昭和40〜50年がピークの鮪の遠洋漁業、200隻あった船も現在10隻に

2017年21日(金)今日は、7時30分にホテルを出発、室戸漁協に向かいました。漁協では、高知県水産振興部担当者様と漁協職員から独立された木下水産様と商談させていただきました。室戸漁協もかつては鮪の遠洋漁業日本一とされ、昭和40年・50年代が最高の賑わいでしたが、200海里問題などから漁獲が激減し、200隻あった鮪船が現在では10隻しかないそうです。しかも日本人の船員はなりてがなく、日本人は、定年を過ぎた60歳以上ばかりで、ほかは殆どが外国人だそうです。半年や一年に一回の寄港の遠洋漁業は先進国の若者には向いていません、それより沿岸漁業に力を入れて漁師の奥さん共々働ける環境を用意することだと思います。折角の地形を活かした定置網漁に専念されたら、と思いました。

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次に向かったのは先日、山脇取締役がお土産にと買って帰ってくれた練り天が凄く美味しかった、山本かまぼこ店さんに向かいました。今回の室戸市の紹介業者様リストにも偶然含まれていてびっくりしました。農林水産大臣賞も受賞されている老舗のかまぼこ屋さんで、やはり美味しい理由は揚げ方と冷やし方でした。室戸の練り天は薄いのが一般的で、キャノーラ油100%の浅い銅釜でやや高温で揚げられ、揚げたてを急速冷却しています。ここが美味しさの秘訣でした。

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その後、お昼休憩しながら、10月にシレスト室戸の敷地を利用してご当地グルメの祭典イベントされるようで、その打合せに参加しました。産業振興課の皆さんと地元のイベントを一手に引き受けられている中内様にお会いし、アドバイスをさせていただきました。

午後からは高知市内に本社を構え、室戸市佐喜浜漁協にも工場を持つ、有限会社タカシン水産様を訪問しました。実家は鮪船を所有する船主で、遠洋漁業をされており、現在家業はお兄さんが継いでおられ、山本社長は34歳で現在の水産加工会社を設立、鮪をはじめ本社前の中央卸売市場に入荷する魚や佐喜浜漁協に水揚げされた魚を加工して寿司屋さんやホテル旅館などに販売、東京築地市場場外で高知家という屋号で鮪専門に販売立ち食い寿司も行っておられると聞きました。鮪の切り落としをいただきまとしたがトロの部分が美味しい!魚の凍結に向いている高級急速冷凍機のプルトン凍結機械を導入しておられ、やはり違います!佐喜浜の目の前の定置網で獲れた鯵やキスなどのフライも試食させていただきましたが、全く臭みもなくてしかも肉厚で美味しい。理由は前浜100メートル前後で急激に深くなる地形と潮の流れが速いことによるものだそうです。わんまいるで鯵のフライを扱ってない理由は、魚臭いのが多いからです。この鯵なら是非おかずセットに加えたいと思いました。
商談も長くなり、飛行機の予約が取れなかったし、5時13分のJR高知駅にも間に合いそうに無かったので、ダメもとで空港会社に電話すると、なんと30席も空席があると言います。とにかく席を確保し、タカシン水産様の本社に立ち寄り工場内を見学させていただいた後、空港へ向かいました。

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7時10分のフライトで伊丹空港へ、県の地産外商公社の小倉様、弊社山脇取締役、二日間お疲れ様でした。

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