生の本マグロ「鉄火」が旨い 奴寿司へ。〆の玉赤散らしもたまらない。

2023年5月2日(火)18時20分 
僕が月に一度個人的に通う、知る人ぞ知る生の本マグロに、”都会の生簀”と業界で呼ばれる伊予や壱岐などで契約養殖している「いけ万」のカンパチやヒラメ等を秘伝の寝かし方(熟成)で食べさせてくれる阪急神戸線塚口駅北五号橋線沿いの「奴寿司」さん。早めに店に入らないと予約で満席になる日もあるので、事前に電話して確かめた方が良い。大阪キタの日本料理屋で修行積んで独立され36年続く江戸前の立ち寿司で、寿司だけなく天ぷらや焼き魚、魚介のソテーなども要望に応えてくれ、その日入荷の魚介や野菜で創作料理も作ってくれます。女将手作りの出汁巻き玉子は格別に美味しい。何が提供されるのか楽しみの旬の突き出しは、「ホタルイカの酢味噌」。いやー見るからに美味しそう。

スーパーで売られているように黒ずんで無く、やや赤く丸々太ってちゃんと目も取っている(当たり前と言うとそれまでだが、取ってない店が多い)。ホタルイカ特有の歯ごたえに初夏が近い事を感じる。その間に何も言わなくても日本一美味しいと思う「カンパチ」「平目」「生の本マグロ」「するめいか」の刺身を目の前に盛り付けてくれる。マグロを刺身で出してくれる時は良いネタだと言う証し。うわー繊細な刺しが入っていてコレは堪らん。大平目独特の甘さに弾力のある肉厚。カンパチはコリコリで、脂がジュワーと口に広がり旨さが脳天に登る。。大好物のするめいか。このネバリと甘み噛めば噛むほど味がでる。


ごま油の良い香りが漂う野菜の天ぷらを女将さんに揚げでもらい、味醂が効いた天つゆに摺りたて大根おろしをたっぷり入れて味わう。アスバラが美味しい。さやえんどう、蓮根、いんげん、筍と旬を味わう。



そして名物生の本マグロ「鉄火」少しサビ多め。この繊細な刺し中々他では味わえない逸品だ。サッと炙った海苔が香ばしい。

そして「とり貝の甘タレ」。関東では甘タレを塗らないようで、甘タレをと注文すると大阪の方ですね!と言われる。きしむ食感が何とも言えなく僕の大好物のネタ。

今回は最後に鰻の蒲焼を炙って貰い握ってもらった。イヤー香ばしくて蒲焼と白焼きの間のような味わいに感動。

〆は難しい「玉赤散らし」。赤出汁に溶き卵を細かく粒粒に散らす。簡単そうだが強火で一気にかき混ぜないと細かく粒粒にならない。刻みねぎと玉子の粒が絡んで飲むと無茶苦茶旨い。最近他の店で頼んでもしてくれなくなった。

生の本マグロの鉄火と玉赤散らしだけでも十分値打ちがある。しかも値段はリーズナブル。定休日は日曜だけ。早い時間なら予約なしに入れて品切れも無いのでお奨め。

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