野菜がたくさんある時には冷凍保存が便利です。
長持ちする他、冷凍保存することで、後日時短調理に使えるというメリットもあります。
初心者でも失敗しない野菜の冷凍保存の方法を、分かりやすく解説します。
すぐに食べない野菜は冷凍保存がおすすめ!

野菜を手に入れて常温や冷蔵庫で保存しておくと、いつの間にか傷んでしまったり、新鮮さが損なわれてしまったりという経験は誰もがあるのではないでしょうか。
そんな失敗を防ぐのに便利な方法が冷凍保存です。
野菜を冷凍保存しておけば、日持ちするのはもちろん、下処理ができている上に味がしみやすくなっているので、時短調理にもつながります。
今回は、栄養もおいしさもキープできる野菜の冷凍保存方法について紹介します。
栄養をキープ!野菜を冷凍保存しておいしく食べるポイント

野菜を冷凍保存でおいしく食べるためのポイントは次の5つです。
- 「生で冷凍する野菜」と「加熱して冷凍する野菜」を知る
- 急速冷凍する
- 空気に触れないようにする
- 冷凍保存した野菜は加熱調理がおすすめ
- 野菜の冷凍保存期間は長くても1か月が目安
「生で冷凍する野菜」と「加熱して冷凍する野菜」を知ろう!
野菜は、生のまま冷凍が向いているものと、加熱して冷凍が向いているものがあります。
「生で冷凍」が向いている野菜は?
生での冷凍が向いている野菜は、玉ネギ・ネギ・ニラ・しょうが・にんにくなどの香味野菜や、大根おろしです。
また、きのこやトマトは冷凍によりうまみが増すので、これらも冷凍保存が向いています。
香味野菜は使いやすい大きさに刻んで冷凍しましょう。きのこは石づきを落として食べやすい大きさにカットして冷凍します。トマトはヘタを取って丸ごと冷凍しても良いですし、カットしてから冷凍してもOKです。
「加熱して冷凍」が向いている野菜は?
加熱してからの冷凍が向いているのは、歯ごたえのある野菜です。
ブロッコリ、白菜、キャベツ、アスパラ、いんげん、にんじんなどが当てはまります。
これらは、加熱して水分を減らしてから冷凍する方が、食感を保つことができます。
使いやすい大きさにカットして加熱したら、冷凍する前に粗熱を取り、水分もしっかり取り除いておきます。
急速冷凍する

野菜の食感をなるべく損なわないようにするためには、できるだけ急速冷凍するのがおすすめです。
野菜を平らにしてフリーザーバックなどに入れる他、金属バットや保冷剤を活用すると早く冷凍できます。
空気に触れないようにする
冷凍野菜は空気に触れると酸化や乾燥が進んでしまうため、空気に触れないようにラップにくるむ、フリーザーバックに空気を抜いて入れるなどして密閉しましょう。
冷凍保存した野菜は加熱調理がおすすめ
冷凍した野菜は、自然解凍すると水分が出て食感が損なわれやすくなるため、冷凍状態のまま加熱調理をするのがおすすめです。
炒める、茹でる、煮込むなどの調理方法があります。
野菜の冷凍保存期間は長くても1か月
家庭の冷凍庫は開閉が多いので、冷凍野菜の保存期間は長くても1か月程度を目安に、早めに使い切るようにしましょう。フリーザーバックなどに日付を書いておくと便利です。
野菜別の冷凍保存方法
野菜別の冷凍保存の方法を紹介します。
しょうが

しょうがはみじん切りや千切り、輪切りなど、使いやすい用途に合わせてカットし、フリーザーバックなどに入れて、薄く平らにして冷凍します。
または、すりおろしたしょうがを1回分ずつ小分けにしてラップに包み、フリーザーバックなどに入れて冷凍することもできます。
使う時は凍ったまま加熱して使います。煮物や餃子の具、味噌汁など色々な料理に使えます。
大根おろし

フリーザーバックに大根おろしをそのまま入れる他、製氷皿で凍らせた大根おろしをフリーザーバックに入れる方法もあります。1回に少量ずつ使いたい場合には製氷皿だと便利です。
使う時は自然解凍し、そのまま使う他、みぞれ煮やみぞれ鍋などの料理にも使えます。
しめじ

石づきを落として食べやすい大きさにほぐし、フリーザーバックなどに入れて薄く平らにして冷凍します。
使う時は凍ったまま炒め物やスープなどに入れて加熱調理します。
ブロッコリ

使いやすい大きさにカットして固めにゆでたら、冷水をかけて冷まし、水分をよく取り除きます。フリーザーバッグなどに平らに入れて冷凍します。
使う時は凍ったまま加熱調理します。
にんじん

使いやすい大きさにカットして固めにゆでます。水分を取り除き、粗熱が取れたらフリーザーバッグなどに平らに入れて冷凍します。
使う時は凍ったまま煮物や炒め物などに入れて加熱調理します。
白菜

使いやすい大きさにカットして耐熱皿に入れ、電子レンジで1~2分加熱します。粗熱が取れたらフリーザーバッグなどに平らに入れて冷凍します。
使う時は凍ったまま加熱調理します。
解凍不要!冷凍保存野菜を使ったおすすめの使い方レシピ
ここでは、冷凍野菜を凍ったまま調理してすぐに食べられるおすすめのレシピを紹介します。
薬味たっぷり!冷凍餃子スープ

餃子は多めに材料を用意し、その日に食べる分と冷凍する分を作っておくと便利です。
- 餃子の皮
- 豚ひき肉
- ニラ
- ネギ
- にんにく
- 生姜
- キャベツ
- 調味料(酒・オイスターソース・ごま油・こしょう)
- ニラ、ネギ、にんにく、生姜、キャベツを細かく刻む。
- 豚ひき肉と1、調味料をボウルに入れて練り合わせる。
- 餃子の皮で2の具を包む。
- ラップを敷いた保存容器に、餃子がくっつかないように間隔を開けて並べ、冷凍庫に入れる。
- 餃子が凍ったらフリーザーバックに入れ替えて保存する。
- 鍋に水と鶏ガラスープの素を加えて火にかける。
- 沸騰したら冷凍餃子を凍ったまま入れて火を通し、しょうゆ、塩、こしょうで味を整える。
好みで野菜やきのこ、溶き卵などを加えて具だくさんのスープにするのもおすすめです。
すぐできるおかず!冷凍保存野菜で野菜炒め

忙しい日でもすぐできる、冷凍野菜を使った野菜炒めです。
- 豚肉スライス
- 玉ネギ・にんじん・キャベツなどの冷凍野菜
- 油
- 生姜
- 酒
- 塩
- こしょう
- オイスターソース
- フライパンに油を入れて火にかけ、生姜を入れて香りがたったら豚肉を加えて炒める。
- 凍ったままの玉ネギ、にんじんを加えて炒め、さらに凍ったキャベツを加えて炒める。
- 塩、こしょう、酒、オイスターソースで味を整える。
野菜の冷凍方法・おすすめレシピまとめ
野菜の冷凍保存方法について紹介しました。
まとめると、日持ちしない野菜で、冷凍保存が可能なものは、購入してきてからすぐに冷凍保存してしまうのがおすすめです。
ポイントをおさらいすると、
- 急速冷凍をすること
- 空気に触れないように密封する
- 冷凍した野菜は加熱調理する料理の食材に利用するのが良い
ということを改めて押さえておきましょう。
普段からよく利用する野菜は、まとめて購入して小分けにパックして冷凍すると便利ですし、冷凍食品の野菜を購入するよりもコスパがいいのでおすすめです!

最近では冷凍保存できるミールキットもあり、数か月間の保存も可能。
食材を個別に冷凍するのが面倒な場合は、冷凍ミールキットを買い置きしておくのもおすすめです。
冷凍保存タイプのミールキットはこちらのページで特集しているので参考にしてみてください。
