大阪「角打ち おでん」再現、オフィスランチ【わんまいる】

2023年1月5日(木)12時03分
僕が一番最初に料理の出汁の取り方を教わったのは、中学3年の時にアルバイトに行った酒屋の代々続く「角打ち」で人気のおでん。角打ちとは「かくうち」と呼び、元々は清酒を飲む升の角に口を付けて飲む事を「角打ち」と呼ばれていた事から、酒屋の一角を飲酒スペースとして仕切り、カウンターで立ち飲みする場所の事を呼びます。最近では酒屋だけでなく立ち飲み専門店が流行ってきており、「角打ち」とも呼ばれています。戦後高度成長時代、集団就職で大阪に多くの労働者が集まり、朝晩交代制で工場で働いて、仕事が終われば疲れを癒しに立ち寄ります。僕が働く酒屋は、大阪市港区弁天町駅前に市岡高校に港高校が有り、当時周辺には町工場が軒並みあり、作り置きの肴で一杯ひっかけて帰宅する人が多くいました。そして一番人気は、継ぎ足しの出汁が何とも言えなく美味しい「大阪おでん」。違いは、牛すじ肉を柔らかくなるまで長時間煮込んだ出汁(昆布・鰹節・鯖節・じゃこ干し(うるめイワシ稚魚干し))に、マルテン薄口と濃口醤油をブレンド、きざら砂糖に清酒をいれて味を整え煮込み、湯がいた牛すじ肉やコロ(クジラの脂身)・煮込み竹輪・ごぼう天・大根・こんにゃく・じゃが芋など具材を加えて煮込んだおでんです。
当時僕はおでんはそんなもんだと思っていましたが、独立して東京など全国各地を回るようになり、それぞれのご当地のおでんがある事を知りました。一番びっくりしたのは静岡の黒い出汁のおでん。それに薬味も大阪はからしですが、中にはおろし生姜で食べられたりとさまざま。そこで2008年から個包装真空パックの冷凍おかずを販売始めた時に、昭和18年創業でかつては大阪中の商店街に持ち帰り惣菜専門店を展開されていた惣菜製造販売の服部恒さんのセントラルキッチンである吉フーズさんに頼み、「大阪 角打ち おでん」を再現してもらいました。



毎年冬季限定で売り出しますが大人気。レトルト臭もなく薄味ですが出汁がしみ込み最高。素朴で懐かしい煮込み。竹輪なんて涙が出る程美味しい。



黒豆がんもが入り、じゃが芋の食感もホクホクして旨い。



大根にごぼう天5種入りで税込460円はリーズナブル。今日は試食が無い曜日なので湯煎してご飯と一緒におでん定食をオフィスランチしました。冬はおでんでご飯も美味しい。