ご当地グルメ&食材探しの旅_商談会in安来【島根県】

大阪から車で3時間。今回は島根県に来ています!
米子・境港・安来 ・出雲・松江の各市合同による山陰最大級のビジネスマッチング商談会に
行ってきました。

この商談会は毎年行われていて、昨年は出雲市で行われましたが、今年は安来での開催です。

会場である安来市総合文化ホールアルテピアに到着すると、お世話になっている米子商工会議所の八幡次長と矢倉さん豊田さんが出迎えてくれました。驚いたのが商談会場が、コンサート会場の舞台の上に設置されています!!

なんでここでーっ!?て感じですよね。。。

今回もみっちりと30分きざみでの商談です。

さぁ、商談開始です。

1社目、保存食としてアルファー化したお米を水を加えるだけで食べられる炊飯済み乾燥米を扱うアルファー食品様との商談。私は前職の問屋営業の時代に自治体の防災商材の入札でアルファー食品様と商談経験がありますが、白米以外にもおこわや赤飯などバラエテーも多彩にあり驚きました。おかゆもあるので、少量にして離乳食に活用できないか相談させて頂きました。

2社目は、鳥取県米子市に本社を持つ地元で有名な山陰酸素グループの関連会社で紅ずわいがに等地元食材を使ったコロッケを扱うさんれいフーズ様。紅ずわいがにの他にうにや境港サーモンを使ったクリームコロッケを扱っているので、早速健幸ディナーの主菜に入れないか相談。毎週来阪しているので続きは後日打合せすることしました。

3社目は江戸時代初期に米屋と廻船問屋から始まり現在は寿司、駅弁、仕出し弁当を扱う米吾様。冷凍はできないと聞いていましたが、聞いてみると急速トンネルフリーザーを持っていて、人気の鯖鮓は一旦冷凍しているそうです。その方が旨みがますとのこと。
ほどよい酢めしの酸味と昆布の味がしみ込んだ鯖がうまく重なって美味しいです。
せっかくなので駅弁も現在は冷凍していないが、弊社向けに一度検討いただくことになりました。

どんどん商談は続きます。

4社目は、茶処である島根県松江市で明治23年に創業した伝統銘菓を扱う風流堂様。
写真は遊びかんという商品名の彩り豊かな一粒羊羹。

黒糖・柚子・紅の三種が入っていて一口サイズです。
食べてみると外側はシャリッとした少し歯ごたえがあり、中がやわらくちがった食感です。
カタログをみていると、しぶ皮丸栗がまるごと入った和風パイに興味を持ったので、サンプルを送ってもらうことにしました。冷凍扱いができればいいのですが・・・

5社目は米子市で昭和38年創業 餅・赤飯・和菓子を製造販売している会社のいけがみ様。
提案いただいた、はちみつれもんクリーム大福はあまさと酸味が絶妙な餡とそれを包み込んだ
クリームと餅のバランスがばっちり!!来年の母の日や父の日にオリジナル大福でできればと思い、急ですが翌日に会社に訪問させていただくことにしました!

6社目は島根県の恵曇(えとも)にある松江の魚を骨まで食べれる真空パック商材のヤマヲ水産様。見た目は干物なんですが、これが食べると骨まで食べられるんです。びっくり!!

7社目は、出雲市平田で出雲醤油干しを製造されてる干し魚専門の小伊津海旬房様。
こちらは、昨年より取引させていただいているメーカー様で、弊社代表の提案で地元の醤油メーカーである高砂醤油様の醤油を使った醤油干しを開発しました。来年の父の日にギフトで検討したいと考えています。

8社目はしまね和牛の畜産から精肉加工、焼肉店経営まで幅広展開されている新日本食品様。

最後の9社目は島根県出雲市で昭和2年に米穀店で創業し、昭和28年から麺類製造を始め、現在出雲蕎麦、スパゲティー、焼きそばを製造されている米山萬商店様。

弊社はすでに出雲たかはし様で出雲そばの取扱いはしているので、冷凍技術もあるので、焼きそばやスパゲィティーの取扱いで検討したいと思いました。一度工場を見学させていただき、今後の取り組みを検討したいと思います。

9時30分からはじまった商談も気が付けば15時30分に。。。

今回も怒涛の商談会でした。。。

商談会はあくまでも入り口なので、これからどれくらい商品化にできるかがとなります。
今後が楽しみです。
この度ご縁ができましたみなさまありがとうございました。

今後ともよろしくお願いします!

本日も28品を試食。・・・値段が高騰して味付けも難しい魚料理の開発は本当に大変。。。

2018年10月17日(水)今日の試食は、北海道の地震の影響もあり予定していた天日干し秋刀魚の骨抜き焼きが出荷出来ないと岩手県の水産事業者さんから連絡が入り、急遽「はまちの塩焼き」に「天然鰤の照焼」と千葉県産の「ハチビキの味噌漬け」を試食しました。
はまちは時期はずれなので鰤の照焼を採用するようにして、再度吉川課長に担当だけに任さず水産事業者様と直接交渉するように指示しました。お互いの思い違いがあったようで、予定通り三陸沖の秋刀魚の天日干し焼きをメニューに採用出来るようになりました。ハチビキとは赤サバと呼ばれ、最近出回るようになって来たそうですが、聞いた事も無いような魚種はお客さまも選びにくいと思いますので、取り扱う事はやめるように指示をしました。

3回目の試食となりました阪急百貨店のデパ地下にも出店されているチャイナチューボーさんにお願いしている油琳鶏を試食しましたが、酸味が無くて唐揚げの甘酢あんかけのようです。名前をかえて採用するにしては唐揚げの仕込みたれのせいなのか味が濃いです。ベースの味が濃いのは今の消費者ニーズには合いません。4回目は気の毒なのでやめますか?と訊ねると今度こそ味を調整して4度目の正直に挑戦してくれると返事が来ました。


先日訪問した宮城県気仙沼のミナト水産さんから21品の魚惣菜が届きました。
とりあえず現在作って販売されている惣菜と言う事で送っていただきましたので早速試食をさせていただきました。
銀鮭の西京焼きは、おそらく国産の秋鮭ではないと思いますが味はふっくらとして美味しいです。鯖の七味焼きのほうは、大人には良いと思いますが、子供さんには向かないと思います。鰆の西京焼きも身がふっくらと焼けていて美味しいです。さわらの幽庵焼きも身がふっくら焼けていて美味しく、水揚げが国産なら大歓迎です。
鰤の照焼は焦げていて、サイズ的にも鰤と呼ぶには小さすぎると思いました。カレイの煮付けは、姿が崩れ過ぎていました。いわしの梅煮は、臭くなくて梅の味もしっかりしていて美味しかったです。メカジキの煮物は部位のせいか食感がイマイチ。。。メカジキのあら煮もこれまで食べたメカジキの食感とは異なり気持ち悪い。秋刀魚の甘辛煮は、どこでもある味付けです。赤魚とこぼうの煮付けは、炊き汁が薄くて美味しくありません。メカジキの唐揚げは美味しかったです。鱧の天ぷらも違和感はなかったです。びんちょう鮪の唐揚げも美味しかったので甘酢あんかけやチリソース煮に使えばと思いました。鰤の唐揚げは青魚の臭みがしました。カレイの姿揚げは美味しかったですが真空パックにはピンボールが出る可能性が高く、採用出来ません。鯖のソースかつも鰤のソースかつも白身魚のソースかつも味が濃くておかずセットには採用は難しいと思いました。
最後に同じく気仙沼のカネダイさんから鰤の骨まで食べられる兜煮が届きました。味が異なる2品を試食しましたが両方とも味が薄い、頭肩身丸ごとでなくぶつ切りにして大根やこんにゃくなどともっと濃い煮汁で炊合せた方が良いと思いました。

国産の魚を使ったメニューは値段も高騰しており味付けも難しく本当に取り扱うのが難しいとつくづく思いました。

バレンタイン企画の最終試食は縁結びの神様出雲大社門前のスイーツ専門店坂根屋さん

2018年10月16日(火)本日の試食は、2019年バレンタイン企画の最終掲載決定商品からです。
まずは、縁結びの神様として有名な出雲大社門前で創業146年の歴史を持つ老舗和菓子さん「坂根屋」さんに無理をお願いして、これまた出雲市内で創業111年のお茶屋「桃翠園」さんの抹茶を「勾玉:まがたま」(神様を祀る際に使われた装飾品)を形取ったチョコに練り込んでもらいました。化粧箱に3個入り630円。



2食目は、甘くて濃厚な出雲醤油を練り込んだホワイトチョコレート6個入り500円。
3食目に餡子に抹茶を練り込んだ羽二重餅「出雲縁福」を試食しました。・・バレンタインには縁起物の「勾玉抹茶ショコラ3個入り」を採用、ホワイトデイには出雲醤油を練り込んだ「濃厚ホワイトチョコレート6個入り」を必要な個数を注文出来るように決定しました。


本命用にお奨めは99%女性客の東京神楽坂にあるカジュアルフレンチレストラン「ル・コキヤージュ」の川田オーナーシェフが自ら作る、フランスのヴァローナ社の最高級クーベルチョコレートを3種類使用した「テリーヌ ドゥ ショコラ」の採用が既に確定しています。

次に試食室に運ばれて来たのが、楽天市場ランキング1位の信州蕎麦「そばぶるまい」さんの「7割蕎麦」と専用つゆと本山葵のセットです。本山葵をおろして味醂が効いた濃厚で甘口のつゆに箸で溶き、丁度良い加減でやや細い蕎麦をズルズルと口の中へ・・・山葵が脳天にツンと・・・いやー旨い!さすがです。後はプロに湯がいてもらい、流水にさらすだけで簡単に食べられるようにするだけです。薬味に刻んだ白ネギと山葵をおろし、多めに溶いたそばつゆに、良く冷やした長野を代表する純米酒「七笑い」を合わせれば格別だと思いました。・・・


お次は先週仙台で商談した石巻市の本田水産さんから早くも試食が届きました。
1品目の「味付け茎ワカメ煮」は、柔らかくて美味しいのでおかずセットの副菜として検討するように、一緒に試食している商品企画部の責任者吉川課長に指示しました。2品目の甘辛く上手に煮込まれている「牡蠣の佃煮」は、2月の初午の日の稲荷寿司の具に使うように指示しました。


3品目の「金華鯖の炙り〆鯖」は鯖やのとろ鯖にも劣らない脂の乗りようで、全く臭みも無くて美味しかったです。折角なので名前にとろを付けて「金華とろ鯖炙り〆鯖」と言う名称で販売したいと思いました。


4品目の「金華鯖の味噌煮」は、ぶつ切りなので骨が多くて食べづらく、お客様からクレームも多く来ると思われるのでダメ。
5品目、同じく金華鯖のフィレの味噌煮は、骨取をしてくれていますが、小ぶりのサイズで味付けも白味噌を使っているので甘過ぎます。フィレを120gサイズにして、砂糖は控えめでお願いしたいと思いました。


6品目はバグダンカキフライと名付けられた大きなカキフライが登場。中身は刻んだ牡蠣が入っています。なので口の中でカキフライ特有の食感が味わえませんが、その分牡蠣が沢山入っているので牡蠣が好きな方にはおすすめです。弊社協力工場で揚げてレンジで食べられるようにして販売したいと思いました。7品目の殻付きの牡蠣のグラタンを試食しました。焦げ目をつけてレンジで解凍して食べるようにしないと、焼き目が付いていないから1度買ってもリピートがないように思いました。


8品目の金華鯖漬け丼70gは、味が単調なので白ごまに生姜を加えるなどもう一工夫して欲しいと思いました。・・・

ご当地グルメ&食材探しの旅_尾鷲の伝統_いぶしかつお【三重県】

明治35年創業。三重県尾鷲市で伝統を受け継ぐ「いぶしかつお」を求めて。。。

西名阪自動車道から伊勢自動車道を経由し、紀勢自動車道を経て3時間で尾鷲市へ。


今回は、明治35年創業で4代にわたり、
伝統の「いぶしかつお」を作り続ける
大瀬勇商店へ訪問してきました。


住宅地の中の一角に大瀬勇商店はあります。

外観は普通の一軒家で大きな表札が掲げられています。


20歳から現場に入り、生節を作り続けて40年近くになる
4代目 大瀬勇人社長からお話をお聞きしました。

尾鷲をはじめ、古くから漁業が盛んな地方では、昔から親しまれている魚介類の伝統的食品がいくつかあります。
「いぶしかつお(かつおの生節)」もそのひとつとのこと。

新鮮なカツオを三枚におろした後、大きな釜で煮て、桜や樫の木でいぶすことで、
素材の旨みを引き出すことが出来る上、長期保存が可能になるんだそうです。
カツオは捨てるところがなく、身だけじゃなく、アラもヘソ(心臓)も食べるそうです。

ヘソは炊くか、湯がいて塩を振って食べるそうです。(驚き!!)
頭なら目玉も食べるし、肝も食べるし、塩辛も作っています。
なんと!カツオの尾は爪楊枝にもなるそうです。

また、尾鷲ではこの三枚におろした後の骨の部分を甘辛く煮て(あら炊きみたいなものですね)、
食べるのも家庭料理の一つだそうです。

かつおの生節はこんなに大変な作業なんです。

かつおの生節の行程は
三枚おろし→ゆがき→骨取り→いぶし→骨取り→真空パック→殺菌して完成。

三枚におろしたカツオはすぐに湯がかず、一日冷蔵庫で眠らせます。
すぐにゆがくと身がボロボロにはがれてしまうそうです。


一日寝かせたカツオは沸騰させないくらいの温度で90分じっくり湯がきます。
そのあと水でさましてピンセットとナイフで細かい腹骨を取り除きます。
これは根気がいる仕事です。(※画像をクリックで動画が開きます。)
もしくは、こちらから動画が見られます。


腹骨をとったカツオを「セイロ」と呼ばれる竹を組んだ木枠に並べていきます。
この木枠は創業の時から使っているとのことでずっと使い続けているそうで
煙でいぶされるので、見た目以上に丈夫なんだそうです!


カツオが敷き詰められるといぶし作業が始まります。
十分に乾燥させた桜の木や樫の木を燃やします。


煙が出だすと、
セイロを順番に重ねていきます。5~6段を順番に重ねて
じっくり3時間いぶします。


茹でて白かった表面がいぶされてどんどん茶色みを帯びてきます。
できあがりはいぶしの匠が見た目と触った時のしっとり感で判断します。
これは経験を積んだ匠にしかできないところですね。

これで完成かとおもいきや、いぶされたカツオは再度、小さいナイフで丹念に骨取りを
行い、成型していきます。


その後、
一本づつ真空パックにして
殺菌を行い完成となるんです。

4代目社長といっしょに行程を教えて頂いた社長の甥である大瀬邦裕さんは現場に入って10年になり、
ゆくゆくは5代目となり、この伝統を引き継がれるそうです。
ものづくりに対する熱い思いが伝わってきました。

このいぶしをカツオだけではなく、時期に応じてブリなどでも作っておられます。
尾鷲といえば、特産品に伊勢海老があげられます。その他あわびなどもとれるので
高級いぶし商品の開発もおもしろいのではないかと思いました。

大瀬勇人社長・大瀬邦裕さん ありがとうございました。

食で町おこしを、松坂牛と尾鷲鮪しぐれ煮湯葉太巻き「尾鷲巻き」遂に完成。・・・・・

2018年10月15日(月)今日の試食は、京都で創業45年の惣菜仕出し料理専門店の桂茶屋さんから年末のおせち料理の単品「たたきごぼう60g」を再度試食しましたが、胡麻ドレッシングを上から足して甘さをごまかしたように味に感じました。きちんと炊き直さないと元々の酸味は取れません。
2食目の「紅白なます100g」は、手作り感があって上品な味で美味しいです。
3食目「九条ねぎ入り玉子雑炊180g」は、もう少しだしを効かせ、ご飯が柔らかいので7分炊きのご飯を使用するように。
4食目の「青森県産帆立貝の炊き込みご飯180g」は、帆立が甘くて柔らかく炊かれていてご飯と一緒に口に入れると美味しいです。
5食目の「九条ねぎ入りビーフカレーそば360gカップ入り」は、蕎麦のかたさも丁度良くなりまた。



創業90余年の大阪市西成区のホテルや大手飲食店等に卸されている大阪矢田健さんから、1食目「国産野菜と無えんせきベーコンの洋風煮(ポトフ200g)」が届きました。無塩せきのベーコンの切れ端を使用する等味は良いのですが湯がき過ぎているのでもっと野菜の食感が残るように殆ど湯がかない状態で再度作り直すようにお願いしました。


2食目の「仙台名物レンジでできる牛タン焼肉丼ご飯付き220g」は、2回目の試食でOKです。
3食目「ハラミ丼240g」薄くスライスし直し、たれで漬け込み時間を長くして臭みは随分取れましたが、まだ臭いです。味を濃くしても構わないから摺り下ろした生姜にんにくに漬け込むようにお願いしました。


今年4回も訪問している食で町おこしに力を入れている三重県尾鷲市の柏屋本店さんにお願いして作ってもらった「金の焼き鯖おぼろ昆布巻き」と三重県を代表する松坂牛と尾鷲鮪しぐれと厚焼き玉子を福井県産契約栽培コシヒカリの湯葉巻き「尾鷲巻き」を作ってもらいました。松坂牛と生鮪と一緒に炊き上げたのに別々に炊き上げた両方試食しましたが一緒に炊き上げた方が松坂牛の旨味を鮪にもしゅんで鮪を加える事で牛肉のパサツキ感が無く、柔らかく、酢飯にもピッタリで凄く美味しかったです。僕も長年商品開発に携わって来たお蔭でだいたいわかるようになって来ました。

自分で言うのも何ですが、達人の領域に入って来たように思います。
それにしても各地域には隠れた絶品グルまだまだあるとつくづく思います。