酒蔵とはお酒を貯蔵するための蔵です。
見学を受け入れている酒蔵があることをご存じでしょうか。
お酒の製造方法や歴史、文化に触れることが出来ます。
普段飲んでいるお酒の伝統を知りたくありませんか?
今回は酒蔵についてご紹介します。
おすすめの酒造・酒蔵
おすすめの酒造・酒蔵をご紹介します。
見学できるところもあれば、出来ないところもあるので注意が必要です。
各酒蔵によって作り上げられたお酒はそれぞれ味が違うので、試飲出来るところは味の違いも楽しみましょう。
津南醸造株式会社
津南醸造は新潟にある酒蔵です。
主に雪のシーズンのみ酒造りを行っています。
雪に覆われた環境下では、雪が空気中のちりを落とし、低温多湿を一定に保ちやすくなります。
津南産の酒米は地域内で作る【五百万石】を使っています。
標高300メートル前後のところが多く、昼夜の寒暖差が激しいところで育った酒米は、心白も粒も大きく、酒造りに適しているのです。
仕込み水は、山々に降り積もった雪が水源となり、まろやかな水となっています。
津南醸造の酒造りは、三段仕込みという手法でゆっくり醸しています。
淡麗でふくらみのあるうまみ、のど越しが良く、後味がすっきりしています。
料理の味を邪魔することなく、お食事とともに楽しめる日本酒です。
酒蔵見学も行っているので、気になる方はぜひ問い合わせてみてください。
八戸酒造株式会社
八戸酒造は青森にある酒蔵です。
県産の米と酵母にこだわり、仕込み水は八戸・蟹沢地区の名水を使用しています。
世界酒蔵ランキングやKura Masterなどのイベントで数々の賞を受賞しています。
醸造しているお酒の数は多く、それぞれに特徴があります。
サイトにはおすすめの飲み方まで記載しているので、自分のお気に入りが見つかるコトでしょう。
昔から愛されてきた辛口の「陸奥男山」、フルーティーで華やかな香りとフレッシュな味わいの芳醇旨口酒「陸奥八仙」などの日本酒が有名です。
名前の由来は中国の故事、酔八仙(八人のお酒の仙人の物語)です。
物語では、酒仙たちの様々な逸話や興味深い酒の楽しみ方が語られています。
飲む方が酒仙の境地で酒を楽しんで頂きたいとの思いを込めて「陸奥八仙」と名付けました。
酒蔵見学も行っているので、気になる方はぜひ問い合わせてみてください。
京屋酒造有限会社
京屋酒造は宮崎県にある焼酎の酒造です。
京屋酒造の創業は天保五年(西暦1834年)といわれ、伝統・伝承を重んじながらも新しい味に挑戦しています。
現代の食に合った本格焼酎を育んでいます。
「麹(こうじ)」と「酵母(こうぼ)」という自然界に存在する生命の働きを、伝承の甕壷仕込みを守ることで伝えています。
農薬を使わず有機肥料を用いて「甘藷」や「あいがも米」を栽培し、天然水をもちいて醸造されます。
宮崎紅芋を原料に使用した本格焼酎「甕雫(かめしずく)」はフルーティーな味と香りで、さわやかな風味が特徴的です。
カクテルレシピが公開されており、飲み方に困っている人は参考にすることが出来ます。
また、公式サイトでは「甘藷」や「あいがも米」などの栽培様子をライブカメラを通して発信しています。
気になる方はぜひ確認してみてください。
酒蔵見学の注意点
お酒好きな方にはぜひ一度足を運んで欲しい酒蔵見学。
ですが、見学するにあたって、いくつか注意点があります。
日本酒や焼酎はとても繊細なので、快く見学を受け入れてくださる酒蔵の皆様に迷惑をかけないようにしましょう。
匂いに気をつける
香りのきつい整髪料や香水は避けましょう。
日本酒にとって、香りはとても大切なものです。
匂いがキツいと、匂い移りを心配して入場させてもらえない場合があります。
納豆を食べない
酒蔵を訪れる当日は納豆を食べないようにしましょう。
麹造りの際に、納豆菌が混入してしまうと、麹が納豆のようにねばねばしてしまいます。
また、酒蔵内の環境は、納豆菌にとって最高の環境です。
さらに、納豆菌と麹菌が戦うと納豆菌の圧勝です。
万が一混入してしまったら、麹室全体を30分間100度のお湯で殺菌する必要があります。
とても大変な作業になってしまうので、納豆菌は出来るだけ混入させたくないです。
脱ぎやすい靴・歩きやすい靴で行く
酒蔵の中には、土足厳禁の場所があったりします。
脱ぎにくいブーツなどを履いていくと、脱ぐときに大変になってしまいます。
また、足場が悪いところもあります。
ハイヒールやサンダルなどの歩きにくい靴も避けましょう。
心地よく見学するためには、履いていく靴を工夫するといいですよ。