わんまいる堀田代表の献立メニュー紹介 (4/6~4/12お届け分)

23歳の時に働いていた酒販店が経営する大阪市港区弁天町駅前の居酒屋の店長に抜擢されて以来、食に関わり40年が経過しますが、美味しさの秘訣は「食材」の良し悪しに尽きます。例えば、魚にしても餌を腹に持っているのと無いのとでは品質に大きな差が出ます。野菜も、同じ畑で採れても陽当りの良い場所と、そうでない場所では、規格外も存在します。鶏肉や豚肉は人間同様に50%前後水分なので飲んでいる水の良し悪しにより品質が事なります。育て方も重要で、ストレスが少ないケージフリー(囲い内飼い放し)と狭いケージ飼いとでは品質は異なります。更に言うと世話をするのが女性と男性でも品質に違いが出ます。だから僕は産地を回り、極力産地で加工・調理までしてもらえるように探し、頼んでいます。では今週の献立を紹介させていただきます。

1食目の主菜は、「静岡県産かつおの竜田揚げ」です。静岡県で水揚げされたかつお原料の提案をもらったので、弊社で料理指導いただいている元アベノ辻調理師学校教師でサンフランシスコ日本総領事館公邸料理人をつとめ、料理番組どっちの料理ショーにレギュラー出演された近藤先生にレシピを作成いただき商品化しました。下味がしっかりしていて、旨味ある味わいです。大分の「とり天」の様に、ポン酢に浸けて食べるのもおすすめです。副菜は、山形県最上郡の野菜加工製造会社三和食品さんに作ってもらった出汁がじっくり染込んだ「大根と人参の旨煮」と、箸休めとしてビタミンK豊富なきゅうりとヨウ素豊富なわかめを使用したさっぱりヘルシーな「三陸産わかめと胡瓜と玉ねぎの酢の物」をご用意しました。

2食目の主菜は、「境港産 骨まで食べられるとろイワシの生姜煮」です。昭和36年に島根県隠岐の島から水産品の加工会社設立を目的に鳥取県境港に移り、地元のホテルや旅館に百貨店や生協などに卸している小倉水産食品さんに作ってもらっています。お好みで、山椒や七味をかけるとより一層美味しくなります。副菜は、緑黄色野菜の中でも栄養豊富なかぼちゃとしめじを組み合わせた「かぼちゃとしめじの煮物」と、流水解凍の「青梗菜とうす揚げのお浸し」をご用意。青梗菜に含まれている鉄分は、体内に吸収されにくく、魚など、たんぱく質を多く含んでいる食材と一緒に食べると、吸収率がアップする効果があります。お好みで鰹節とポン酢をかけてお召し上がり下さい。

3食目の主菜は、「鶏肉と白ねぎのがめ煮」です。国産の白ネギと国産鶏もも肉を使った照り焼きを地元の鶏肉調理会社デリカフーズ大塚さんに作ってもらいました。福岡県の郷土料理のひとつであるがめ煮は、食材から出るだしや旨みを生かした煮物です。ねぎの香りと辛味成分であるアリシンは、消化液の分泌を促して栄養素の体内への吸収を高めてくれます。副菜は、食物繊維が豊富で歯ごたえの良い「きんぴらごぼう」と、箸休めとしてさっぱりとした「白菜と人参の甘酢漬け」をセットにしました。

4食目の主菜は、「桜島鶏とじゃが芋のトマトカレーチャップ」です。高たんぱく質で脂身が少ない桜島鶏をソテーにして、トマトケチャップとカレー粉で絡めてあります。トマトの酸味とスパイスの効いたカレーが絶妙にマッチ。癖になる味わいです。トーストやバゲットを浸けてお召し上がりいただくのもおすすめです。副菜には、強い抗酸化作用があるβカロテンやビタミンCを含むブロッコリーと、にんじん、かぼちゃを組み合わせた「洋風温野菜」と、「ほうれん草と蒸し鶏のソテー」をご用意。ほうれん草はコラーゲンを合成するときに必要なビタミンCが豊富で、鶏肉と一緒に摂ることでコラーゲンの合成をサポートする働きがあります。

5食目中華メニューの主菜は、「石見ポークの酢豚」です。脂身が苦手な人でも美味しく召し上がっていただけます。反面、脂身が好きだと言う方には物足りなさがあるかもしれませんがご了承願います。豚特有の臭みがないのが特徴の石見ポークと、大きめにカットした人参・玉ねぎ・ピーマンを甘酢あんで絡めてあります。甘酢の酸味が食欲を駆き立ててくれます。副菜には、「茄子と白ねぎの中華煮込み」をご用意。ネギの白い部分には、ビタミンCが含まれ、香り成分の硫化アリルは、ビタミンB1の吸収を促進してくれる働きがあります。それに箸休めとして、ゴマ油の風味が食欲をそそる「ほうれん草ともやしのナムル」をセットにしました。

では来週もお楽しみに!

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