堀田の試食歳時記 vol.132

先日の試食は、ゴールデンウィーク頃の5月から8月にかけての夏季限定商品「夏ちらし鰻寿司」の提案を、なんと!1861年創業150余年の歴史を誇る、奈良を代表する老舗日本料理屋「平宗別館 倭膳たまゆら」平井料理長から提案をいただきました。

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平宗さんは、1861年というと、ちょうど幕末で坂本竜馬さんなどが活躍されていた頃、奈良の吉野上市村で、すし・川魚乾物の製造販売を始められました。この地は日本三大美林に数えられる吉野杉の産地として知られ、そして伊勢神宮に通う街道として多くの人で賑わう宿場町です。明治に入ると料理旅館をはじめ、地元特産の鮎料理、山菜料理を提供するようになり、江戸時代から祭の際振舞われていた郷土料理、柿の葉寿司をお客様に提供し一躍人気料理旅館に、昭和26年には天皇陛下も訪問されるほどの有名店です。現在10代目の平井社長、その弟の孝典料理長は、大阪の老舗南地大和屋で繊細な盛り付けや包丁捌き、種々の出汁の使い分け、あたり(味付け)、器などを勉強され、世界中の著名人が宿泊するリッツカールトン大阪においては、新しい日本料理の研究修行を行い、現在多くの観光客が訪れる奈良公園近くにて平宗別館 倭膳たまゆらの料理長として活躍されています。わんまいるも柿の葉寿司を取り扱いさせていただいた以降、季節のちらし寿司や創作寿司をおいしております。今後も奈良の郷土料理や地元の食材を使った日本料理をお願いする予定です。

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今回の夏ちらし鰻寿司、銀しゃりも握り寿し棒寿司とは異なりとても柔らかくて、お酢加減もちょうど良く、本場愛知県産の鰻を柔らかく蒲焼にされており、凄く美味しい!鰻と銀しゃりの間に敷かれた錦糸卵との調和もとても美味しく感じました。本場愛知県産の鰻蒲焼が敷かれた夏のちらし鰻寿司、是非じっくりと味わって下さい。