安くて早くてうまい「大阪/立ち食い/都そば」でランチ【わんまいる】

2022年8月14日(日)11時40分
今から40年ほど前、昼のランチと言えば安くて早くてうまい立ち食いそば屋があちらこちらにありました。発祥は旧国鉄長野駅が出来た際に列車の待ち時間を利用して構内に立ち食いそば屋が作られ全国の鉄道の「駅ナカ」に広がり、その後「駅外」(駅前)に出来ていきました。関西へ広げたのは東京で数店舗駅外にお店をだされていた「都そば」さんが1976年に京都阪急西院駅に一号店をオープンしたのが始まりと言われています。


現在京阪神の阪急沿線沿いを中心に45店舗ほどあり、昆布と鰹節と鯖だしの天然の出汁にこだわりリーズナブルな価格で提供。麺類のみならず手作りおにぎりの他、助六寿司・いなり寿司・大阪名物バッテラなど米飯の種類も豊富だが人気のバッテラはお昼前には売り切れます。


今日はどうかなぁ?と店の前から覗くと残り1つ。これは食べにゃか損だと思い、野菜のかき揚げ蕎麦を注文してバッテラを取り670円を支払い。


七味唐辛子をふりか けてかき揚げを箸で割り蕎麦出汁の中に沈めて出汁を吸い込ませてから食べる。う~ん、旨い!出汁と天ぷら相性が良い。


僕は居酒屋の店長に抜擢された時、湯豆腐に立ち食いそば屋の出汁を真似て作り、天ぷらを割って半分入れて提供すると大評判になり店の名物メニューとなりました。今でもコレに近い湯豆腐は新梅田食道街の老舗居酒屋「大阪屋」さんに行けば食べれます。こういう庶民の味は受け継いでもらいたいものです。最近では”大阪名物バッテラ”の姿も見えなくなりました。。元々大阪湾で多く水揚げされていたコノシロを開いて酢で〆てご飯の乗せた押し寿司が小船の形に見えた事からなんでも略して名前を付けるのが好きな大阪人が小舟の事をポルトガル語の「バッテーラ」をもじって「バッテラ」と呼んで呼びやすい事から広がったと言い伝えられています。


酢飯を木の枠に押し詰めて上から〆鯖を敷き、その上に白板昆布(おぼろ昆布を削った残り)を敷いた押し寿司、おぼろ昆布を食べなくなった事から白板昆布が無くなり、おのずとバッテラも赤酢寿司(酒粕から作られるお酢を使用した銀シャリ鮨)どうように作られなくなりました。子供の頃、よく立ち食い寿司で食べていたいなり寿司・巻きずし・バッテラ、この大衆寿司のひとつバッテラが唯一手軽に食べる事が出来る「都そば/梅田店」早く行かないと売り切れます。素朴な懐かしい立ち食いそばの伝統の味とメニューいつまでも伝えて行ってほしい。