訪問日記  vol.191

2016年8月18日(木)今日は、月に一度大阪中央卸売市場に仕入れに行く日です。盆が明けると急に夜明けが遅くなり、4時半では真っ暗です!・・・・さて本場(大阪中央卸売市場)では、「秋刀魚」が初入荷で「初セリ」が行なわれています。今年の秋刀魚初セリは1kg4千円、約1本400円の値で、新聞に書かれている程、高くないようです。北海道根室産が多く入荷されていました。中には網で皮が少し傷ついた秋刀魚は半値以下の約100円ぐらいだったので、早速仕入れました。すぐ近くにある委託調理場に運んでもらい、鮮度の良いうちに調理します。中央市場から車で3分の所に委託調理場があるのもわんまいるの惣菜が美味しい理由の一つです。秋が旬のカマスの開きも高知県や大分県から入荷して来ていましたので、交渉して高知県産のカマスを2,000匹指し値で落としました。脂の乗った晩夏の尾頭付きの「カマスの一夜干焼き」をおかずセットのメニューに入れさせていただきます!・・・秋鮭のハラス味噌漬けや数の子も入荷して来だしました、いよいよお正月に向けての準備が始まる気配を感じました!

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その後、7時に中央市場を出て、動画撮影の依頼をしているグッピー梢ちゃんを迎えに行って、そのまま京都大原三千院に向いました!予定通り9時30分に藤岡農園着きました。こちらは、同志社大学院で農業研究を行い、自ら農園を耕し7年間、昨年有機ジャス農場に認定された農園です。昨年同志社大学の廣瀬医学博士に紹介頂き、ちょうど1年が過ぎました。写真に写っているのがこの辺りでしか採れない「赤オクラ」でオクラの花を見るのは初めてです。赤オクラは普通のオクラに比べて、ネバネバが強く、その分抗菌作用が高く、免疫力を上げる成分が多く含まれているとの事、その奥には現在手作りおかずに使っている夏の京野菜の代表格万願寺唐辛子です。有機栽培の万願寺唐辛子は、ほんのり甘みがあって美味しいです。・・・茄子も豊富になっていますが、こちらも鹿被害に悩まされていると聞きました!赤オクラを全部送ってもらうようにお願いしま した!「赤オクラの山芋のとろろ」にしてご提供させていただきます!

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藤岡さんの自宅の隣にある、大原三千院の参道の「茶店」で休憩。このお店は、東京池袋にも店を構える、みたらしを餅の中へ最初に入れた焼餅メーカー「玄印」本店さんで、抹茶と御餅をいただきました!・・・代々お茶屋さんを営まれている久保店主自ら入れていただいた抹茶を、なんと30万円もするという茶器でいただきました!

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そして9月から販売する予定の「京都ジビエ鹿肉料理」の鹿肉を提供していただく、京丹波自然工房さんへ挨拶に伺いました。一旦、名神高速まで戻り、京都縦貫道を北上し、福知山で降りて、腹ごしらえに「道の駅 瑞穂せせらぎの村」に寄って、珍しい中々食べる事が出来ない「十割蕎麦」を注文しました。出てきた瞬間、期待はずれで、おそらく蕎麦粉は中国産なのでしょう!色が薄い麺で、しかも弾力があって、蕎麦とは思えないような食感と食味、当然麺つゆも希釈タイプで美味しくありません。天ぷらも冷凍の2度揚げで硬い!・・・折角楽しみにしていたのに残念です…その足で、この度京都の食材を使った手作りおかずを提供していただきました、株式会社京都庵さんにご挨拶して、一緒に鹿肉工房へ行きました。前回、同社大学廣瀬医学博士にもお越しいただいており、大学の研究室並の衛生管理と聞いていましたが、キッチリと管理されている事が解りました。罠で捕獲して、ストレスを与えないように電気ショックで眠らせてから、心臓を一突きで〆、血抜き後直ぐに解体して、内蔵を検査して良いものだけを熟成させるので、臭みがなく美味しいという訳です。垣内社長自ら案内・説明いただき、全て見学できました。本当に感謝です。ありがとうございました。

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鹿は3分の1程度しか肉が無いらしく、割高だと思いました!これが自然なのですよね!牛や豚のように家畜していると余計な肉が付きますが、自然界で育ったいわば天然モノは、こんなものと言えます。この方が普通だと思います。その分美味しくて体に良いと思いました。燻製の生ハムを食べてみたくなりました!脂肪が少なく、高たんぱく質で、亜鉛や鉄分を含んだ鹿肉を週に一度は食べていただけるように、京都ジビエ「鹿肉」セットを発売する予定です。是非楽しみにして下さい!

大阪・京都・神戸・関西を食で元気に!・・・・わんまいるでした!

試食日記  vol.332

2016年8月17日(水)毎週水曜日は菓子・スイーツの試食です!今日は洋菓子の名門アンテリシャルパンティエの役員で、スタジオシェフを勤めた杉本シェフが独立して手がけたケーキで、神戸酒心館の大吟醸酒粕を使ったチーズケーキをいただきました。折角のケーキが酒粕を加えることでパサツキ感が出てしまい、型崩れの原因に…今日のトレンドはしっとり感と濃厚味が必要なのに反対です。酒が弱い人は酒粕の匂いだけでも酔うのでお年寄には向かないと思いました!

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京都の木之下菓匠さんから、北海道の小豆と希少糖を使った栗蒸し羊羹が届きました!竹の皮で包み強火で1時間蒸し上げてているとの事ですが、少し硬い感じでした。もう少し蒸しを押さえて弾力のある食感に仕上げた方が、口当たりが良くて美味しく感じると思いました!みたらし団子とあんかけ団子も提案くれたのですが、団子自体が美味しくありませんでした。山芋を使った生地に栗を丸々一個包んだまんじゅうも提案くれましたが、生地自体が薄くて悪く言えばかすかす、もっとふっくらした生地にしないとパサツキ感があって美味しく感じられません!

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大阪西成区の精肉卸の㈱松商さんから宮崎県霧峰牛の「みすじ」(肩甲骨の下の部分、腕のモモに当る部位)をフライパンでさっと焼いて食べていただけるようにカットしたものをいただきました。柔らかくて美味しいです。同じく「ざぶとん」(肩ロースから下のあばら骨側の脂が乗っている部位で、焼肉店では極上カルビとして出されている店も多い) をいただきました。こちらは弾力があって美味しいです。

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次にいただいた、ロースすき焼用は脂身が多くてこれは厳しい、肩ロースも脂身が多くて、どちらもカットが分厚くて硬い、腕はさすがに脂身は殆どありませんが、そんなに美味しいと感じません!先に食べた「みすじ」と「ざぶとん」は雌肉だが、「すき焼き用」として提案頂いたのは雄肉ではないかと思うような肉質に感じました!

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北海道函館の中水食品さんから、名産のするめいかの旨煮が届きました。新鮮ないかを化学調味料を使わず炊き上げられているので、柔らかくて美味しいです。これに大根や小芋など一緒に炊き合せしてくれるともっと美味しくなるのですが。。。

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秋が来て、冬が来て、熱燗で一杯、溜まりませんね!・・・・

試食日記  vol.331

2016年8月16日(火)今日は、日本で初めてインド式カリーライスを食堂で販売したとして有名な「新宿中村屋」さんからシェフのレストランの味にこだわって仕上げたグラタンシリーズが届きました!レンジするだけの簡単解凍!

まず1品目は海老のペンネグラタン220gです。量も丁度良いサイズで、北海道産の生乳を使用したクリーミーなベシャメルソースと3種類のナチュラルチーズで味わい深く仕上がっています。思った以上の味にビックリ!値段は680円と結構高いです!

2品目は海老のピスク風ライスグラタンです。ピスクソースとは海老の殻で出汁を取ったクリームベースの濃厚なソースの事で、このソースと北海道産の生乳で作ったベシャメルソース、2種類のナチュラルチーズで仕上げています。もっとご飯ご飯していると思っていたのですが、混ぜて食べるとご飯の食感は全くしません!こちらも220gと丁度良いサイズです。

3品目、4種のチーズと海老のライスグラタンです。ゴーダ・モッツァレラ・パルメザン・クリームと4種類のチーズを贅沢に使ったライスグラタンです。チーズ臭さやしつこい味は全くしません。

4品目の国産紅ずわいがにと北海道生乳のベシャメルソースと3種類のナチュラルチーズを使った蟹のライスグラタンも蟹の風味と味がして美味しかったです。リースリング系かシャルドネ種のワインで合わせれば、更に美味しくいただけると思いました!前菜に酸味のあるミネストローネや酸味の効いたドレッシングの生ハムサラダやサーモンのマリネなどをあわせるとステキなディナーになると思いました!クリスマスパーティーや週末のディナーにお奨めです!

大阪西成区の矢田健商店さんから、お願いしていた一人鍋シリーズの火にかけて沸騰させるだけの簡単「すき焼鍋」が届きました!牛肉もしっかり入って白菜に椎茸・菊菜・豆腐・うどん・白ネギも入って、出汁も最高!生卵を用意して、一人すき焼を楽しんでいただけます!結構肉も沢山入ってコレだけのボリュームで980円はお値打ちです!

訪問&美味い店日記  vol.190

2016年8月15日(月)夕方に大阪商業大学経営学部教授で兵庫県うましフード協会会長の池田先生を神戸市灘区の東部市場近くにある、有名専門店の折詰弁当やおせち料理等を委託製造をされている㈱システムフードさんを紹介して、池田先生がお世話されている兵庫県各地域の食材のご紹介など、弊社も絡んでの農工商連携による、地域経済発展のご相談に行って来ました!

その後、㈱システムフード北脇社長が行きつけの阪神西宮駅近くの割烹まではいかない居酒屋さん「ちび」に連れていって頂きました!まだ6時だというのに店内は満席状態、予約をしないと入れないとのこと。・・・メニューは少し高め!しかし旬の食材を使った創作メニューがずらり!これだけのメニューを揃えるには相当お客さんの入りが多くなくては難しいと思っているうちに、珍しく皮付きの里芋茹でが出され、皮をむいて塩胡椒でいただきました!関西では9月お月見の頃に食べる習慣がありますが、農家から言うと平野部物では8月が食べ頃と言います。里芋は皮が硬いので如何しても湯がき過ぎるので、スチコンで蒸し焼きにすると食感が良くて甘みもあるので、泉佐野4H倶楽部や京都大原三千院で採れだしたら一度作ってみたいと思いました!お造りの盛り合わせもヨコワ・剣先いか・サーモン・カンパチ・本鮪の中トロ・平目と旬の食材の盛り合わせとネタが良い!さすが有名専門店の折詰弁当を製造されている会社の社長が行きつけるお店だけあって大したモノです!と感心していると、ひときわ大きいサイズの鱧の天ぷらが天つゆと一緒に出て来ました。全く臭みが無く、とても柔らかく美味しいです。味醂が効いた天つゆが無茶苦茶合います。そして北脇社長お奨めのまさに今が旬で食べ頃の晩夏茄子の焼き茄子、生姜醤油と鰹節で最高!・・・・カレイの煮付けも味醂がしっかり効いた甘辛い煮汁でお酒と相性バツグン!・・・また、唐揚が無茶苦茶美味しいと言われて食べましたが、どうやらこれも味醂が決め手のように思います!〆に出汁の効いたゴーヤチャンプルーをいただき終了!これだけメニューが充実している居酒屋は初めてです。社員を連れて行きたいお店です。北脇社長ご馳走様でした!

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試食日記  vol.330

2016年8月15日(月)本日は10月の「旬の手作りおかずセット」メニューの試食です!
1食目は、京都大原三千院の有機ジャス認定、藤岡農園さんが作った、平いんげん(別名モコッコいんげん)を主に、するめいかと人参をオイスターソースで炒めています。有機ジャス農場で自然栽培で作る野菜は、甘くて本当に美味しいです。食べているだけで健康になるように思うのも天然の味だからでしょうか?・・・

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2食目「すき焼風」は白菜やえのきの量が少なく、味も濃くて美味しくありませ
ん!白菜が旬になるまでは美味しくないので、取り扱いは延期した方が良いと思
います!大阪泉佐野で甘みのある黄白菜が取れ始める11月からにしましょう!

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3食目は、先月大阪中央市場の鮪専門店さんに挨拶に行った後、三恒さんのほうへ、鮪を解体する際に出る身で良ければ、安く安定してあげれるよと連絡を頂きましたので、早速大根との炊き合せを作って貰いました!鮮度が良くて臭みは全く ありません!柔らかくて大根に出汁がしゅんで美味しいです!夏でこれだけ美味しいのですから、冬場はたまりませんね!

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4食目はスープ餃子です。餃子自体の皮が厚くてモゴモゴして美味しくありません!主菜で使うなら野菜もしっかり入った「ポトフ」の方が良いと思いました。

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おかずセットではありませんが、楽天で食品ランキング、惣菜ランキング、ピザランキング、洋風惣菜ランキング5冠を達成した「ピザムライ」さんのピザをお取り寄せしてみました!大地の恵みごぼうを試食してみましたが、生地も流行の薄生地で、細くカットされたごぼうが沢山トッピングされていて美味しかったです。ただ1枚だと食べきれないので半分の大きさに出来ないか交渉をお願いしました!ジェーシーコムサのミックスピザとと食べ比べてみましたが、生地が全く異なるので比べようがありません。

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「ピザムライ」さんは、一般のメニューは殆ど無く、すべてオリジナルの創作ピザで14種類もあります。色々と食べてみたいです!