堀田の訪問&うまいもん日記 vol.113

12月24日(木)、25日(金)と地域の中小企業経営を専門に研究をされている兵庫県立大学の池田先生に案内を頂き、兵庫県美方郡方面の食材の紹介と言う事で一泊二日で回って来ました。

まずは養父市の道の駅に立ち寄り、品定め、ビックリしたのはキャベツにしても大根にしてもスゲェ大きい、そして安い!大阪市内のスーパーの半額以下だ!・・・・但馬牛のハンバーグやミンチカツ、餃子が冷凍で売られている!凄く美味しそうだ!お昼前なので、A1グランプリ最優秀賞に輝いた地元名産朝倉山椒と八鹿豚のひつまぶし風を試食しました。バラ肉で脂が多くて、正直美味しい肉とは思えませんでした。

次に立ち寄ったのは、兵庫県農政局流通課から紹介頂いた道の駅村岡ファーム様で、地元の精肉店さんが運営委託され但馬牛が手軽に食べられるレストランと地元商品や農作物の直売所を併設されていました。レストランは満席状態で、ここでランチにしたら良かったと思いました!・・・・牛脂や筋肉や骨が余っている状況のようで、これらをくハンバーグやミンチカツ、コロッケ、カレーなどに使用すると旨みが増して美味しくなります。まだおでんは販売されていないようなので但馬牛スジ肉入りおでんセットを売り出せば凄く売れると思いました。

それから、新温泉町に入り、標高400メートル急斜面の道路を登ると、山の上が平地になって民家が多く並んでいる風景の春来という地名の村で、てっぺんと名付けられたお城作りの年間2万人が訪れる蕎麦屋さんを地元住民で町おこしとして経営、昔は600戸が住んでいましたが現在は60戸となり限界集落と村長84歳から紹介されました。あちらこちらに山の斜面を使った棚田の跡が残っていて人口減少と高齢化が進み稲作を放棄、これでは駄目だと言う事で9年前から比較的楽に作れる蕎麦を栽培した所良質な蕎麦が収穫出来て美味しい蕎麦が作れるようになったそうですが、問題は人口減少で、土地を無料で提供するので誰か住んで欲しいと、そして農業やって欲しいと言われました。見るからに良好な土壌、農作放棄地にしておくのは勿体無い!

次ぎに向ったのは、海に近い、蓮科の花が5月には川の中一杯に咲く、平野部の田君川地区に訪問会長さんにお話しを、この周辺は山の影響で日照時間が短く農作物の収量が通常より少ない分美味しいと紹介、一度試食にとお米を頂きました。観光客が訪れるが駐車場などの整備が出来ていない為観光人数が増えずに勿体無い言っていました。

すっかりあたりは真っ暗に。。。宿泊先の湯村温泉の朝野屋さんへ、社長が直々に出迎えて頂きました。クリスマスと言う事でお客様は少なく、湯村温泉としては、最近のインバウンドの影響は殆ど受けていないと仰っていました。それはそのはず、僕ですら但馬牛の里が湯村温泉とは知りませんでしたし、ずわいがに日本一の浜坂漁港が新温泉町で=湯村温泉が新温泉町とは知りませんでした!良質な蟹と牛肉が楽しめしかも温泉があり夏は海水浴も楽しめ海上洞窟も楽しめるジオパークが一つの地域で楽しめる観光スポットは、そんなにありまん。宣伝不足も良い所で、地元の自治体は何をやっているのか?と他人の僕でさえ言いたくなります。地元浜坂の蟹と但馬牛を頂きご機嫌に、特に蟹の甲羅に味噌と身を入れて酒を足して炭で焼きましたが絶品でした!

翌日はスキーで有名な愛宕山観光様へ訪問、雪が全く降っていなく、心配されておられました。愛宕山から少し下ると一面が平地の良く開墾された土壌の田んぼがさぞかし美味しいお米が採れるのだと感じました。農協への出荷価格は相当安く、こんな価格ではそら農業には携わられない実情が良く解ります。日本の場合は、良い土壌にカギって不便な地域に存在しており、生活がやり難い、しかも農協と言う組合組織なので、さほど品質が良くない地域の農作物も一緒にブレンドして販売せざるを得ない、そして販売価格は下がる一方で、人件費や設備は上がる、このままでは誰も農家なんてやらないしやれない!なら美味しい土地の作物だけを集荷して値打ちの解るお客様だけに、販売する方法考えればよい。愛宕山を後にして、ずわいがに日本一の水揚げ浜坂漁港組合さんへ訪問、大量で漁獲した場合、セリ落ちした魚を急速冷凍して、いるとのこと、コレなら比較的安く提供できますと言ってくれ、毎日大阪中央市場にも便が出ているので、早速年明けにに見積りを頂くことにしました。脂の乗ったハタハタや赤カレイなど安定供給が可能だと・・・・煮付けでしたら美味しいと思いました!

大阪への帰りに豊岡の農業生産法人楽農やさんに立ち寄り、お話しを聴きました、40始めの社長で若い者が集り、農作放棄地を購入して農業に取り組み、立地を生かした雪下人参などこだわりの野菜を作り農協を通さずに独自に販路を開拓、飲食店を中心に販売されておられます。わんまいるでも豊岡や城之崎周辺の野菜の供給を頂きたいとお伝えしました。あたりは真っ暗に、池田先生を御自宅まで送り自宅へ戻ったのは8時を過ぎていました。