2025年1月10日(金)18時10分
今日は、商売繁盛の神様 十日戎が全国3500の戎神社で開催中。そんな中、日頃冷食の庫内作業(入荷・セットアップ・出荷等)でお世話になっている神戸市東灘区深江浜の冷凍センター運営会社 間口グループのフードプロセス安井社長と山本センター長を招いて、ジム友が経営する武庫之荘のなべっこにふぐを頂きに行きました。
先ずは、他では食べれない捌きたての外皮と内皮と細切れの「湯引き」。食べた途端コレは美味しいと目を丸くされる。
そして一般的な「てっさ(薄いフグ刺し身)」では無く、「ふぐの身のぶつ切り」が提供され、しかも脂も入れてくれているから皆んな肝を抜く。
活けとらふぐのぶつ切りには「ひれ酒」は必須アイテム。女将自ら熟練の技でマッチでヒレに火を付けて何度もお酒に浸す。消え無いからアラ不思議。お酒の好きな方は、このひれ酒を飲んだ瞬間顔がほころび、「うまい!」と呟く。
そして他では食べれない活けとらふぐ捌きたての唐揚げがドカーンと提供。何とふぐの腸まで揚げてくれる。これが又珍味。
お持ち帰りするお客様も多い特製ポン酢に、ふぐの唐揚げを浸して食べるとびっくりする程美味しい。コレでまたひれ酒が飲める。
この時期しか食べる事が出来ない、活けとらふぐの白子。見るだけでヨダレが出る。
網のお玉ですくい、なべの中でゆらゆらさせるとふわっと膨れる。ポン酢に入れ、ねぎを乗せて口に含み噛むとジュワーと染み渡る卵黄が甘く濃厚で旨味が脳天に昇るのを瞼をとじて噛み締める。正に至福の瞬間だ。
活けとらふぐの”てっちり”。大阪では魚鍋を魚チリと呼び、東京ではふぐ鍋の事を鉄砲鍋と呼ばれて掛け合わせてついた大阪の呼び名で、ふぐの身とアラを先に入れて上から野菜を加え隠すようにして先に身とアラを食べるのも商売人が多い大阪の食べ方。パッと見た目質素でも実は贅沢。店の前はひかえめでも家の奥は豪華な作りで裏口からは着飾り女将さんや、こいさんやいとはんが買い物に出かける。これが大阪商家の風景。丁稚の頃を思い出すなぁ。。そして独立決意。
捌きたてだから身がポロッと剥がれ弾力があってこの上なく美味しい。
〆に「ふぐ雑炊」を食べてご馳走様。伊賀水産直営「なべっこ」の活けとらふぐぶつコースでした。