ご当地グルメ&食材探しの旅_いわて食の商談会in大阪編【岩手県】

「いわて食の商談会in大阪」に行ってきました。

大阪駅前のヒルトンホテルで開催された、岩手県の物産展示商談会です。

入口には達増知事の等身大ポスターがお出迎え。

ちなみに苗字の読み方わかりますか??
達増と書いて「たっそ」と読むのだそうです。

達増知事は岩手県盛岡市出身の54歳。
東京大学法学部を卒業し、外務省、衆議院議員を務められ、
平成19年4月に岩手県知事に就任、現在3期目を務められています。

受付では、10年前に弊社のご担当いただいていました、岩手県産株式会社の野村さんとご挨拶。
現在は名古屋営業所の所長として活躍されています。(さすがです!)

ちなみに岩手県産株式会社は昭和39年に岩手の県産品の販路拡大を通じて、県内の産業振興に寄与することを目的として設立された会社で、岩手県をはじめ、県内の市町村、金融機関、産業団体、地元生産者等が株主とする第三セクターです。

弊社でも10年前に前沢牛カレーやしいたけ佃煮を取り扱った実績があります。
当時はまだ冷凍商品は全く取り扱いは無く、お酒お米の売上構成が60%以上あり、常温の地域名産品の取り扱いを強化していました。思えばこの10年で弊社の取扱い商品は変わってきたと我ながら思いますね。

今回商談会の参加メーカー様は全部で42社。
農産系から海産系とさまざまなジャンルが出店されています。

岩手県と言えば、まず目に留まったのが
やはり盛岡冷麺!

岩手県奥州市にある小山製麺さんは創業58年を迎え、盛岡冷麺や郷土食である「ひっつみ」(※)など
100種類以上の麺製品を取り扱っているそうで、県内の有名ラーメン店とコラボした専門店のラーメンなども製造しています。そこで、弊社協力工場に麺とスープを納品してもらい具材もつけて、流水するだけで簡単に食べられる盛岡冷麺の開発をしたいと思っています。
(※)「ひっつみ」とは、農林水産省選定「農山漁村の郷土料理百選」で選ばれた岩手県の郷土料理。小麦粉をこねて薄く伸ばしたものを手でちぎり、お鍋の中で季節の野菜とともにだしで煮込む料理。

その隣の明治42年創業の古館製麺所さんは地元の原料にこだわっていて、昔ながらの製法をかたくなに守っている企業で、写真のそうめんは岩手県産有機栽培小麦を使って、のだ塩という自然海水塩を使い、春先に捕れる小さなエビのイサダを練りこんだそうめんで歯ざわりも独特で、油を使っていないのにしなやかなのどごしです。

人気店「ぴょんぴょん舎」ブランドを株式会社中原商店さんでは、具材もついた生麺タイプの冷麺ギフトの提案をされていました。株式会社兼平製麺所様では盛岡産の米を使った米粉めんの提案。ノングルテンは今注目のキーワードですよね。

株式会社道の奥ファームさんは遠野市で農業を営んでいて、農薬を極力使わず栽培した黒豆や秘伝豆を作っておられます。塩だけで湯がいた黒豆を試食させてもらいましたが、塩だけとは思えないしっかりした奥行きのある味わい味で美味しかったです!

奥州商工会議所さんが代表で出店されていた「ガーデンハックルベリーどらやき」はいままでにないどらやきです。ガーデンハックルベリーとはベリーとはいうものの、ナス科の植物だそうで、アントシアニンがブルーベリーの約5倍もあるそうです。このハックルベリーを江刺ベリーとして広めるために商品化したのがどら焼きだそうです。見た目も斬新でおもしろいですね。
濃厚な発酵バターとあわせたクリームにしていてこれがうまいんです。

明治36年創業の株式会社松栄堂さんでは、名物「ごま摺り団子」を試食。
特にチョコレートバージョンがもちもちとした食感で甘くて濃厚で美味しいです。
冷凍の商品もあるのでばっちりです!

岩手の銘菓で、梅餡を求肥で包んで青しその葉で手巻きした「田村の梅」も冷凍できないか相談させていただきました。

最後に目に留まったのが、紫波郡紫波町で地域の農家の栽培した良質な葡萄を使って、町内のワイナリーで醸造をしている、まさに「自園自醸ワイン」を扱う柴波フルーツパークさん。

こちらで初めて聞いたのが、葡萄の品種で「ヤマソービニオン」。
山葡萄とカベルネソーヴィニヨン を掛け合わせた品種だそうです。
試飲しましたが、軽い味覚にも関わらずしっかりしたコクがあり、後味に渋みを感じました。

ご案内したのは一部ですが、キャッチコピーで
「おいしい」が生まれる地・いわて 農・林・水 大陸 と謳ってるだけあり
岩手にもたくさんのおいしいものがありますよ!

来年はぜひ行ってみたい県のひとつになりました。

ご当地グルメ&食材探しの旅_丹後ばらずし【京都府】


郷土料理「丹後のばらずし」を求めて京都与謝野町へ

今回訪れたのは大阪から車で2時間半、「日本三景」の一つ 天橋立がある
宮津市に隣接する与謝野郡与謝野町。

平成11年に地元・加悦(かや)町産のお米を全国に販売し、それを通じて農家を守り、稲作文化を継承していくことを目的に第3セクターとして設立された株式会社加悦ファーマーズライス様にお伺いしました。

この地域は加悦町だったのですが、近隣の2町と合併し現在は与謝野町となったそうです。

道中では鹿に注意! それに 熊に注意! の標札が。。。
鹿は結構出没し、小熊もみたことがあるとのこと・・・😓

到着すると、担当の黄前さんに対応いただき工場を見学させていただきました。

異物混入を防ぐ為に徹底的な体制をとっています。

工場内に入る前にまずは着用している服を粘着テープで付着物を取除き、
それから白衣をきてまた粘着テープで念入りに付着物を取り除きます。
1分間の手洗いを2回行い、靴を自動洗浄しエアシャワー室を通って工場内に入ります。
驚いたのが、中に入っても、1時間ごとに第三者に作業着をチェックし合う徹底ぶりです。

もちろん毎日、商品の官能検査を行い、商品ごとに決められた曜日に菌検査も実施されています。

現場では巻すしの芯をつくったり、柿の葉すしも作っていました。

本社事務所では取締役の戸田様も同席いただき、試食をさせていただきました。

まずは京都丹後地方の郷土料理「丹後のばらずし」。
丹後では家庭でよくばらずしを作るそうで、その特徴は甘辛く炊いた鯖そぼろです。自家製の鯖そぼろにトッピングされた玉子や椎茸と一緒にほおばると、甘い鯖そぼろと酢めしと具材が口の中で混ざり合い、うまさが広がるんです。
これはやみつきになりますよ。

ご飯はもちろん地元産のお米を使っています。

もうひとつがちょうど工場内で作っていた、ごぼうに人参に厚焼き玉子にかんぴょうを巻いた、
その名も「丹後巻き(太巻き)」を試食。

具材は全て国産無添加にこだわっているそうで、特製米酢のやさしい酸味がお米の旨みを引き出していて、じっくり炊いた椎茸やかんぴょうをはじめとした具材の甘さと相性がばっちりなんです。何切れ食べたかな?。。。

あと焼き鯖寿司も食べて・・・
すし飯と鯖の厚さが同じなんて。。。これは、もうすごいボリュームです!

美味しかったのでつい食べ過ぎてしまいました。😓

残念ながら、現在冷凍で取り扱っているのは「丹後のばらずし」のみとのことだったので、
来年の取り扱いに向けて打合せを進めていきたいと思います。

1個が150gと、ちょっとした時にレンジで簡単に食べられ、
冷凍庫に買いおきしておきたい一品です。

戸田取締役、黄前様ありがとうございました!

ご当地グルメ&食材探しの旅_松本_信州そば【長野県】


長野県2日目。。。
松本市で米、小麦、蕎麦粉などの製粉業から創業され燃料、ガソリンスタンド、不動産、建設事業、生コン事業、更に製粉を卸されている製麺会社の蕎麦を自ら通販で販売する通販事業「ぞばぶるまい」を立上げられ営む株式会社ヤマサ様よりミラサポ専門家派遣の依頼があり訪問させていただきました。

まずは製麺の製造を委託されている、
ラーメンで有名な「一風堂」を世界に展開する力の源グループの渡辺製麺さんにお伺いしました。

つなぎの白衣に着替えて工場内へ。
工場内を詳しく商品本部の根石さんが案内してくれました。
工場内はクリンネスが行き届いています。

渡辺製麺さんでは生・半生の扱いのみで乾燥タイプの麺は取扱いはしていないそうです。

まずはこねる(ミキシング)作業。

そば粉・小麦粉・水を混ぜます。
このそば粉の配合により、
二八(にはち)そばや十割(とわり)そばというネーミングがでてきます。

そもそものそばの実についていうと、
製粉機にかけると、中心から砕けて粉になり出てきます。中心部の組織結合が弱いため、そのような順番で粉になり、中心部分から1番粉、2番粉、3番粉、4番粉(末粉)と呼ばれているそうで、色は1番粉が最も白く、4番粉は黒目になっているそうです。

ちなみに。。。

ここで間違ってはいけないのが、真っ白なそばで有名な「更科そば」ですが、この原料である”更科粉”は、1番粉と混同されることが多いのですが、製粉方法が全く違うそうです。更科粉は、殻やヘタを取り除いた状態の実を2、3個に挽き割り、これをさらに軽く挽いて最初に出てきた粉をふるいにかけた真っ白な粉のことをいうそうです。

粘度の団子のようになると次は圧延作業に入ります。
一回では麺が弱く切れやすくなってしまうので、重ねて2回行います。

圧延工程がおわるとそのままカットへ

このカットの太さも要望によって多彩に切り替えています。

その後、まるめや棒どりといった形式で袋詰めを行います。

棒どり風景

まるめ風景はラーメンのイメージですね。

工場見学を終えて渡辺製麺さん直営店へ

新蕎麦(蕎麦全実)と更科(内実)外実の蕎麦3種類のセットを試食。やはりそばの風味が感じれる全実が美味しいですね。

午後からは株式会社ヤマサさんの本社へお伺いし、更科や外実など、更に山葵を練り込んだ
蕎麦などトッピングする三菜や山芋とろろなど具材や生山葵なども販売させて
欲しいとお話させて頂きました。

ご当地グルメ&食材探しの旅_安曇野_わさび漬け【長野県】


安曇野で発見! わさびと信州サーモンの共通点は!?

おやきの里 小川村から車で1時間。
次は安曇野市へ。
道中、北アルプスの山々が奥の方まで広がっています。。。

日が落ちるのが早く、この時は3時半くらいでしたが、
早くも夕方に近づいている雰囲気。。。
光が差し込んでいるところもあり、神秘的です。

わさび漬けの丸佐食品さんへ到着。
日がくれる前にと丸佐食品の宇留賀社長に契約している
わさびの栽培場所を案内していただきました。
丸佐食品さんは明治18年以来100余年にわたりわさび一筋に取組んでられており、
以前はわさび栽培もしてましたが、現在はわさび漬けの製造一本で行っています。
今回は専門家派遣申請をいただきましたので訪問させていただきました。

日本のわさびの生産量は2,200トンで、1位がダントツの長野県(850トン)
と約40%を占め、続いて静岡県・岩手県が約500トンとこの3県で全体の85%を占めます。
中でもここ安曇野市は、長野県のわさび生産量の90%を占めるんです。
市内の穂高地区には100を越えるわさび栽培をする田んぼがあるんだそうです。

ビニールハウスに入ると、左右奥までわさびの葉のじゅうたんが広がっています。

真ん中には水路があり、緩やかに流れています。
涌水の水温は1年を通して平均13度に保たれているそうです。

安曇野は全国的にもまれにみる典型的な扇状地で安曇野に沿って一直線にそびえる
北アルプスの雪解け水が地下水となり、清冽な涌水となっているそうです。
わさび作りにはきれいな水が絶対条件で、日量70万トンの涌水がでる安曇野だから
できるんですね。。。

田んぼは水が流れるように緩やかに傾いていて、水が全体に広がるように
畝が作れています。

わさび栽培は肥料などは使わず水だけで育てられ、出荷するまでに
1年半から2年もかかるんだそうです。

わさびは多年草なのでいつでも収穫ができるそうですが、冬場は成長が
遅くなっておいしさが凝縮されるそうです。

安曇野市に入って道中に畑に加えれてなにやら養殖をしている風景も見えたり
したので質問してみると、信州サーモンとして長野県がブランド化を進めている
ニジマスの養殖も盛んだそうです。
ニジマスも水が重要なので、農家さんによってはわさび田の横にニジマスの養殖場を
併設しているところも多いそうです。
収穫は早朝から午前中に終えるので訪問時間が遅く、収穫作業がみれなかったのが
心残りでした。。。

わさび漬け(わさびのかす漬け)は明治の中期ごろ静岡で初めてつくられ、それが穂高に
つたわってきたもので、穂高で初めてわさび漬けの製造を初めたのが、丸佐食品さんの創業者である宇留賀定十さんと言われているそうで、わさびを甘酒につけて天秤でかついで行商をしていたが、静岡の商人からさけ粕に漬ける方法を教わり、穂高でかす漬けの製造をはじめたそうです。

わさび漬けはわんまいるでも毎年取扱いをしているので、せっかく信州サーモンがあるので
信州サーモンとわさび漬けのコラボした商品作りをお願いしました。

通常、漬け魚にはかす漬があるのでそれを活用して
サーモン以外でも「銀鱈」や「鰆」など旬の魚や「豚肉」に「鶏肉」もこの安曇野のわさび漬けを
を活用したらおもしろい商品ができそうですね。。。

この度は、宇留賀社長ありがとうございました。

ご当地グルメ&食材探しの旅_おやき村【長野県】


おやきのふるさと 長野県 小川村へ

こんにちは 山脇です。

今回はおやきのメーカー「小川の庄」さんに長野県 小川村に来ました。

小川村は長野駅から車で30分と近いのですが、別件がある為

松本駅からレンタカーを借りて北上。

道中の山々は紅葉が広がっています。

1時間30分後に上水内郡 小川村に到着。

常務取締役の秋山様、 取締役営業部長の小嶋様が出迎えていただきました。

小川の庄さんは地元の住民が長く仕事ができるようにと立ち上げた会社で、
地元のおばあちゃんやおじんちゃんたちも元気に働いています。

縄文おやきの由来はここ小川村南方大地の筏が原には縄文時代中期の大遺跡があって
「世界でもっとも豪華な土器」と評される見事な土器や石器が数多く発掘されています。
数千年前にこの地に住んだ人々はこの土器を使って、木の実や草の実や初期的な農耕による
穀類で粉を作って食糧を得ていたと考えられ、「おやき」の元祖もこうした古い時代の生活の知恵から生まれたものなので、縄文おやきと名づけたそうです。

「小川の庄」様のホームページは、下記よりご覧になれます。
https://www.ogawanosho.jp/

到着がお昼前だったので、まずは手作りのおやきや蕎麦を提供している直売店「おやき村」へ。

ここからの眺めは小川村の地形がよくわかります。

急な斜面が大いこの町ではお米の栽培ができず、たんぱく源は小麦や蕎麦にたよらざるをえない

環境です。あと1ヶ月もすると、この辺り一面も雪に覆われるそうで、生活の大変さが伝わります。

中に入ると、竪穴式住居が再現されていて、

その中で地元のおかあさん達が一個一個おやきを作っています。

みてください。ひとつのおやきに具材が45gも詰まっているんです!

これは、まさしく「て・ん・こ・も・り!!」

このたくさんの具を、みごとな手さばきで薄皮に包まれていきます。

それをいろりにかけられた鉄板で焼き目をつけて、その後外側にならべて

じっくり30~40分焼きあげていきます。

結構手間ひまがかかるんですね。。。

店長おすすめの卯の花おやきを試食させて頂きました。

ずっしりとしたおやきをふたつに割ると具材があふれてきます。

甘くしっとりとした具材と外側の香ばしい皮との相性が抜群です。

おやきの具材は野菜のみなのでめっちゃヘルシーなんです。

それに具材が45gとぎっしりつまっているので、

おいしくて、しかもたくさんの野菜が摂取できるのがいいですね。

おやきの具材で一番人気なのはやはり野沢菜漬です。

その他になすや卯の花と定番の他にチーズかぼちゃやじゃがいもコーンなど種類も

季節限定なども入れると16種類ともあるんですよ。

全部食べたい。。。です。

それに形も丸いものだけでなく、細長い形のカレーやピザといった洋風の味付けにも

チャレンジしていておもしろい!

午後からは白衣に着替えて工場の見学へ。

ちょうど人気具材である野沢菜の加工をしていました。

農協から塩漬けされた野沢菜が青ケースにびっしり詰まっています。

これを大きなお湯のお風呂に入れて大洗いをします。

そのあと何束にまとめて、専用の機械でリズミカルに
細かく千切りにしていきます。

サクッ サクッ サクッとみているだけで気持ちいい。

そのあとにグツグツ煮沸!

煮沸した後にこの円柱の機械にいれて野沢菜の水分を出し切ります。

ここがポイントで水分を十分切ることで、このあとの味付けを

する時に味がしっかりしみ込み、皮で包む時につつみやすくなるそうです。

こうして脱水された野沢菜の原料がこちら

これをこの大きな釜で炊き上げていきます!

出来上がった具材は加工専用の部屋に移動し
つつみ・焼き・蒸し加工を行っていきます。。。

加工工場は企業秘密の機械も多いので撮影はNG。

ごめんなさい・・・

おやきは朝でも昼でもおやつでもちょっとした時に便利なんで

ぜひご自宅の冷凍庫にもどうですか?

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