信じられない食味に感動、北海道寿都で食べた「秋鰤の刺し身」いゃー美味しかったです。

2017年4月5日(水)今日は朝一番に神戸空港から北海道新千歳空港に向かい、JRで南千歳駅へ、特急に乗り換えて長万部駅まで約2時間。

南千歳駅の乗り換え時間が少ないのでホームで駅弁を買いに、古びた売店のおばちゃんにどれが人気?と尋ねると色んな食材が入ったコレがお勧め! と言われた通り購入、特急列車に乗り込み早速広げると1,100円の弁当の割りにはイクラの醤油漬けやミル貝のボイル、ホタテ貝の串焼きに鮭の塩焼、鱒の押し寿司等が入って結構豪華で手作り感がして凄く美味しいです! デザートに売りに来られた十勝産の乳原料100%のアイスクリームを購入、濃厚で美味しかったです。

北海道新幹線が止まることが決まった長万部駅で降りると「元祖生炊きしらす佃煮」で有名な株式会社山下水産取締役塚越さんが迎えに来てくれていました! 車で原生林が続く民家の全く無い道路を約1時間走ると日本海側の寿都町山下水産様に到着。目の前が漁港で、今月20日位から約1ケ月間程、少女子漁が始まり年間で最も忙しい時期になるそうです。

山下水産様では創業時から水揚げされたばかりの小女子(いかなごな稚魚)を生から炊く製法で作っておられます。今から90年前に前浜に建てられた釜炊き工場も見学させていただいたのですが、土の釜戸で10kg釜です。すべて手で炊かれていて、現在でも手作りにこだわり続けておられます。更にビックリしたのは、だしを加えて小女子を炊くのですが、炊いた後の煮汁をとっておき、毎年継ぎ足して炊くのが美味しさのポイントと説明いただきました。小女子を炊いた煮汁はだしが出て美味しいでしょう、そのだしを加えて新しいだしと一緒に炊く、そら美味しいです。この製法で昆布巻や帆立貝なども炊かれます。近隣で水揚げされた新鮮な魚介類を使い、道内の食材にこだわり、長年の継ぎ足しのだしを使用、ここに秘訣があります。
宿は漁協前の大谷会館と言う料理旅館で、後は2~3件民宿があるぐらいで町にはコンビニも有りません! そして楽しみの夕食です。

真ホッケの煮付にウニとアワビの炊合せ、アンコウの身を焼いて肝を盛り付けた焼き物、寿都の郷土料理飯寿しは鯖と鮭と野菜を麹で漬けて発酵食品で、通常市販のものは、冷凍された魚を使用するものですが、宿の飯寿しは生の魚を使った生の飯寿しで、私も食べたのは初めてです! そしてメインは地元で採れたヤリイカを細く切ったいかソーメンにボタン海老と鮪のトロに秋鰤の刺身、更に地元で採れた桜鱒のカツレツ、〆は地元産の海苔の茶漬けでした! この辺では秋鰤の事を戻り鰤と呼び一番美味しいとの事、鰤とは思えないピンク色の身に脂の刺しが入っています、その割にはあっさりとした食味にびっくりしました、冷凍なのでお取り寄せが出来るようなら皆さんにもご案内を差し上げたい逸品です。同席した山脇も甘利も殆ど酒を飲まないのでまだ7時です、近くに歌でもと尋ねると町には1件のスナックも無いとの事、仕方がないので、久し振りに7時半に寝ました・・・