早くも夏の風物詩 大阪泉州特産水茄子、沖縄のゴーヤ、宮城石巻の平目が登場

2019年3月20日(水)昭和16年創業の惣菜仕出し料理製造卸の服部恒さんはかつて大阪中の商店街に惣菜専門店を展開していましたが、ダイエーやイオンなどスーパーや量販店の出現によってお客様を奪われ商店街が衰退する中、食品スーパーや飲食店へ中食を卸すようになりご子息の吉雄さんが料理修行から戻られた平成25年にセントラルキッチン惣菜製造会社吉フーズ株式会社を設立されました。弊社も自社で委託製造する会社を探していたタイミングで知人から紹介いただき、おかずセット健幸ディナーの製造を元辻調理師学校講師でサンフランシスコ日本領事館公邸料理人でTV番組「どっちの料理ショー」に100回出演された近藤先生を調理指導に迎え、簡単×美味しく×健康をコンセプトにした、買物に行く時間や料理を作る時間の無い主婦にたった5分で出来る簡単調理の夕食おかずセット健幸ディナーの製造を委託するようになりました。そして試食を繰り返し、食材も全国各地の生産者を訪問して、野菜は若手こだわり農家の4Hクラブや京都大原三千院で有機JAS認定農場を経営する藤原農園さん、豚肉はA級グルメの町島根県邑南町の石見ポーク、鶏肉は和歌山県が推奨する紀州うめどり、牛肉は生鮮肉消費量日本一の和歌山県精肉加工会社大手のミートファクトリーさんから、魚介類は北海道~沖縄までの漁協へも出向き地元の水産会社から直接買い付けたり、大阪中央卸市場経由で仕入れたり、現地で切身や骨抜きや天日干しに加工又は惣菜にまで仕上げてもらったり、例えば山形県を代表する郷土料理芋煮や大分豊後の鶏天などご当地グルメを地元の有名専門店でわんまいる向けに作ってもらったりして献立に採用しています。

毎週水曜日はこれらおかずセットメニューの試食日です。1品目は大阪の夏の風物詩の泉州特産の水茄子を大阪泉佐野若手こだわり農家4Hクラブから提供いただき八宝菜に加えてみました。豚肉は島根県邑南町の石見ポーク、椎茸は長崎県対馬の原木椎茸、帆立貝は北海道噴火湾産を使用しています。人気商品だけあって美味しいです。2品目は大正12年石川県金沢で創業した羽二重豆腐さんの玉ねぎ・人参・わかめ・南瓜を豆腐に練り込んだ「豆腐寄せ」。これだけではおかずに向かないので大阪伝統野菜の夏が旬のしろ菜と炊合せてとろみのあるだしであんかけを作ってもらいました。しろ菜が少なく見栄えが悪いのでしろ菜を20g増やすようにお願いしました。豆腐のタンパク質と野菜のビタミンと繊維が摂取出来てヘルシーで美味しいです。3品目は副菜でビタミン豊富なこれまた夏が旬のゴーヤを使い玉ねぎ・人参・豆腐を溶き卵でチャンプルー(炒める)にしました。ゴーヤを強火で素早く火を通し出来たチャンプルーを素早く冷却する事で野菜の食感を残し離水を防くことができます。冷まして冷凍すると解凍しても美味しく食べられます。4品目はしろ菜とうす揚げの煮びたしですが、別々に炊いているのでうす揚げにだしが染み込んでいません。うす揚げもだしで炊いて合わせないと美味しくありません。手を抜くとすぐわかります。極端な話、うす揚げにしっかり味を付ければしろ菜は何もしなくても湯せん解凍の際にだしが入ります。その方が薄揚げはトロリした食感で甘くてコクがありしろ菜は食感が残り美味しく感じます。5品目は長崎県で加工されたふぐの唐揚げの提案をいただきました。見た感じイマイチですが食べると美味しいです。しかし昨年に下関に行った際に見つけた唐戸市場にもお店があるふぐの専門店さんで商談済みです。

6品目からは宮城県気仙沼で創業77年(昭和17年)、船舶石油会社から廻船問屋業、漁業、ガス販売、水産加工業、特にインド洋でのまるずわいがにでは有名なカネダイさんにお願いして石巻で水揚げされた平目の切身を使って訪問した際に試食したミネストローネスープが美味しかったので、トマト煮込スープを作っていただきました。それぞれ10g・20g・30g入りを試食しましたが、20g入りが丁度いいと思います。蟹のクリームチャウダーも美味しいので一緒に取扱いをさせていただきたい思っています。

同じくカネダイさんの「かに炊込みごはんの素」「かに炒飯の素」「かに雑炊の素」の試食をしましたが、なんか塩辛く感じたので一括表示ラベルを確認するとチキンエキスなど何種類ものエキスを使用されています。和食はだしが決めて、昆布と鰹が基本です。これに醤油と味醂又は日本酒の割合で自分流のだしを完成させる事です。このだしさえ決まれば、後は何にでも合せて使えば良いです。色々と合わせてしまうとだしが濃くなって素材の味も台無しになってしまいます。ついつい何人かであれもこれもと味を調整しているうちに色々と使ってしまいます。後は蟹以外の具材も加えると見た目も良くなり美味しくなると思いました。

夕食は自宅で健幸ディナー北海道産の鮭の塩焼きを主菜に南瓜としめじに煮物にミニがんもどきと野菜の炊合せを食べました。持ち帰り弁当や宅配弁当とは異なり北海道から丸(1匹物)で仕入れ切身 にカットした秋鮭(手塩:一般的には塩化ナトリウム水に漬ける)で 漬魚専門の鮭の三恒さんから提供いただいているので上品でしなやかな焼き上がりに仕上がっています。一度食べていただければコレが鮭の塩焼きだと違いが判っていただけると思いながら食べました。・・おやすみ!

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