ご当地グルメ&食材探しの旅_気仙沼漁港【宮城県】

宮城県気仙沼市へ行ってきました!

今回楽しみにしていたのが、気仙沼魚市場の視察!
7時からセリが始まるとのことで、気仙沼漁協の熊谷監事様のアテンドで長靴に履き替えて早速場内へ。

気仙沼漁港の昨年2017年の水揚げ高は、なんと数量で73,000トン 金額で189億円。。。
全国主要漁港水揚げランキングでは10位に入っています。
魚種としては、かつお・まぐろ類・かじき類・サメ類が多く、今の時期はさんまも多いです。
生鮮かつおの水揚げは全国一で、高級食材で知られるフカヒレの原料となるサメの水揚げは全国の70%を占めているそうです。

全長約1Kmもある市場は効率を考え、エリアにより魚種が分けられていています。


ちょうどさんま漁船が水揚げしていました。

この一隻で117トンのさんまが水揚げされているんです!!

さんま一匹はだいたい150~200gなので。。。

換算すると・・・なんと60万匹!!

この青い入れ物が満タンで1トン。

水揚げの様子を撮影しました。


次に進むととかつおの一本つり漁船が。。。よくみると、宮崎県の日南市の漁船です。

乗組員のフレンドリーな対応に代表も意気投合!

セリ場では、セリ人さんが無造作に魚をとり、手早く魚を切っています。
切った魚の断面をみて判断するそうです。


生鮮カツオの水揚げは日本一だそうで、

作業の迅速化を図るために全国に先駆けて

平成19年に水揚げ用重量自動選別機を導入して、

水揚げの迅速化や船の水揚待機時間の短縮、省人化、

品質と衛生管理の向上を図っているそうです。

歩いているとなにやら数多く横たわっているものが見えます。。。
初めてみるメカジキです。
関西ではほとんど食卓にあがることはありませんが、関東では一般的な魚種であるメカジキは、焼き物や煮付けやフライといった色々な料理にも使えるそうなんです。
イメージではこんな状態のものかと思ったんですが(写真左)・・・
釣り上がったあと、傷をつけないために、角(本当は上顎なんです)と尾ひれは切り落とされていました。

カジキマグロとかきいたことがありますが、カジキはマグロとは種類は違い、メカジキの分類は スズキ目 メカジキ科 メカジキ属で身の色も白いんですよ。
200kg超ものばかりで圧巻です!(写真のものは233kg!!)
こちらはマカジキといって、メカジキより少しスリムな感じがしますね。


こちらでは、サメも多く水揚げされるそうで、
水揚げされるサメは大きく2種類。ヨシキリサメとモウカ(毛鹿)ザメが揚がります。
こちらはモウカザメです(和名はネズミザメ)。
別のエリアではフカヒレの原料となる、尻尾だけをとって胴体は海に捨てるエリアもあるそうですが、気仙沼では尻尾だけでなく、魚体全体を加工する取り組みをしているそうです。ちょっとグロテスクなんでモノクロ加工しました。

最後は小形船からあげられる小物系(ヤリイカや鰯や子ふぐ等)、活魚(蛸・平目・鯛)のエリアを見学。
気仙沼漁港では平成16年から入札コンピューターを導入していて、魚種によってはタブレット入札も取り入れており、
迅速で正確なセリがおこなれています。温暖化はすすんでいるそうで、今まであがることがなかったイナダやタイが3年前から気仙沼でもあがるみたいです。

気仙沼漁港は年間水揚げ量10万トンを目指して、漁港の整備や鮮度へのこだわりに積極的に取組んでられ、
非常に活気のある漁港でした。

気仙沼漁業協同組合の皆様ありがとうございました!

ご当地グルメ&食材探しの旅_東京ビッグサイト展示会【東京】

物産展示会へビックサイトに行ってきました。


東京ビックサイトで催されたギフトショーで同時開催していた
全国の商工会や会議所が主催する物産展示会に行ってきました!

10時に代表と最寄駅の国際展示場で待ち合わせ。
予想通りの人・人・人で受付も結構な列・・・
展示会にいくと端から端まで一社ずつ吟味するのが「わんまいる流」です。


さあ 商談開始!

どんな商品にめぐり合えるでしょうか…?


ブースや看板での費用の使い方で、

商工会によって力の入れ方具合がわかりますね。


まず、目に留まったのは…
京都向日市にあるちりめん屋さんの「ちりめん千京」さん

バジル…ペペロンチーノ…赤唐辛子…マカダミアナッツ⁉
いままでのちりめん山椒にはない斬新な商品で、

ワインや日本酒のおつまみにおすすめの商品。

中でも、バジルとホワイトトリュフ、おいしかった~

となりには京都与謝郡のお寿司メーカー「加悦(かや)」さんです。
焼き鯖すしがメインでしたが、うちの望むサイズからすると少し大きい。。。
ちょっと残念。
気になったのが焼きさばのそぼろが挟まれた「丹後のばらずし」(写真の右上にちょっと写っています)
試食がなかったのが残念😰
会社にサンプルを送ってもらうよう依頼しました。

岡山のブースでは、
岡山産のレモンを入れた「レモンかまぼこ」や

和歌山のブースでは、
田辺市にあるめずらしい白いきくらげ」など

めずらしい商品がずらり。


途中日本酒コーナーで利き酒!

最近代表は日本酒にはまっていて、純米吟醸をワイングラスで飲んいます。

ちょうどワイングラスでおいしい日本酒アワード最高金賞受賞のお酒を見つけて一杯。

とにかく試飲です。

これは。。。

やっぱりワイングラスで飲みたい・・・・

と、その後も歩きつづけてあっという間に13時。

なんと!3時間も歩き続けていました😓

・・・足と腰が痛い😖・・・・

次の予定で移動しなければならないので、今回はこのへんで。。

ご紹介したメーカーさん以外にもたくさんの商品に出会いました。

どの商品が取り扱いになるかは、お楽しみに~

ご当地グルメ&食材探しの旅_【和歌山県】

和歌山に台風20号が上陸の中、私たちも上陸!?

今回は和歌山へ食材仕入れとご当地ローカル惣菜の開発です。
数日前より台風の接近が気になっていましたが、ドンピシャで関西上陸と報道されている中、23日の夜に通過の予報だったのでいざ出発!何の心配もなく、まったく台風がくる気がしないくらいの快晴です。

まずは日高郡湯浅町にある「まるとも海産」さんへ。
湯浅は日本しょうゆの起原とも言われる湯浅醤油のある町でも有名です。
まるとも海産さんは創業より百年間、天日干しにこだわっている しらす・ちりめんメーカーさんです。
しかも浜から5分のところにある為、浜であがった魚を鮮度をおとさず、すぐに加工できるんです!
早速できたての釜揚げと上ちりめんを試食。
ほどよい塩分でう・ま・いです。
個人的にはちりめんの方が好きで、よく昔は父親の実家である高知に帰ったときはポン酢と大根おろしで食べたことを思い出します。一般に売られている機械で乾燥させたものとは全く味が違います。後から香ばしい味が口の中に広がり食感も柔らかくて凄く美味しかったです。

今回の目的・・・

最近お客様から要望が増えてきている「離乳食」に使える「塩分0(ゼロ)」の「しらす干し」を作って欲しいと依頼しました。
なんと!既にまるとも海産さんにも産後のママさん達から直接「無塩のしらす」が欲しいと電話やメールが来るとの事。。。
これは、ニーズがあると確信。それと和歌山名産の梅干しで「天日しらす干しの梅肉和え」を作って欲しいと依頼しました。
近年しらすが不漁の中、ご対応いただけるとのこと。感謝いたします!!

まるとも海産の樫原ご夫婦はいつも仲が良く、

おしどり夫婦なんですよ。見習わねば(笑)

昼食は印南サービスエリアの食堂で、トマト味噌ラーメンを。。。
印南町はミニトマトが特産みたいです。普通のトマトより糖度が高いらしく、それをじっくり煮込んだトマトスープに味噌を混ぜた特製ラーメンはほどよい酸味があってくせになる味で、スープを飲み干してしまった・・・・(ちょっと後悔…)

午後からは、梅の産地みなべ町へ。。。25年近くお世話になっている「つぶれ梅」でおなじみの岩本食品様へ訪問。
岩本食品様は、白浜のとれとれ市場やアドベンチャーワールドにも直営店を出店されています。
前回訪問したのは6年前で久しぶりの訪問です。岩本社長と昔から担当いただいている川畑取締役にご対応いただきました。

今回の目的・・・

「ゆら農産物普及会」の生産している白にんにくを使った「梅にんにく」と先ほどの「しらすの梅肉和え」を作るのに梅肉の提供をお願いしました。
観光バスで工場見学にも多くの方が訪れるということで、店内にある撮影スポットでおにぎりの帽子をかぶって記念撮影。

いよいよ夕方4時ごろから雨が降り始め、
どんどん雨足が強まってきました・・・
(まぁ台風が来ているので当たり前ですが。。。)
そんな中、懇親会の会場へ。。。

今回は牛肉や紀州うめ鶏を提供いただいている和歌山市のミートファクトリーさん直営の焼肉店「きた川 牛侍」での懇親会です。到着すると、まるとも海産ご夫妻と、まるともさんの奥様のお兄さんである数見さん、ゆら農産物普及会の峯村代表とミートファクトリーの北川社長が既に来てくれていました。台風というのに店内はなんと満席状態で、まるともの奥さん曰くこれまで5回予約して一度も予約が取れなかったくらいの人気店です。こちらのお店では、和歌山県のブランド牛、熊野牛が堪能できます。そしてその自慢の肉が運ばれて来た時、スゴーーい!と皆さん歓声が。。。
更に北川社長の計らいで希少部位の熊野牛雌の「タンの刺身」と「心臓の刺身」を別に出してくれました!
たんの刺身なんて生まれてはじめて!
生でいけるのは鮮度がよく、しかも舌の根元の部分だそうで、一頭の牛から500g程度しかとれない希少部位だそうで、非常においしい。。。
その後、話も牛の話からしらすや柑橘の話と農産・水産関係の話しで盛り上がりました。

ホテルに帰ったころは台風のピークで、部屋が18階だったので、強風で部屋が揺れて、ベットで寝ていても、船に乗っている感覚で眠れませんでした・・(涙)

ということで、船酔い気分で一日目は終了。

ご当地グルメ&食材探しの旅_【和歌山県】

~和歌山2日目~

朝目覚めると、珍しく家族から「和歌山の川が氾濫しているけど大丈夫?」とLINEがきてびっくり。
外を見ると雨もやんで曇り空。テレビをつけると、LINEにあったように、新宮市の熊野川で氾濫発生とのこと。ちょっと焦りました(汗)。。。予定では、昨夜懇親会で一緒だった、由良町のみかん農家の峯村さんや数見さんのところにいくはずだったんですが、今回の台風の影響で農道等も被害がでているとのことで、廃園になった保育所を活用してジャムやソースなどの加工をする現場の見学をさせていただきました。まだ生産能力はなく、地元の道の駅での対応くらいしかできないとのことで、今後は地元住民の活用も含めて、広げていきたい考えらしいです。

その後は20分ほど移動し、広川町の商工会へご挨拶にお伺いしました。
川嶋事務局長がご親切にご対応いただき地元の特産品などの説明をうけました。
アトピーに効果があると言う柑橘の「じゃばら」製品や昔ながらの製法の「手作りの釜塩」に蚊取線香発祥の地と言う事でみかんを混ぜた「蚊取線香」を紹介いただき、お土産にといただきました。
・・・なんと!蚊取線香の発祥が和歌山だったとは。。。。知りませんでした…
みかんを入れる事でアロマ的ないい匂いがするそうで、冷凍惣菜ではありませんがネットで販売すると凄く売れる予感がします。

途中ランチに懐かしい大衆食堂を見つけたので立ち寄りました。
自分で好きなものをとっていくパターンの食堂(懐かしい…)で、ガラスケースの中に並んでいるメンチカツと山芋とろろを取り出し味噌汁とご飯を注文。家族経営で個人店の味付けは素朴で美味しいです。

午後からは和歌山市に本社のある、ミートファクトリーさんとの打合せです。北川社長と上西専務が出迎えていただき、工場内案内していただきました。清潔に掃除を徹底されておられます。お目当ての由良のにんにくとみなべの梅肉を使った「和歌山餃子」にまるとも海産の天日干ししらすを使った「和歌山カレー」を作ってもらいたいと依頼、そして肉団子を提供して欲しいと伝えた所、それとは別に紀州うめ鶏の生つくねを使った和歌山の野菜の甘酢あんかけを作りましょうか?と仰っていただきました。ミートファクトリーさんの商品で、既にわんまいるで販売している「国産焼きハンバーグ」も「国産牛肉丼の具」も大好評!食材の提供よりも惣菜の提供は凄く嬉しいです。他にも焼き豚や生姜焼きなど提案をいただきました!

ご当地グルメ&食材探しの旅_【和歌山県】

農林中金のマリンバンクさんからの依頼で和歌山県の漁協へ行ってきました。

まずは、和歌山市から南に車で1時間ほどの日高郡の比井埼(ひいざき)漁港です。昨年の付近一帯の漁協の合併に唯一参加しなかった単独漁協です。驚いたことに、ここ数年でかつては20億あった水揚高が、海流の変化や価格の下落で漁師が減り、なんと!4億円近くにまで減少。。。農業における農家減少と同じく、各地の漁協も漁師の減少が深刻化しているんです。
こちらの漁港での水揚げのメインは、まき網漁(※1)で鯖とアジがメイン。また、管理型漁業(※2)を続けられています。ヒラメ、クエの中間育成やとこぶしやあわびの放流などもしていて、平成26年からはイサキの中間育成やナマコの放流もはじめたそうです。さらに比井崎漁協は漁港前に加工場を構えていて、干物加工や三枚おろし加工をされていて、生協さんや和歌山の大手スーパー松源さんにも卸されているそうです。
(※)大きな網で魚群を囲い込み、海中で網の口を絞り込みながら巻き揚げ、網に入っている魚をすくって漁獲する漁法のこと。
夜間に投光して魚を誘い集めることが多い。
(※2)漁業の主役である漁業者が主体となって地域や魚種ごとの資源状態に応じ、資源管理を機動的に行うとともに、漁獲物の付加価値向上や経営コストの低減などを図るこちにより、将来にわたって漁業経営の安定、発展を目指す漁業です。


今回は、一夜干しの試食をさせていただきました。水揚げ直後に加工するので鮮度が良いから身離れも良くて薄塩で美味しい!
鯵・鯖・カマス・金目鯛などの200g以下のサイズは、鮮魚で出荷出来ず餌に回しているとの事。鱧でも大きいサイズは湯引きに向かず値段が付かないとの事です。

次に加工場見学です。漁業の中にある加工場とは思えないぐらい掃除が行き届いており、衛生管理もしっかりされています。
また、開きの身をきれいに掃除する道具を手作りでつくられていて丁寧な加工がされています。
近年天候不順で獲れる、獲れないが極端だそうで、獲れ過ぎると全国的に値段が崩れ、鯵や鯖などは値段が付かないそうです。
半干しがこのあたりの干し方のようです。
ご案内いただきました木村参事様、加工場を案内いただいた雨堤様、ありがとうございました!


2日目は御坊市にある紀州日高漁協へ。
こちらは田辺や南部などの8つの漁協が平成19年に合併し、紀州日高漁業協同組合様という名前になったとのこと。
大畑事業部長様と片山参事様から概況と魚種の説明をうけました。5ヶ所の定置網があるのが特徴で魚種の豊富さが強みだとのことです。
何と言ってもイサキが有名で、定置網で暫くの間活かす事で天然のイサキを切らすことなく出荷出来るとのこと。うるめ鰯も産地で、近年の天候不順で獲れる時と獲れない時の差が激しく非常に困っているとのことです。イサキやタイなどの比較的定置網でも生簀でも暫く飼える魚種なら良いが、鮮度が極端に落ちる魚はどうする事も出来ません。大阪市場に近いため大型の冷凍設備や加工場もないのが課題とのことです。
出来れば、前日に訪問した比井埼漁協の加工場と連携して、うるめ鰯の内臓と頭を処理してくれれば、鯵や鯖などと一緒に弊社の調理工場に持ち込んで生姜煮や梅煮に加工できるのではと思いました。(ぜひ実現したものですね。。。)

午後からは由良町へ移動し、廃校した幼稚園の建物を利用して地元食材を使ったお弁当やジャムやバジル、冷凍ミカンやニンニクなど加工品の製造、販売に注力されている「ゆらつくらんかい」さんへ訪問。
地元のお母さんたちが、我々の為に地元で獲れた海藻「アカモク」を玉子焼きから天ぷらにまで使ったお弁当を作ってくれていました。(おいしかったです。)
また、代表の峯村様は香草を栽培しており、それを使った加工品の製造もされています。今回はその中のバジルソースを試食しましたが、味や風味が結構しっかりして、パスタソースにばっちりです。
商品を広く販売するにあたって、金属探知機等をまだ導入をされていないとのことでしたので、品質管理の重要性をお伝えしました。

最後は湯浅のしらす干しを製造販売しているまるとも海産さんへ訪問。
まるとも海産さんは明治32年創業の「百年以上ずっと天日干し」にこだわってこられています。
7月に入り、今年はしらすが全国的に不漁ということで、全国各地から商品供給依頼の電話が入ってきているそうです。
いわしの原料を求めているとのことでしたので、早速今回訪問した漁協様を紹介させていただきました。

和歌山には、みかんや梅以外にもたくさんの食材があることに、今回の訪問で改めて気づかされました。
本当に充実した2日間でした。
今回もたくさんのご縁に感謝です!