大阪郷土料理”バッテラ”が食べられる 立ち食い「都そば」でランチ【わんまいる】

2022年10月23日(日)12時15分
スポーツジムで履く靴を阪急百貨店、ABCマート、三番街のワシントンと探しに回ると12時過ぎたので”早い安いうまい”の立ち食いそばの「都そば」梅田店に立ち寄ると、



この時間ならもうとっくに売り切れていると諦めていた大阪郷土料理の”バッテラ”が一皿だけ残っていた。



このところバッテラに敷く白板昆布の元になるおぼろ昆布が売れなくなり、それに従い寿司屋でも見かけなくなって鯖の棒寿司や炙り鯖寿司はあるが子供の頃に食べた酢飯の上に薄く切った〆鯖と白板昆布を重ねて木枠で押した押し寿司(大阪寿司)。



江戸の握り寿司に押されて押し寿司も見かけなくなり、一部阪急や阪神百貨店のデパ地下に持ち帰り専門店があるぐらいに。ところが立ち食い寿司の「都そば」は昔からおにぎりに加えて「バッテラ」や「助六」「いなり寿司」が売られている。しかも値段が安い!「かき揚げそば」と「バッテラ三貫」で610円。



そもそもバッテラとはポルトガル語で「小舟」、昔は淀川の河口から大阪湾岸でコノシロが多く水揚げされていた事から鯖ではなくコノシロのきずしのフィレ(片身)をご飯に乗せた姿が小舟に見えた事から”バッテラ”と呼び、南船場の寿司屋が明治24年に販売したのが発祥とお祖母ちゃんから聞きました。素朴で懐かしい味わいの”バッテラ”と昆布と鰹節といりこ出汁のそばつゆがバッチグー。かき揚げを箸で崩してそばと混ぜて食べる。出汁を吸った天ぷらの衣がそばにまとわり付き何とも言えない程旨い。



食べ方次第で自分好みのあじわいに変身する。これから寒くなればなるほど温かい出汁が体を暖めてくれる。震えながら立ち食いで温かいうどん・そばをすするのも冬の醍醐味の1つだ。大阪郷土料理”バッテラ”一度食べて見て下さい。



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