今週も1988年9月1日に独立・開業以来、日本各地を訪問して見つけたご当地食材やご当地グルメを長年美味しく作られている専門調理会社に作ってもらい、兵庫県神戸市にある冷凍専用センターで主菜・副菜をセットしてお届けします。 では今週の献立をご紹介します。
2食目の主菜は、「北海道産天然ぶりの照り焼き」です。大正14年創業、神戸市中央卸売市場の財木商店さんに頼んで職人さんに遠赤外線ガス台で手焼きしてもらいました。養殖では味わえない天然ならではの身の締まった食感をお楽しみ下さい。ブリの脂質に含まれるDHAやEPAは、高血圧予防や脳の活性化などが期待できます。また豊富なビタミンDがカルシウムの吸収を助け、骨を丈夫にするのに役立つんですよ。副菜は、高野山の修行僧の貴重なタンパク源として食事に提供された精進料理の定番メニュー「高野豆腐といんげんと人参の炊合せ」に、箸休めとしてさっぱりとした味わいの「みかんと大根の和サラダ」をセットにしました。
3食目の主菜は、「東北産 みやぎ豚丼の具」です。豪雪地帯で知られる、宮城県と山形県の県境にそびえる蔵王連峰の太平洋側の緩やかな斜面で養豚された東北産豚と玉ねぎを使い、醤油ベースで仕上げてもらいました。臭みが無くて加熱する事で上質のオレイン酸を含む不飽和脂肪酸が溶けて玉ねぎと出汁と三味一体となり、凄く美味しいつゆが豚肉に染み込み柔らかくて美味しいです。僕はご飯に乗せてつゆだくで食べています。副菜は、良質のたんぱく質、脂質を含み、カルシウム、カリウム、ビタミンB1、食物繊維をバランスよく含んだ栄養満点の大豆を使った「大豆の五目煮」と、さっぱりと箸休めとして「白菜の昆布漬け」をセットにしました。僕は昆布漬けに七味唐辛子とポン酢を少しかけて食べています。
4食目の主菜は、「懐かしい肉屋のメンチカツ」です。昔幼いころ育ててくれたお祖母ちゃんに連れられて通った公設市場の入り口にあった肉屋さんのメンチカツの味を再現しました。千切りキャベツを添え、ウスターソースをかけて食べてみてください。副菜は、キャベツをカレー風味で仕上げた「キャベツと豆もやしのカレー煮込み」をご用意。もやしは、抗酸化作用が強いビタミンCを含むため、風邪予防が期待できます。それに、さつまいもを使った、甘くて食べやすい「さつまいものポテトサラダ」をセットにしました。今では食べる事が殆ど無くなった昭和の思い出の懐かしいセットです。
5食目の主菜は、「島根石見ポークと北海道ホタテと山形最上椎茸の八宝菜」です。島根県邑南町の良質な伏流水で育てられた赤身が美味しいと定評のある石見ポークをはじめ、北海道噴火湾産の帆立貝・山形県産の最上椎茸・白菜・玉ねぎ・青梗菜・人参・ピーマンと国産食材100%の贅沢な八宝菜に仕上げました。ホタテのタウリンには、悪玉コレステロール低下作用があるため、高血圧予防が期待できます。副菜は、東京都杉並区の中華食材製造卸の隆峯さんに作ってもらった「春巻き餃子」を大阪西区の吉フーズさんに揚げてもらった「揚げ春巻き餃子」です。お好みでボン酢をつけてお召し上がり下さい。もうひとつの副菜には、箸休めとして、ごま油が香り、さっぱりとした味わいの「もやしと人参のナムル」をセットにしました。
では来週もお楽しみに!