日本の漁港ベスト10に入る、気仙沼漁港さん秋刀魚に鰹にメカジキに活気づいていました。・・・

2018年9月21日(金)今朝は、5時半に起きてホテルで朝食。
いつも通りのバイキングと思いきやお重箱に入ったおかずの詰合にびっくり。
更にめかぶやアカモクなど味付け海藻がセルフサービスで食べ放題。


ホテルを出発して目の前の気仙沼漁業「魚市場」のセリを見学しにいきました。出迎えてくれたのは気仙沼漁業協同組合監事の熊谷さん、新しい建物が完成して旧建物600メートルに新建物300メートル全長900メートルの建物に沿って、一番奥から秋刀魚船、鰹船、カジキ、サメ、一般魚(今日はハマチに鮭、シイラが混じってました)、ざこ(小物ヤリイカや鰯や子ふぐ等)、活魚(蛸・平目・鯛)全国でベスト10位内の水揚を誇るとの事で新しく増設したので、更に水揚を増やす目標だと意気込んでいらっしゃいました。全国的に水揚げが減少して漁協の合併が進む中で水揚げが増えている要因をお伺いすると
①少しでも高く買えるようにする工夫する。(例えば7時からセリをする事で他漁協との価格競争を阻止する)
②素早く魚を降ろして直ぐに魚場へ出かけられるように計量が付いたリフトや自動魚選別機や若い男での職員の雇用
③漁師 漁船の乗組員や船長などからの要望を聞き取り可能な限り対応すると言う。
入浴やシャワーの完備なども大切で昔のように陸に上がり飲み食いする事は無くなり、少しでも漁場で多く獲って送金して早く戻りたいと言う声が多いとの事。電子版による入札や端末機種による入札の導入もしているのには驚きました。・・・ITの導入により、セリや入札を早く行い情報の共有を行う事も大切だと思いました。やはり前向きに積極的な所は業種業態変わらず繁盛しているなぁ。と思いました。それとセリ場がクリンネスです。ここ数年来中国や台湾国籍の漁船による公海での巻き網漁で不良続きだった秋刀魚漁がどうやら新しい漁場を見つけたようで今年は大漁だとの事、しかし鰹が早くも終わりに近づいて来たり獲れなかった鯛やさごしや鰤が上がりだしたり温暖化の影響が出ているのと乱獲が気がかりだと仰っていました。お目当ての「めかじき」は全国の70%が気仙沼に上がり、ここの相場で全国の値段が決まる。フカヒレもそうだと言います。更に秋刀魚と鰹は日本一を目指しているとも仰っていました。昨日訪問させていただきました各水産事業者様も入札に参加されており商談していた顔つきと全く違い鋭い目つきで魚を選別されていました。(さすがプロ)



漁協を出て向かったのは、阪急百貨店や高島屋さんなど催事で良く見かける「金のさんま」のブランドの株式会社斉吉商店様です。秋刀魚以外にも沢山の海産物を使った丼の具など惣菜を取り扱われており、日本橋の三越本店にもお店を出店されています。直営店又は自社通販を主体に展開されていて卸売はされていないご様子でしたので、ご無理は言わずに、もしコラボ出来そうなら声をかけて下さいとお願いしました。


次に向かったのは蟹専門水産加工会社株式会社カネダイさんです。以前は4隻も保有され、インド洋~カナダなど広い範囲でカニ漁をされていたようですが、現在では1隻を自社保有され、後は契約で捕獲されているとの事。特に力を入れているのが「マルズワイガニ」と呼ばれるかにで、試食させていただくと、毛ガニのような味と食感で甘いです。甘酢で食べると美味しいだろうなぁ?と思いました。直営の販売店も展開されているとの事で、クラブチャウダーやパスタソース、カニコロッケや雑炊に炊込みご飯の素など色んなメニューを開発されていました。更に最近では地元の秋刀魚や鯖など使った骨まで食べれるシリーズを特許を取って開発されており、今回試作途中の鰤の頭を特殊製法でボイルして骨まで食べられるようにされたと言う事で試食しましたが、「あっ、本当に骨が食べれます。」多分カルシウムも豊富でしょうが、コラーゲンも多く含まれると思うので県の産業センターで分析してもらい、その上で大学と産学連携で効能やレシピ開発など行い、例えば県内の病院に入院している患者さんや老人施設のメニューに採用してもらえば良いと思いました。わんまいるでも是非取り扱って見たいと思いました。



あっと言う間に昼が過ぎ、昼食は折角なので地元で安くて美味しい寿司屋さんがないか尋ねると、「ゆう寿司」さんだと言うのでおじゃましました。高級感のあるお寿司屋さんで、フカヒレ丼6,480円の旗が・・・凄いなぁ。誰が食べるのかなぁ?と思いながらサービスランチ880円と書かれたメニューににっこり。サラダと鮪の角煮と海老のガラが入った味噌汁が付いています。さすが魚処の寿司は美味しくて安いです。


来た道を通ると新幹線の時間に間に合わないから一端岩手県へ出て東北道で下り仙台駅へ向かいました。3時間の高速を降りてから駅まで渋滞して何とか5時21分の電車には間に合いました。仙台駅はともかく牛タン屋さんだらけでした。最近は「牛タン」と「ハラミ」が中々入荷しなくなったと愚痴をこぼされる焼肉店も現れて来ました。駅弁も各種「牛タン弁当」がずらりと売られていました。宮城県庁食産業推進課の佐伯さん物産公社の八巻さん二日間ありがとうございました。

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