ご当地グルメ&食材探しの旅_【宮城県】

山形から仙台までバスで移動。移動時間が1時間ということです。バスは電車と違い、朝・夕方は7~8分間隔で出ています。なんと高速バスは補助席も使っての満席状態でした。
仙台に到着し、本日は宮城県様にアテンドいただき、県内のメーカー様へ。

まずは石巻へ向い、魚・惣菜の加工をしている高徳海産様へ。
社長との打合せの後、工場を見学。本社工場ではタラや赤魚の加工がフル稼働しています。アメリカやドイツといった輸入の魚がほとんどでしたが、最近近海でサバが豊漁とのことで、サバの加工もしていました。その後惣菜工場へ。この惣菜工場は26年にできたばかりでCASといった高額の冷凍機器を入れているにもかかわらず、稼動がほとんどされていなかったので、ぜひ国産素材をつかった惣菜の加工をお願いしました。

仙台市内にもどり、前回訪問させて頂いた、菅野食品様へ仙台味噌やきそばとあおば餃子の改良した試作品ができたということでお伺いしました。前回はやきそばは調理が必要だったので、今回は具材を入れたレンジで簡単に食べれるやきそばを作って頂きました。野菜や肉が少なく、味も少し薄かったので再度改良をお願いしましたが、ベースは出来ているので商品化に向け進めていきます。「あおば」とは冬に雪の中で育つ雪菜という作物とのこと。それを餃子の皮に練りこんでいて、皮はきれいな翠色です。


最後は仙台市役所へ表敬訪問し、あおば餃子を企画した経緯等をお伺いして、仙台といえば牛たんだが、原材料は輸入もの。ぜひ宮城ならではの商材をつかった名産品としてあおば餃子を広めたいとのことなので、関西でもPRできるよう代表がアドバイスをさせて頂きました。

ご当地グルメ&食材探しの旅_【山形県】

前日に大雪が降って庄内では40cmの積雪とのことで心配されましたが、山形市内は道路の脇に少し雪が残っていたぐらいで、
移動は特に問題はありませんでした。しかし気温は3度とやはり寒く、夜になると体の芯から凍るほどの寒さです。
今回も山形県様のアテンドにより、各メーカー様を訪問してきました。

まずは月山の麓にある西山町の玉谷製麺様へ。人気の星降るパスタやラーメン、本業であるそば作りを見学させて頂きました。関西では知名度はまだまだ低いものの、関東では「山形そば」は有名で、少し固めの麺が特徴です。また、山形は山菜の種類が多いことも有名で、山菜そばや米沢牛を使った肉そばの商品化への打合せを今後計画したいと思ってます。また、山形はラーメン消費量日本一ということ。県内でも人気の鶏ガラをベースにしたラーメンを年明けから取り扱いを始めます。

次に訪れた朝日町ワイン様は伊勢志摩サミットで使用するワインにも選ばれ、なんと今年、皇太子様もご訪問されたメーカー様です。特にマスカットベリーA(品種名)を主体とした国産ワインにこだわっていて、日本ワインコンクールでも数多くの受賞をされています。試飲もさせていただきましたが、やはり樽熟成がほどよい樽香がして品の良い味わいでした。

日の入りが大阪より30分以上早い為、3件目の東置賜郡にある老舗漬物メーカー三奥屋(みつおくや)様に到着した頃にはすっかり日も暮れていました。「晩菊」という漬物が一番有名で、仙台空港や百貨店にも店舗を構えてられます。前回行った商談会後、さっそく冷凍のお漬物を作って頂き商品化が決定しました。今後は山形名産でもある「だし」をおかずセットの副菜で扱えないかも相談させて頂きました。

梅田阪急本店惣菜売り場、旬の食材を使ったおかずが豊富にならべられ、飲食店と比較すると月とスッポンの違いを感じます

2017年12月10日(日)結局、残務処理が片付かず、岐阜の母に逢いに行くのを取りやめて、今日もオフィスに。梅田界隈はボーナスが支給されたせいか、いつもより人手が多く、人気の飲食店は大行列が出来ています。
僕は阪急百貨店の惣菜を観察がてら「かつくら」さんで海老・トンヘレ・野菜コロッケ・根菜湯葉巻きカツが入った惣菜弁当980円を購入。よく考えるとお惣菜弁当の方が飲食店のランチより高い。だけどセット内容も充実していて食材や栄養バランスにもこだわっている店が多く、美味しいのが多いです。このかつくらさんではお箸も国産のヒノキを使用、有害物質での洗浄はしていませんと記載されています。

各お店でも旬の食材を使った様々な惣菜メニューが販売されています。ここ数年、高齢者や働く主婦、単身世帯が増えて、惣菜やお弁当の消費は8年間連続で拡大。反対に外食産業は減少傾向、売り場の惣菜メニューを観察しても、はるかに各地の旬の食材を使った惣菜が増えており、カロリーや塩分などの表示もしっかり訴求されています。その反面、飲食店と言えば、ずっと同じメニューで価格競争ばかり。そりゃ美味しくて健康的な方を買いまっせ!

寒い日はやっぱり、大阪阪急沿線名物、阪急の立ち食い蕎麦、心温まりまっせ!

2017年12月9日(土)木曜日は山形県、金曜日は宮城県と東北への食材と絶品グルメ開発に訪問してきたので、オフィスの机の上には確認資料がどっさり置かれています。とてもじゃないけど今日一日で済ませる量でない。
日、岐阜の母に逢いに行こうと思っていましたが、無理そう。昼飯も近くの立ち食いの阪急蕎麦で肉蕎麦を食べました。かなり冷え込んで寒い風が店内に。この震えながら食べる立ち食い蕎麦が、何とも言えなく美味い!昆布と鰹に煮干しだしに、刻み葱と1ミリスライスの甘く炊かれた牛肉の切れ端、炊く前に湯せんして脂身を落としているので食べ易い。安もんやけど素朴で心が温まります。

特産品、名産品と言われるものさえ、国産原料が使用されていないとのこと、、、ホンマヤ!

2017年12月8日(金)今日は、山形駅発7時30分のバスで仙台市に向かいました、さぞかしい空いていると思いきや、中央の補助椅子まで全部満席。こんな状態のバスを見たのは人生初体験!スゲェ!皆さん山形市から宮城仙台市までバスで通勤されているようです。東北で唯一、仙台だけが人口が増えているそうです。
仙台市バス停には宮城県庁農林水産部食産業推進課の佐伯さんと宮城県物産振興協会の八巻さんが出迎えてくれ、石巻漁港の水産加工会社 高徳海産さんへ行きました。年末の最盛期でお忙しいそうです。社屋の入口には内閣総理大臣復興視察工場と看板が掛けられてあります。水産加工が本業で、近くの別棟で焼く・揚げる・煮るの惣菜工場も設立されています。水産加工が忙しく、まだ惣菜製造まで手が回っておらず稼働されてない状況です。本社の水産加工場を見学、アメリカ産の鱈や赤魚、カラスカレイと、宮城県近海の鯖などがフィレ加工されていました。ミャンマーやベトナムなど外国人労働者の研修生も受け入れられ、手際よく魚をカットしていました。魚のさばき方やカットの仕方を習得され帰国し、本国でも水産加工会社がたくさんできているので就職し、日本に輸出されるのかと思うと・・・。出来れば、せっかく総理大臣が視察するぐらいの復興施設なので、従来からの水産加工は残しつつも、東北の食材を使用した惣菜を作ってもらいたいと思いました。新設されたこれから稼働する惣菜工場を見学しましたが、うらやましいほどの設備で、最新式の急速冷凍機キャスシステムや上下両方から炙るガスオートメーションの焼き台、オートメーションのパン粉付け機やフライヤーが設備されていました。思わず貸して欲しいと!と心の中で叫びました。素晴らしい設備です。これなら材料と調味料にこだわり、僕やオートメーションがわかるプロの料理人が指導すれば、相当美味しいこだわり惣菜ができると思いました。とりあえず鯖など地元で水揚げされる魚介類の見積もりをいただくことにしました。

ランチがてらに近くの石巻の物産館に立ち寄り見学し、牛タンが安かったので購入しました。ランチは2階のセルフ食堂で海鮮丼を食べましたがまずまず。八巻さんが頼んだカキフライは一からパン粉付けされ、オリジナルのタルタルソースも美味しそう。フレンチのシェフがいていますよと言うと、何故わかるのですか?厨房をのぞくと。やはりフレンチらしい料理長が立っていました。
それから仙台市に戻り、仙台味噌焼きそばの販売元 菅野食品さんへ訪問。キャベツと豚バラ肉を加えて調理を済ませ、レンジ解凍して簡単に食べられる惣菜の試食をしました。味が薄いのでソースを1,2倍増やし、キャベツ20gと豚バラ肉を10g増やすようにお願いしました。

仙台市が推奨する地元の野菜「雪菜」を使ったあおば餃子も試食しました。課題は餃子の皮に練り込むペースト状の雪菜が、キロ1500円と高くて、どうしても割高になるとのことを事前に聞いていました。あおば餃子を推進している仙台市さんにお伺いし、開発理由を尋ねると、仙台市の特産品は「牛タン」と「ずんだ餅」ですが、どちらも地元の食材が使用されてなく、宮城でしか採れない食材を使用したいことから、宮城県内でしか採れない冬が旬の雪菜を使ったあおば餃子を売り出したとのこと。現在市内5社が登録して雪菜を30%以上配合した餃子を販売されているが、まだまだ知名度が低いと説明を受けました。お節介ですが、もう少し自治体がリーダーシップをとり、原料となる雪菜をペーストにこだわらず粉末にすることも含め、一社製造を委託する会社を見つけるなどして、原料をリーズナブルな価格で安定供給することをしてあげないと、このままでは高過ぎて普及しないとのではとお伝えしました。
各自治体の成功事例を紹介。熊本県八代市さんのように自治体の職員がJAと組んで加工場を作り、訳ありトマトをケチャップやソースにして卸し販売しています。晩白柚のジュレも冷凍して積極的に販売されています。元となる原料の加工場が必要だと思います。アッと言う間に5時45分、飛行機に乗り遅れないように、急いで仙台市を後にしました。宮城県は枝豆の種類をずんだと呼び、山形県ではだっちゃ豆と呼びます。空港で生のずんだ餅を買って試食しました!枝豆をすりつぶしてトレハロース(甘味料)を加え、白玉を和えた和菓子です。裏の一括表示ラベルにはうるち米は国産と記載してありますが、枝豆は国産表示がないことを見ると、輸入品かもしれません。少しでも価格をと言う気持ちはわかりますが、名産品だけでも地元の食材を使って欲しいと思いました。