北海道や東北方面の魚が不足気味なので、先日愛媛県宇和郡方面に魚の買い付けに行って来ました。愛媛県は鯛の養殖日本一で国内の60%近くシェアがあります。鰺やハマチの養殖も盛んで、潮の流れが速く突き出た瀬戸内側は天然魚の宝庫で、八幡浜地方卸売市場も訪問しましたが、見たことが無い大きなサイズの霜降りカマスや丸鯵、鱧など魚種も豊富に水揚げされていました。これから商談を重ねて愛媛県宇和郡地方の魚介類を使ったメニューをお届け出来るようにしたいと願っています。今週も僕が34年間かけて日本各地区を訪問して買い付けたご当地ブランド食材で作ったおかずをお届けさせていただきます。
2食目の主菜は、「三陸産 はまちの煮付け」です。宮城県石巻漁港水揚げのはまち(関東ではイナダと呼びます)を地元食品製造加工のミノリフーズさんにて塩分濃度3%の昆布水に漬け込んで90度20分の低温真空調理で仕上げてもらいました。味が良く染み込んで、身がふっくら。ほぐした身をだし汁に浸けて食べると美味しいです。近海の魚を鮮度よく加工調理すれば臭みなく食感も良くて美味しいのです。副菜には、骨や歯を丈夫にするカルシウム、マグネシウムの補給に優れているちりめんじゃこを使った「ほうれん草としめじとちりめんの卵とじ」と細切りの昆布を山形県産のコリっとした食感の大豆とで煮込んだ「北海道産切り昆布煮」をセットにしました。昆布を煮た時などに出てくるねばり成分のアルギン酸やフコイダンには、胃や腸を健康にする効果があります。ご飯に乗せて食べるのもオススメです。
3食目の主菜は、「東北産 みやぎ豚丼の具」です。豪雪地帯で知られる宮城県と山形県の県境にそびえる蔵王連峰の太平洋側の緩やかな斜面で養豚された東北産豚と玉ねぎを使い、多くの牛タン専門店のメニューの製造を手掛ける宮城県のフクベイフーズさんに醤油ベースで仕上げてもらいました。玉ねぎの甘味と豚肉の旨味がマッチしてご飯が進む一品です。ごはんに乗せて煮汁をかけてつゆだくでお召し上がり下さい。副菜には食材に出汁がよくしみ込んだ「厚揚げとわかめの旨煮」とさっぱりとした味わいの「小松菜のおかか和え」をセットにしました。小松菜にはカルシウムが多く含まれているので、一緒に食べると骨粗鬆症の予防にも効果があります。
4食目の主菜は、「桜島鶏のリコピントマト八丁味噌煮」です。鹿児島県の銘柄鶏でジューシーな味わいの桜島鶏を原料に、生活習慣予防にも効果があるとされるリコピンが含まれているトマトを使い、八丁味噌を加えてコクを出した煮物に仕上げました。トマトには抗酸化作用のあるβカロテン、リコピン、美肌効果や風邪予防に役立つビタミンC、腸内環境を整える食物繊維などがバランスよく含まれています。副菜には、コーンの甘さが引き立った「コーン、玉ねぎとしめじのスープ煮」と、胃腸を守る働きがあるキャベツと人参を使った「キャベツと人参のコールスロー」をセットにしました。
5食目の中華メニューの主菜は、「石見ポークの挽肉で作った麻婆豆腐」です。大きめにカットした豆腐を使い、麻婆ソースには赤身がおいしい石見ポークの挽肉を使ったボリューム満点の麻婆豆腐。豆板醤を控えめにして辛さを抑えました。ご飯にかけてもそのままでも満足の一品です。副菜には、鶏の旨味があふれ出て美味しい「とり天」と、ビタミンC、葉酸、ビタミン類、食物繊維などを含み、栄養価の高いブロッコリーを「ブロッコリーの中華風おひたし」にしてセットにしました。
来週もお楽しみに!