椎茸日本一大分県豊後大野市へ訪問、小飯に乗っけられた沢庵に感動!40年前にタイムトリップ!

2019年1月10日(木)今日は伊丹空港から大分空港へ到着、レンタカーを借りて約2時間かけて椎茸栽培日本一の豊後大野市へ訪問しました。

1社目は豊後大野市商工会さんから紹介いただいた、大分県椎茸商協会理事も務められ数々の農林水産省受賞歴の椎茸生産者を束ねている椎茸一筋60年の株式会社茂里商店様へ訪問いたしました。見た事も無い、原木椎茸の見事などんこ椎茸を見せていただきました。関東では形が立派な「どんこ」が好まれ、関西では笠の開いた値段が安い「香信(こうしん)」が好まれるそうです。近年は気温と湿度が上昇して原木椎茸などは成長が早く、直ぐに大きくなって笠が開いてしまうと聞きました。笠の開いたものはカットされて干して佃煮や寿司材料として食材業者向けに出荷されるそうです。僕は前から生シイタケの傘が開いた大きなサイズに切れ目を入れて、少し炙って花鰹節のだしに味醂と醤油で煮浸しにした「椎茸ステーキ」を作ってみたいと思っていたので丁度良いと思いました。ちらし寿司やいなり寿司、太巻き寿司など甘辛く炊いて寿司ネタにも使えると思いました。椎茸日本一を誇る大分県その中でも7割の生産を占める豊後大野市の椎茸を使用したお惣菜を作ってみようと思いました。

ランチを食べようと探しますが、周辺にはコンビニが一件もなく飲食店を訪ねると車で約20分離れた隣町まで行かないと無いと言われ、仕方なく隣町の三重町へ移動、初めて目に飛び込んで来た年季のある食堂に立ち寄りました。メニューにはやたらチャンボンメニューが多く書かれてあり、「チャンポン定食」の内容を聞くと餃子とライスが付いていると言うので注文。餃子がかわいらしいサイズでチャンポンは野菜がしっかり入っています。庶民的な食べ易いあっさりした豚骨スープで、ライスは40年以上前に戻った感じの沢庵がご飯にぽんと盛り付けられていてすごく懐かしく思いました。茶碗でもなく丼でもないご飯専用の瀬戸物器。昔はめしやに行けばみんなこの器に小めし・中めし・大めし共によそわれて出て来ました。

早々にランチを済ませ大野町に戻り、同じく商工会から紹介いただいたローソンファームも経営されているシセイ・アグリ株式会社さんを訪問。衛藤社長は細菌系の風邪で体調不良の中、わざわざご対応いただきました。現在は農作物の生産のみですが、今後は6次産業化を目指し、生産・加工・流通まで手がけたいとのことで若い(41歳)社長は意欲的だなぁ!と嬉しく思いました。体調不良の為手短にしてシセイ・アグリさんをあとにしました。

今回のメインで昨年の大阪で行われた日本食糧新聞さん主催の食品展示商談会「ファベックス関西」で知り合った、農業法人も立上げ農作物の生産から一次加工を手掛け大手某フリーズドライメーカーの味噌汁の具材を加工もされている株式会社豊後大野クラスター(後藤社長)を訪ねました。関西大学卒でヤンマーで働き、編集関係の部署におられた事から実家に戻り印刷会社を設立。インターネットの時代への対応として農機具メーカーで働いていた経験と地元産業の農業振興にという事で偶然大手関連会社の工場が売りに出されたので工場を引き継ぎ、地元農作物を洗浄、カット、ボイル、乾燥、オーブン、調理まで一貫した取組みをされています。工場見学と試食などは翌日という事で市街地にある後藤社長行きつけの料理屋さんで懇親会。ミニ懐石ですが刺身を食べるなり、これは相当腕の良い所で修行されているなぁ!と思い尋ねると、何と!京都の美濃吉さんで修行されて実家に戻り独立されたとの事。刺身を食べると包丁の長さや技を感じます。盛付方やお椀物のだしの取り方や繊細な調理技術を感じました。ズバリ的中!少し甘口の地酒を冷でいただき楽しませていただきました。

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