堀田の試食歳時記 vol.140

昨日は、関西スーパー創業者の孫、北田社長が経営する、全国の食品スーパーや百貨店、有名ホテルへ寿司ネタを主力に海鮮食材や冷凍惣菜を手がける㈱阪神フードさんから、国産穴子を使い東京深川風の穴子飯を依頼して届きました、写真の通り深川穴子飯とは全く異なる感じで驚きました、容器は長方形の箱に出汁に醤油・味醂・砂糖でタレをつくり、ご飯にまぶし、その上から蒸し穴子をご飯が見えないように長く敷きしめた穴子飯です。穴子を切らないようにご飯の上に乗せるというよりかは敷くの方が表現としては正しいと思います。蒸し穴子自体はとても柔らかくて美味しいので後はタレをもう少し蒲焼より薄く(砂糖・味醂・醤油を減らす)してご飯にまぶし、長方形の箱に入れて、ご飯が見えないように穴子を敷くことで完成します。

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阪神フードさんからレンジでチンしたら食べられる春巻きの提案をいただきました!皮はパリッと中身はホクホク、中国産が多い中、あえて国産材料のものを選びましたとのこと!便利で美味しい・・・・・

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大阪中央卸売市場仲買卸㈱三恒三代目三上社長から、ようやく関西の春を代表する魚「メバルの煮付け」が届きました。8年前にお惣菜を作り出した時から、子供の頃春になるとおばあちゃんがメバルの煮付けを作って晩御飯に出してくれていました。僕は大阪湾が近い港区で生まれ育ちましたから大阪湾で獲れる魚は良く食べました。ところが、メバルのような群れで泳いでなく、岩場に済む魚は、一本釣をしなければ獲れないので最近スーパーでは全く売られなくなりました。百貨店の魚屋さんでたまに高い値段で売られています。煮付けが最高に旨い・・・・・もう20年は食べていませんでしたが、遂に三恒三上社長のお陰で煮付けを食べられることが叶いました。湯煎で解凍して、出来れば一晩そのまま寝かして、翌日再度暖めて召し上がっていただくと何ともいえない美味しい煮付けが召し上がっていただけると思います。天然のメバルの煮付け酒好きにはたまりません!

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初夏の日本海山陰地域でしか獲れなく、特に本物の笹カレイなんてめったにお目にかかれません。本日、山口県~島根県地域で底引き網漁で穫れた、本物の笹カレイを持参いただきました。舌平目か?と思う姿は本当に笹の葉そっくりの形、これが本当の笹カレイです。僕も何年もお目にかかっていません。とても淡白な柔らかく上品な身が特長です。上記のメバル同様、子供さん達には是非一度食べさせてあげたいものです。

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そして、愛媛県から郷土料理のじゃこカツも届きました、定置網やまき網魚にかかった売り物にならない傷ものや小さいサイズのじゃこ魚をすり身にして衣とパン粉を付けて揚げたフライです。愛媛県ではジャコカツ、徳島や香川ではフィッシュカツ、島根では赤天と呼ばれます。味はそれぞれのご家庭やお店で異なります。とても昔懐かしい素朴な味でとても美味しいです。

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最後に尼崎で創業90年の丸古製麺さんから、ざる蕎麦に使うつゆと暖かい蕎麦に使う出汁の味見が3種類づつ届きましたので皆で試食して決めました。やはり鰹・昆布・炒り子に+雑魚干しを使った汁が全員一致の意見でした。何でもひと工夫が決め手のようです。

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