2017年5月(245号) 働く目的・ビジョンを明確にする

【理念やビジョンを理解することが大切】
多くのビジネス書にも例え話として登場してくるイソップ童話「三人のレンガ職人」の話で、一人の男が道の脇で厳しい顔をしてレンガを積んでいた。ここで何をしているのですかの質問に、「見れば解るだろう、レンガ積みに決まっているだろ、朝から晩まで俺はここでレンガを積まなきゃいけないんだよ」・・・ 次に一生懸命にレンガを積んでいる人に尋ねると「俺はここで大きな壁を作っているんだ、これが俺の仕事でね、お陰でこの仕事があるから家族全員食べていくことに困らなく有難い事だ。」そして、生き生きと楽しそうにレンガを積んでいる男に尋ねると、「俺たちは歴史に残る大聖堂を作っているんだ!ここで多くの人が祝福を受け、悲しみを払うのだ。その手伝いをしているんだよ!」・・ 一番目のレンガ職人⇒目的意識なし、2番目のレンガ職人⇒生活費を稼ぐのが目的、3番目のレンガ職人⇒人の世の為に貢献する事が目的。この中で一番モチベーションが高く仕事をしている人は間違いなく3番目の職人です。モチベーションが高いと、仕事がはかどり、生産性が向上します。自分でも工夫したり考えたりして更によいモノづくりや成果を上げる事が可能、そして多人数で それぞれ異なる役割で働いていても目指す目標が一つなら、目的やビジョンを共有する事で一体感が生まれ、相談や話し合いもするようになり、より生産性が高くなり更に成果が上がります。その為にも働く会社や組織の経営理念やビジョンを理解する事が大切です。またリーダーや会社のトップは経営理念やビジョンを浸透させなければなりません。

【時流を見極め、働くビジョンを明確にする】
弊社では創業以来29年間、毎朝礼で経営理念をがっしょう唱和しています。経営理念はその時流や経営方針によって変わるもので、変えてはいけないのは企業理念です。創業者が創業するときに考えた理念です。弊社の場合は「人のお役に立つことを事業する」です。 その基盤を元に経営理念を時流が大きく変化した際に3回変えました。独立した際、株式会社を設立した際、そして昨年内閣府地域経済活性化支援機構から出資を受け入れた際です。①生産・加工・流通・販売まで一貫とした取り組みを行う事で日本の農業漁業に貢献し、②旬采旬消・自給率の向上を図り、③買い物に不便を感じる方へ、簡単に作れ美味しく健康的な食事の提供を行い健康寿命延伸を図り、 ④品質とおいしさ追求し、旬の手作りおかず日本一を目指し、⑤食育を通じてグローバルな展開も行い、食で日本を豊かにすることです。そして①の販売の後に届けるを追加したいと思っています。インターネットの普及と高齢者や働く主婦の当たり前化によって販売と届けるが別々になって来ました。それだけ「届ける」=「宅配」が重要になったと言う事です。単に野菜を作る、 魚を獲る一次産業だけでは売れなくなりました。一次加工し更には最終調理までしなくてはならなくなりました。料理する時間すら無い人が増え、材料から買っても余る人が急増しています。販売も個店で仕入れて単に店に並べて売れる時代は終わりました!その為に流通が大きく変化し、卸問屋の代わりに物流センターが台頭しています。それぞれ担う役割も異なります。 自分の役割はどこなのか?何によって自分は報酬を受けているのかはっきりさせ、働く目的ビジョンを明確に理解する、これまた商売繁盛の法則なり!・・・・

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