堀田の試食歳時記  vol.319

2016年7月25日(月)今日は、日本三大祭のひとつ「大阪天神祭り」です。この天神祭は、昭和9年に大阪福島区に中央卸売市場が設立するまでは、現在の西区川口に全国から船で食材が運ばれ、魚介類は川口で市(市場)が開かれ、青果や乾物は天満で市(市場)が開かれていました。江戸時代前からだそうで、入荷と共にセリが行なわれ、大阪の街へそして船で淀川を上がり京の都へ食材が運ばれ福島区の隣接している西区やわんまいる本社がある西淀川区には食品加工会社が多く「食の街大阪」と言われるようになりました。全国的に梅雨が明けた7月25日にこれからの台風シーズンに先立ち災害祈願として川口の市場にある神輿を年に一度天満宮に納め祈祷してもらう為に大川を船で上がり、その船上がりの姿を、見る為に大棚の旦那衆は芸子や芸人を引き連れ同じ用に船を出し、それを見物する人を目当てに縁日が経ち、江戸末期に大きなお祭へと発展したと聞き及んでおります。まぁそんな意味でも食の街に相応しいお祭です。会社を設立した頃は船を仕立ててお客様を招待していたのですが、ここ十数年間は、あちらこちらと場所を変えて「夏の絆会」として祈願会をしています。今年は8月5日(金)京都先斗町の老舗料亭「いづもや」さんで夏の風物詩「川床料理」で絆会と称して夏の災害と豊作豊漁を祈願する予定です。

さて、本日の試食は偶然にも、天神祭発祥の地、大阪市西区川口の創業70年以上を誇る惣菜の老舗服部恒株式会社さんのセントラルキッチン吉フーズ株式会社さんから、9月メニューが届きました!①あんを大根おろしのみぞれあんに変えてもらった、きのこのみぞれあんかけ豆腐ハンバーグです。酸味が効いていて淡白な豆腐ハンバーグが蘇りました!ずいぶん違うもんです!②白菜を増やしたきのこ入り八宝菜は、豚肉まで増やして脂身が気になるので、脂身が殆どない肩ロースに替えるか?豚肉をやめてシーフードに切換えたらと指示しました!③九州産の里芋とスルメイカの炊き合せは、たまり醤油の使用をやめただけでここまで味が変わるか?と思うぐらい美味しくなりました!見た目も美味しそう!ぜひ大阪泉佐野4Hクラブが作った里芋で、実現したいと思いました。④しめじの白和えは抜群!⑤男爵芋のコロッケはホクホク感がたまらなく美味しいです。サクサクとした食感は湯せん解凍とは思えません!⑥骨処理した秋刀魚の梅煮です。見事で美味しいですが、残念ながらコストの関係でセットには使えない!と説明されましたが、損しても良いからセットに使って欲しいと頼みました!一般的には骨無しの秋刀魚の煮付けは売っていません!ましてやおかずセットには使用されておりません。だからこそ、季節を味わえる骨処理秋刀魚の煮付けは何としても召し上がって頂きたいのです。

image

来年からは昔に戻って天神祭に船を出して災害と豊漁豊作を祈願したいと思いました!・・・・