2024年2月2日(金)18時10分
今夜は入院していた際、知り合った学校の先生からLINEが来て旅サラダを見ているとフグ料理がでて食べたくなったと頼まれ、友人の活けふぐ卸伊賀水産社長が営む武庫之荘の老舗いげるとらふぐ料理「なべっこ」でしか食べれない名物”ブツ唐コース”を紹介がてら食べに行きました。
先ずは、自家製ポン酢ともみじおろしかけた”ふぐ皮の湯引き”。外側の皮と内側の透明な皮を包丁で薄く引いて熱湯にサッと潜らせて生臭みとアクを取り除き、サッと氷水に浸けて冷却すると皮が縮みコラーゲンがゼラチン状になりコリコリして旨い。食べた翌日はお肌がツルツルになるから女性に大人気のメニュー。初めての人は高級なイメージのふぐ料理の店にしてはしてはアットホームな居酒屋風なので大丈夫かと首をかしげていますが、湯引きを食べた瞬間に皆んな顔付きが変わり旨い!と
ポン酢だけ買いにくる客も多いなべっこオリジナル。
最初の乾杯はノンアルコールビール
コレが名物の他では味わう事が出来ない、とらふぐの身だかを贅沢にぶつ切りにして脂と一緒にねぎと食べると旨味が脳天に昇る。ご一緒した先生も初めての味覚に驚き。これまで食べたふぐ料理はなんだったのかと一言つぶやいた。
ビールで食べると勿体無いのでいつもの天日干しのヒレを使った、とらふぐのひれ酒を女将さんが目の前でマッチでヒレに火を付けて何度もお酒に潜らせくれる名人芸も楽しみの一つ。香ばしくて凄く美味しく皆んなこれまで呑んだひれ酒とは全く違うと言われます。
出来るだけ早くヒレを酒から出さないと浸かり過ぎるので要注意。二杯目は熱燗だけ頼んで”注ぎ酒”も一杯目とは又一味違いおつなもの。
待ってました真打ち登場。コレ又大抵が粉付き冷凍モノを使う店が多いが店の裏に大きな生簀がある活けとらふぐを一から捌いているだけに唐揚げも活けとらふぐを使用。しかも腸も唐揚げで提供してくれます。
僕は大分名物「とり天」の様に自家製のポン酢に浸けて食べます。イヤー無茶苦茶美味しい。先生もびっくり仰天です。
メインデッシュの捌きたてて身がプルプル震えている活けとらふぐの「てっちり」が提供。江戸では食べて死ぬ人が多い事から鉄砲鍋とあだ名が付き、大阪では魚の水炊きを魚チリと呼んでいた事か、なんでも略して呼び名を付ける大阪人は鉄砲鍋の「てつ」と魚チリの「チリ」を取って「てっちり」と呼ばれる様になったと育ててくれた祖父から聞きました。
〆は最初食べた時は別に何かの出汁をいれているとあまりの美味しさに何度も確認した。先程食べた活けとらふぐと野菜から出た出汁だけで作った雑炊。溶き卵が出汁を吸い込みご飯と混ざり最高に美味しい!
武庫之荘老舗活けふぐ料理「なべっこ」でした。