コロナの影響で出張自粛が続いていましたが、やっと出張が解禁!今回は宮城県へ訪問。神戸空港から約90分で仙台空港に到着。
ロビーはコロナの影響に加えて、九州方面の豪雨の影響もあり、コロナ前の3割程度の人の数。機内の座席は中央席を開けて左右の2名ずつ計4人で、後方側は空席が多かったです。仙台空港に到着すると、いつもアテンド頂ける宮城県物産公社の八巻さんと、今年4月に新しくご担当となられた宮城県 農政部食産業振興課ビジネス斑の田村班長が出迎えてくれていました。いつもありがとうございます。
今回はじめに向かったのは、空港から車で約1時間、昨年冬にテスト販売した、白石市の郷土料理「温麺:うーめん」を製造するきちみ製麺さんを訪問しました。
きちみ製麺さんは、明治30年創業と120年を超える老舗。
白石うーめんの由来は400年ほど前にさかのぼり、当時、味右衛門という若者が、胃を病んだ父親の為に「油を使わずに作った麺」を食べさせたところ胃病が治ったということで、この親孝行話が、時の殿様であった片倉小十郎公に伝わって息子の温かな心を讃えてその麺を温麺(うーめん)と名付けたそうです。
吉見(きちみ)家は、片倉小十郎の家臣として仕えていたことから、片倉家の旗印である「つりがね」を商標として許しを得たそうです。現在でも白石市内に9社の製麺所があるとのことです。
お店の裏には、江戸時代に建てられた茅葺き屋根の建物では郷土料理の「温麺」をお昼だけ提供しています。
木村部長に工場内をご案内頂きました。内部は製麺工場なのでシンプルな工程で、小麦粉と食塩水で生地を作って伸ばし、冷や麦くらいの太さにカットし、そこから丸一日乾燥させます。
温麺の特徴は工程で油を使っていない・食べやすい長さが特徴です。乾燥後にあの特徴的な長さ(約9cm)にカットされます。
今年2月からお湯を注ぐだけで食べられるカップや袋に入った温麺を販売を始めたそうです。
わんまいるでは昨年テスト販売した、えびやしいたけ、しめじといった具材を入れた湯せんで食べられる商品を冬に発売し、夏には冷し温麺も開発していきますので、お楽しみに。
次に向かったのは、白石市から車で1時間くらい走らせ、名取市で食品加工を行う、フクベイフーズさんへ訪問。卸先よりご依頼があり、豚の角煮を複数社に依頼し、一番おいしかったので今回訪問させて頂きました。
フクベイフーズさんは、創業は鶏卵を扱っていたことで、現在も売上の大半が卵の売上だそうですが、近年それだけではダメだということで、食品加工(特に牛タンの惣菜加工)を始めたとのことで、現在は仙台市内の有名牛タン専門店のOEMを受注しているそうです。横山専務と森部長と担当の貝津様にご対応頂き、途中から佐子社長にも同席頂きました。
早速試食をご用意頂きました。「肉厚牛タン」「薄切り牛タン丼の具(塩味:タレ)」「牛タン角煮」「牛タンつくね」「テールスープ」「牛タンカレー」「牛タンシチュー」と牛タンのオンパレード。さすがにこれだけの種類の牛タンを食べたのは初めてです。牛タンだけでなく、鶏肉でも豚肉でも製造許可があるので継続して商談をさせて頂くことになりました。
その後仙台市へ向けて車を走らせ、3件目にお伺いしたのが、この秋から健幸ディナーの献立に採用した東松島市の石川食品さんに作って頂いた、「みやぎ森林鷄の筑前煮」の森林鷄を生産・加工・流通・販売まで一貫して取り組まれているウェルファムフーズさんを訪問させて頂きました。ご担当の千葉部長様にご対応頂きました。お話をお伺いすると、ウェルファムフーズという名前は2014年に変わり、その前は丸紅畜産だったということで、大手商社の丸紅の100%子会社とのこと。、52年前に岡山県新見市を皮切り宮城県、鹿児島県と三カ所で森林鶏の生産・加工場を開設し、宮城県内に於いては自社養鶏場2ケ所に29農場と契約をされているの事。宮城県とお取組みをして6年間が経ちますが、森林鶏は初めて聞きました。きっかけは、丸紅さんが紙の原料となるパルプを作る木材を伐採する際に出る皮や幹を産業廃棄する為に焼いたところ、樹液酢が発生し、焼いた炭を小鳥が啄むのを見て、これを鶏の餌として与えれば、鷄の臭みが抑えられると思い、大阪市立大学に分析依頼し、効果がある事が分かり、丸紅が事業会社を設立したとのことです。木炭酢を飼料として与えるむネッカエッグ鶏として販売していて、数年前にブランド名を「森林鷄」に変更したということです。
今後健幸ディナーセットの原材料として活用できればと考えています。