でも決まってぶつ切りには白菜が添えられているのは未だに謎。。
贅沢過ぎるとらふぐのぶつ切り!このコリコリ感にきしむ食感。甘味が口の中に広がる。小さなふぐではこの旨味が出ない。ふぐは2キロ以上になると値段が跳ね上がる。
1匹のふぐから少ししか取れないふぐの内皮部分はコラーゲンたっぷり
そしてドカーンと真打ち登場!活けとらふぐの唐揚げ。しかも他では味わえないふぐの腸の唐揚げも付けてくれている。大抵の店では刺身と鍋のあら身は生だけど、唐揚げは冷凍が多い中、活けのとらふぐ食べる直前に揚げて提供する店は「なべっこ」以外には高級料理屋以外では知らない。
初めて食べるお客さん思わず笑みが溢れる。そして本日のメイン料理てっちりがどか~んと提供。見事なとらふぐ。先日東京築地市場でふぐを買って食べたお客さんから冬のふぐより夏のふぐの方が美味しく思うのだけどと言うと、店主の伊賀さん曰く、冬のふぐは子(白子)を宿るが、夏のふぐは子が無いのでその分、身に栄養と旨味が有るとのこと。そう言われると見た目も白く脂が乗り旨そう。さえずりも付けてくれて、もしかすると二人で一匹を提供してくれたのでは。。いゃー感謝!
鍋奉行をふぐ大好きな食通の東京から来社頂いた部長に担ってもらい、しらたきの湯がき加減でこんなに美味しくなるとはびっくり!〆にふぐ雑炊を食べてご馳走。いやー美味しいかったです。白子を宿さない秋ふぐ是非味わって下さい。







