コロナ禍の影響で4年ぶりに宮城へ海の幸を求めて【宮城県】気仙沼~登米編

宮城出張 2日目は、石巻から車で1時間ほど北上し気仙沼へ。魚の餌をつくる会社である三陸飼料㈱さんが、かねき食品工業として食品加工を手掛けられています。

現地では三浦様にご対応いただきました。かねき食品工業さんでは、現在、健幸ディナーセットの副菜のひとつ油麩を入れたひじき煮や、切り干し大根を作っていただいています。
早速工場を見学させて頂きました。
はじめて見たラショナルの厨房機器で、煮物・炒め物・揚げ物が作れる万能機器で飲食店等も使う機器とのこと。

その他に、冷凍そうざいを作る上で必要な、真空機や金属探知機等ももちろん設置されています。

冷凍設備は、液体(アルコール)冷凍機を使用されています。



かねき様では、現在もずくと柳だこの酢の物なども依頼しています。これからもよろしく御願いします。
今回最後に訪問したのは、登米市にある明治42年(1909年)創業で、宮城県特産品の「仙台麩」(あぶら麩)を製造されている株式会社山形屋商店さんです。



山形社長と笠原所長にご対応いただきました。



油麩の歴史や状況を山形社長よりお教えていただきました。



お麩は鎌倉室町時代に中国から伝わったと言われ、安土桃山時代に千利休が生麩を焼いた「ふのやき」を茶会の菓子として用いられ、焼麩が始まったと言われています。江戸時代から庶民に広がり、現在も受け継がれているものに、京都の京小町麩、石川県の加賀麩、山形県の庄内麩、新潟県の車麩などがあり、油で揚げた宮城県登米地方の油麩もその一つとして知られています。近年では、油麩を使った油麩丼がご当地B級グルメとして人気となり、登米市内に11店舗で油麩丼が提供されているそうです。

今回もたくさんの食材に出会え、又、ご当地ならではのお話が聞けて充実した出張となりました。

地元の食材を地元で加工することで、地元の活性化につながると考えています。

どんどん商品化に向けて取り組んでいきたいと思います!

【冷凍おかず】宮城・登米市/油麩の創作おかずを3品試食。

2023年5月9日(火)12時40分
宮城県北部登米市に古くから伝わる小麦の蛋白質成分「グルテン」を植物油で揚げた揚げ麩「油麩」。雪深い東北の希少なタンパク源が摂れる保存食として今日まで食べ継がれて来た郷土食材。地元では「油麩丼」をメニューとして提供する店もあります。出汁を吸い込み柔らかくてうす揚げでも麩でもない独特の食感と味覚です。
わんまいるでは宮城県庁食産業振興課から震災復興支援の協力依頼を受けて毎年数回訪問させていただき、宮城県内の事業者様と県内の食材を使った様々な冷凍おかずを創作して全国のお客様に提供しています。
今日は油麩を後世に残そうと取り組む山形屋商店さんに依頼し、「油麩とやなぎ蛸の松前漬け」「油麩と柳蛸と胡瓜の酢の物」「油麩と切り昆布の煮物」を作ってもらい試食しました。松前漬けは2回目で、松前漬け特有の濃い味を抑えてもらいましたがまだ多く粘りあり、切り昆布に松前漬けのタレが乗り余計に濃く感じます。昆布を半分に減らして松前漬けのタレを止めて「明石の蛸の旨煮」同様に醤油と味醂と酒と砂糖少しのシンプルな出汁にして蛸のカットを大きくして「宮城県産やなぎ蛸と油麩の切り昆布煮」にした方が良い伝えました。

酢の物も濃いので穀物酢ではなく米酢に替えて上白糖を粗糖に替えて濃口醤油を少し加えたシンブルな甘酢で作の直して欲しいと伝えました。食材は申し分ないので出汁を変えれば凄く美味しくなると伝えました。


3品目の切り昆布の旨煮は山椒を加え、濃口醤油で煮込んだ佃煮に替えると値段も取れて後世に残る名物になる可能性があるとお伝えしました。「みやぎ油麩と昆布の山椒佃煮」名前を聞いただけでもご飯の友にピッタシで美味しそう。ふるさと納税返戻金にもお薦め。久しぶりにヒット商品になると感じました。