2017年9月(249号) 積善の家に余慶あり

【企業理念を大事に取り組む】
長男はセコムを創業、次男は居酒屋チェーン天狗を創業、三男は食品スーパーのオーケーを創業、四男は実家の酒問屋岡永を継承し日本名門酒会を立ち上げ、そんな彼らの父親は、晩酌時に子供たちを前にして、「お前たちがこうやって不自由のない生活が出来るのは、みんなご先祖のお蔭だよ、積善の家には必ず余慶あり、善行を積むように心がけるんだよ」と繰り返しお話されました。オーケー株式会社の会社概要にそう書かれています。弊社の企業理念も「人のため、世のために、お役に立つことを仕事とする」と創業期に決め、がむしゃらに取り組んでまいりました。おかげさまで来年9月には創業30年を迎えます。私事で恐縮ですが、長女・長男ともよき伴侶に恵まれ孫も生まれました。本当にありがたく感謝しております。
27歳で、大阪市西淀川区にわずか9坪の建売住宅を購入し、その1階3坪のガレージから始めた宅配専門店も、今では大阪の一等地、梅田に本社を構えています。これもひとえに人のため世のためにお役に立つことを優先して考え、自分の強みを活かして取り組んできたからだと自負しています。

【がむしゃらに行ってきたことがようやく認められ始めています。】
重たくかさばるお酒やお米などの宅配サービスで、ビジネスを始めましたが、その後、お客様の要望にお応えするかたちで、全国の酒蔵を回り、地酒やご当地米の開発に取り組みました。そして、日本酒の消費減少に苦しむ酒蔵さんのために、大手酒問屋様と提携し、地酒の普及や金箔酒などを開発しました。さらに、酒免許自由化で苦しむ酒販店様と共同仕入れグループを立ち上げ、宅配専門のFC本部を設立しました。
地酒やお米を開発する傍ら、地域名産品も開発。よい商品を作っているのに売り方や見せ方が苦手なメーカーさんに、商品改良などのアドバイスをし、またそれだけでは物足りず、商品を自らが販売、売り先まで紹介するなどの販売支援も行いました。酒販小売業免許が自由化された際には、買物に不便を感じている高齢者の方々に向け、一品からでもお届けできる食品宅配事業に転換しました。この時も、加盟店様には在庫の負担をかけないよう、1億5千万円を投資して独自のシステムを構築し、加盟店様にはリースでなく、業界初のレンタルでシステムを利用いただけるようにしました。
また、地方創生にも取り組み、当時、「高齢化比率が日本一」かつ「知らない地域日本一」だった島根県様と業務提携することで、県産品の開発と販路拡大を支援し、今年で11年目を迎えます。この間、農業漁業の振興と買物弱者への貢献として、買置きができて簡単に作れ、美味しく健康的な個食パックの冷凍惣菜の開発・販売に取り組んできました。
その甲斐あって、経済産業省様から「2015年買物弱者対策事業ベストプラクティス」に認定され、同年農林水産省様からも高く評価され、ホームページで紹介されました。昨年、日経DUALでは「食材宅配ランキング総合2位」に選ばれ、「味と品質」では1位と高い評価を得ました。さらに同年、内閣府が主幹する地域経済活性化支援機構ヘルスケア応援ファンド様からは、出資の申し入れをいただき、現在、株式公開を目指しております。積善を積めば余慶あり、これまた商売繁盛の法則也・・・・

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です