「なべっこ」絶品 夏の美食「焼きふぐコース」を堪能【わんまいる】

2022年6月28日(火)18時02分ふぐと言えば、冬に食べる「てっちり」が大阪名物として有名。なんでも略して造語で呼ぶ大阪では、江戸時代に関東でふぐの毒に当たり亡くなる人が多い事から「鉄砲鍋」と呼ばれていた。そこで大阪では魚の水炊きを「魚ちり」と呼んでいたので「ふぐ鍋」の事を掛けて略して「てっちり」と呼ぶようになり大阪では腕の良い板前が多い事からふぐの毒を取り除き低価格で提供する「ふぐ料理専門店」が広がったと育ててくれたお祖母ちゃんから聞きました。今日は活けふぐ卸を営むジム友が3年前に得意先の経営者が高齢の為にお客さんが付いているから引き継いで欲しいと頼まれてお店を承継している尼崎市武庫之荘の「なべっ こ」にお世話になっているお客様を連れて夏の美食「焼きふぐコース」を楽しみに来ました。

愛媛県宇和島郡伊方町でオリジナル飼料で契約養殖している「いなつふぐ」。店の裏に大きな生簀が有り注文してから生きたふぐを捌いて提供してくれます。ふぐとして一番美味しい2キロ前後、脂が乗り旨味が有って美味しいです。その理由はふぐには旨味成分のイノシン酸・グルタミン酸・アデニル酸・アデニン酸など多く含まれており、食材の中でもこれだけの旨味成分が含まれる食材は聞いたことが無いほどトップクラス。だからふぐ雑炊が何の出汁も加えないのに美味しいのは旨味成分が豊富だからです。まずは先付の「ふぐ皮と切り落としの湯引き」をオリジナルのポン酢でいただきます。

次に名物の「ぶつ刺し」。一般的には「てっさ」と呼ばれるふぐの身を薄く捌いた刺身ですが、「なべっこ」さんでは大胆にぶつ切りで提供してくれて脂もサービスで入れてくれるからお連れした人は初めての味覚に大喜びになる。

ビールでは勿体なく自家製天日干しの「ひれ酒」を頼み女将さんが目の前でマッチで火を付けて「天日干しのふぐヒレ」を熱燗に数回浸けて香ばしくしてふたをして5秒数えてふたを開けると香ばしいひれ酒が出来上がる。一口飲むと耐えられない味に感動を覚えます。多くの食通をお招きしますが「なべっこ」さんのひれ酒がこれまで飲んだ中で一番旨いと言われます。

そして一般的には冷凍を使われる店が多い中「活けふぐの唐揚げ」しかも腸まで唐揚げにして提供してくれます。ふぐの腸を食べたのは初めてだと言う人が多く、常識では味わえない幸福の味に感動されます。


そして本日のメイン「焼きふぐ」が登場。

鍋と異なり焼くと活けと冷凍とで全く違う味覚で、身がギュッと縮み中身は柔らかくて口に入れるととろける旨さです。しかも身だけでなく骨付きバラ部分に皮に腸に一匹で一つしか取れない口の部分さえずりと、いやー史上最強の「活け焼きふぐ」に感動です。

〆に女将が気を使ってくれてお茶漬けと漬物を用意してくれて何年振りにお茶漬けをサラサラと食べてご馳走様。


夏の美食「焼きふぐコース」を堪能しました。お店の前でなべっこのオーナー伊賀さんと、オフィスGの山本社長、 近鉄ファシテリーズの岩野さんとおさむちゃんポーズで記念撮影。お疲れ様でした。なべっこは7月から暫く夏休みで秋から再開です。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です