堀田の試食歳時記 vol.133

先日は、弊社のテストキッチンに入るなり、おいしそうな鮎の塩焼きが目に飛び込んで来ました!・・・・ほんと連日初夏を思う旬の商品が全国から届きます。寒さも随分と和らぎ、日が昇るのも日々早くなり、春の訪れをまじかに感じる今日この頃です。

目の前には20センチは超える大きな鮎の塩焼きが!こんな大きな鮎はめったにない!その年に生まれ、成魚になった鮎は大きくても15センチ止まりですが、コケをふんだんに食べて育った年を越した鮎はデップリと太り、身もしっかり。脂も乗り何と言っても鮎特有のコケの風味がとても珍味です。「年越し鮎」でしか味わう事が出来ない希少鮎です。そんな鮎を提案いただいたのは、滋賀県大津市の鮎料理専門「松水(しょうすい)」を経営されている小松水産㈱様です。昨年は、骨も柔らかくて残すことなく食べられる名物「鮎の甘露煮」を取り扱いさせていただききました。子鮎も大変好評で一発で売り切れたほど!そして今年は「年越し鮎」の塩焼きと若鮎の塩焼き5匹入りを新たに提案いただききました。その年に育った若鮎も皆さんお馴染みの味で背からかじって香ばしくて美味しくただきました。鮎専門店ならではの職人が焼き上げた年越し鮎、若鮎の塩焼きはまさに初夏を感じる「和食」です。出来ればこの鮎の塩焼きと、美味しい滋賀の地酒を一緒に販売して欲しいと思いました。

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そして次に出されたのが鳥取県境港漁港から車で5分の仲買卸もされている「じゃころっけ」で有名な小倉水産食品さんから境港水揚げの鰯の梅煮と鯖の味噌煮の提案をいただきました。希少価値の高い鮎を試食した後ですから、なんや鰯か?・・・と思いお皿の中を見ると、コレ鰯と違うぞ、秋刀魚と違うか?と思い口の中に、秋刀魚でも無い味?・・・・と思った瞬間、担当バイヤーから、コレ鰯なんです!・・・とこの脂ののり、太り方、サイズ…コレが境港の幻の「トロ鰯」と呼ばれる代物か?寒さの厳しい日本海の海水温度の低い時期に水揚げされる鰯は、脂ののりがたいへん良く、脳内血流の働きを良くする効果があるとされるEPA(エイコサペンタエン酸)が多く含まれています。いゃーそれにしても全く鰯臭くない、そして骨まで食べられるようにスチームコンベクションでじっくり煮たそうです。さすが三代前まではいわし専門の水産会社だけあってスゴい!鯖の味噌煮には期待せず試食しましたがこれも食べてビックリ!鯖臭くなく、味噌がとても美味しい!テレビで鯖の定食が人気で行列が出来る店を見て、先日から何回も試行錯誤して作ってもらっているが納得いくものができずに諦めたところでした。でもこれはテレビで見たのと同じで、鯖を食べ終わるとその味噌の煮汁をご飯にかけるのが常連さんだと言われていました。ほんとご飯にかけたら美味しいやろなぁ!と・・・全国各地には隠れた名産品がまだまだあることに感動しました。旬の食材を使った「和食」旨いなぁ!・・・・

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少し箸休みと言う事で、この夏のめんつゆの試食に、僕は昔からストレートにこだわっています。つゆを水で割るなどもっての他、今年もなかなか見当たらないストレートのめんつゆを全国から探しその中で2種類にしぼり北海道のメーカーさんの北海道昆布と鰹節のだしを使っためんつゆと香川県小豆島のタケサンさんの、鰹節と宗田かつお削り節と昆布、干し椎茸の合わせだしに、今話題の砂糖に比べカロリー80%オフの希少糖含有シロップ(レアシェガースイート)を使っためんつゆの2種類を試食しました。鰹節だけならものたりない味を宗田鰹節、とあえて干ししいたけを使う所がこだわりを物語っている醤油や出汁の有名産地小豆島のタケサンのめんつゆに決定。その試食に出された蕎麦、見た感じも美味しそう、めんつゆの試食に出された割には、無茶苦茶旨い、麺の固さ、旨み、切り方、細さ。う~ん、これどこの?と尋ねると担当バイヤーにっこり笑って、先日の展示会で社長が気に入っていた、京都と福井県の県境、宝山の黒ボク土に覆われた夜久野高原で育った京都丹波産のそば粉を自社生産自社製粉し、小麦粉・山芋粉で打った希少価値の蕎麦「京蕎麦 丹波の霧」です。と、やっぱり美味しいものはこだわっていますよね!これまた感服した次第です。

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今日も季節を感じる、地域名産品を食べさせていただきき感動と美味しいに酔いしれました。・・・・・