コロナ禍の影響で4年ぶりに宮城へ海の幸を求めて【宮城県】塩竃~石巻編

わんまいるとボンキッシュの食材を探しに、ボンキッシュの事業を共同で取り組んでいる東京電力ホールディングスの春山部長と一緒に宮城にやってきました!宮城出張は、コロナの関係で4年ぶり。

黄砂の影響で空がかすんでいます。。太平洋側でもこんなに影響でるんですね。。
先ずは、仙台空港から車で約40分北上した塩竃市にある間宮商店さんに伺いました。本社の前は、塩釜の魚市場があり、本社では直営店も展開されています。



間宮商店さんは、1966年に干物店を開業され、サバやホッケなど厳選した魚を仕入れて干物加工されています。



2代目間宮社長と、担当の大沼様にご対応頂きました。



さっそく、豊漁の北海道産にしんと、千葉県産の本カマスの干物をご提供頂きました。



苦味・臭みもなくめちゃおいしい。



商談後に、工場を見学させて頂きました。綺麗に管理されています。



ホッケをメインで加工されているそうで、北海道から良い時期に仕入れストックしています。



間宮商店さんの売りの一つが、解凍方法にあるということで「ミスト解凍」を導入しています。一般的には、冷凍された原料を水に漬けて解凍するのが一般的ですが、外側が解凍できるが芯がまだ凍っているところもあるので、ミスト解凍でやわらかく解凍させるのだそうです。

フィレ加工等の一次加工を柔軟に取り組まれていています。



こちらは、魚を開く機械。内臓をとって真ん中を切って出てきます。



ここからは、ひとつひとつ手作業でさばいていきます。全て機械対応だと工程で水を多く使い、それにより旨味が減っていってしまうそうです。



綺麗にさばいた魚をトレーに乗せ、冷風乾燥させます。




乾燥させて冷凍した商品を金属探知機でチェックし、グラムチェッカーでサイズ分けしていきます。

直営店では、たくさんの商品が販売されていて、中でも最近人気なのが「うみおむすび」として販売する天むすのようなおむすび。テレビにも取り上げられたそうです。


わんまいるやボンキッシュの原料として、ほっけ にしんの原料と干物に、アンコウの唐揚げ等もご提案いただくことになりました。間宮社長、大沼様ありがとうございました。

お次は、車で約1時間。石巻市で魚の一次加工をされている布施商店様へ訪問しました。現地では、布施商店の布施社長と、布施社長と同じ高校の先輩で、こちらも一次加工を専門でされている林正商店の林社長にご対応いただきました。



面談後、布施商店様の加工場を見学させて頂きました。



衛生管理もきっちりされています。



見学時は、すずきの加工をしていました。こんなに大量の加工をしているのを始めてです。布施商店さんではフィレ加工までされています。

こちらは、殺菌の為の、酸性電解水をつくる機械。

3Dフリーザをお持ちで、現在健幸ディナーやボンキッシュメニューで「さくら真鱈」を原料として使用していますが、これは布施商店さんのブランド商品で、規定サイズ以上の鮮度抜群の三陸産の真鱈を使い、その中でも身の色がほんのりさくら色で透明感あるものを使用し、手作業で加工して、3Dフリーザーで凍結させてもので、加熱するとフワッとほどける食感が特徴です。



熱圧着包装機やスチコンも設置していました。

商談では、今探している石巻市産の宗八カレイやホンダガレイに、太刀魚、アジ、アンコウ等の提案をいただくようお話しました。

3社目は、石巻市で、ホタテや牡蠣を使った一次加工から惣菜加工までされている株式会社ヤマナカさんにお伺いしました。

ヤマナカさんの商品は、わんまいるでは、ホタテチャウダーや、ボンキッシュではホタテグラタンのご提供をいただいています。今回2回目の訪問です。



千葉社長と担当の佐久間さんにご対応いただきました。佐久間さんには、空港から車でアテンドいただきました。ありがとうございます。



千葉社長は、コンサルティング会社の船井総研に在職した時期があったので、弊社代表のことも当時から知っていたとのことで話が弾みました。商談では、現在一押し商品という、オイスターパテをご用意いただきました。



バゲットに塗ってトーストしていますがこれが絶品。



さらに、三陸の牡蠣を使った牡蠣グラタンを用意していただきました。こちらも牡蠣がしっかりと入っていて風味豊かで美味しかったです。



工場も見学させて頂きました。



このプロトン冷凍機でホタテや牡蠣を冷凍しています。



調理する為のスチームコンベクション(通称 スチコン)



こちらは、グラタンのベシャメルソースを作っている場所です。時間も遅かったので
本日の製造は終了していました。。



貝柱の選別機



弊社が以前本社のあった大阪市西淀川区に会社のあるタカハシガリレイさんのトンネルフリーザー(連続急速冷却・冷凍装置)がどーんと設置されています。



これはX線検査機で、製品に混入した異物を検出する装置で、帆立貝柱やハム等、のぺっとしたものだとこのX線が威力を発揮します。

X線を通って、グラムチェッカーで大きさごとに選別されていきます。

殻付のホタテも大量に入荷していました。

御忙しい中、工場見学させていただきありがとうございました!

値上がり・品不足になってきたイカを求めて沖縄県漁連へ訪問【沖縄県】

今日は3年ぶりに神戸空港からスカイマークで沖縄へ行きました。



今回の食材発掘の旅の目的は、円安にウクライナ情勢などに加え中国はじめ外国で健康ブームとなり、魚食消費が増え日本国内で販売するより海外で販売する方が高く売れる事から値上がりどころか品不足になる食材も出て来ており困っています。

そこで20年来まぐろ釣りの師匠である北中城熱田漁協元組合長で趣味が釣りで遊漁船も営む田仲船長の紹介で糸満市に地方卸売市場を運営し、もずくの加工場も構える沖縄県魚連さんを訪問しました。



阿佐慶主任と崎山様が向かいに来ていただき、糸満市にあるもずく加工場をご案内。そして今回一番の目的のソデイカをメインに加工されています。そして同じ敷地内にある糸満漁協様を紹介いただき、商談すると袖イカの短冊加工品や、げそや耳に、一緒に獲れる紫イカも取り扱っているとの事。これまで鳥取県境港漁港の福栄さんが日本海で操業され、青森県八戸漁港で水揚げしていた赤いかが温暖化の影響で不漁と中国消費とガソリン高騰などで値段が高騰して大変。そこで偶然に水産加工も出来る福岡市中央卸売市場の水産仲卸会社様と取引が始まったので沖縄県まで足を伸ばせると思い、田仲船長に相談して沖縄県魚連さん紹介で目的の袖いかを目の当たりにして感動。




袖いかと一緒に獲れる紫イカもあるし良ければ下足や端材もあると見せてくれ下足の唐揚げや旨煮にお好み焼きや焼きそばなど捨てるところか無い。驚いた事に金目鯛も獲れるとのこと。



太平洋のモノに比べて脂は少ないのでどうかと思いますがと言うのでむしろ煮付けにするなら脂が少ない方が出汁が染み込み美味しい。西京焼きも味噌が入り易く焦げにくいし、調理しやすく歩留まりも良いと言うと、わんまいるさんの様に原料に合わせて調理してもらえるならいくらでも提供しますよ!言っていただきました。

県内外のスーパーやホテルに納める高江洲鮮魚店様。



主にまぐろを出荷していてメカジキを気仙沼や焼津にも出荷しているとの事。メカジキは関西では食べる習慣がないから大阪市中央卸売市場には流通しないメカジキを前から取扱いたいと思っていたので紹介いただきました。専務と社長様に対応いただき、店内奥で手際良く次々にまぐろが捌かれていく現場を見せていただきました。

そして次に向かったのは県内のホテルや飲食店に食材から冷凍総菜まで製造販売されている大伸さんにアテンドいただきました。強みは牛・豚・鶏肉加工に加え、魚介類に野菜までオールマイティーに加工出来る事。
一般的には鶏と牛・豚は別れています。まして魚介類に野菜まで一つのセントラルキッチンで加工・製造までおやりになっているのは珍しい。前向きに色々取り組んで行ければと思います。