小松菜が苦い!と感じたことはありませんか?
せっかくスーパーで購入したのに、えぐみが強くて捨ててしまった
という経験がある方もいらっしゃると思います。
当記事では、なぜ小松菜が苦いのかまたどのようにすれば苦みを抑えて食べることができるのか紹介します。
是非参考にしてください。
【成分編】小松菜が苦いのはシュウ酸という成分が原因
小松菜の特徴的な苦味は、シュウ酸と呼ばれる成分によるものです。
シュウ酸は植物に広く存在し、小松菜にも含まれています。
このシュウ酸という成分が多い小松菜程苦みを感じやすくなります。
季節によって小松菜の味が変わる場合がある
小松菜の味や苦味は季節によって異なることがあります。
暖かい季節に収穫された小松菜は通常、苦味が強く感じられます。
これは暖かい気温で成長することにより、シュウ酸の濃度が高まるためです。
一方、寒い季節に収穫された小松菜は、苦味が軽減され、より食べやすくなります。
1年中購入することができる小松菜ですが、苦みが少ない小松菜は冬に生産された物の方が多いです。
硝酸
硝酸は、一部の野菜に含まれる成分で、特に葉物野菜に多く見られます。
小松菜にも硝酸が含まれており、これが調理中に変化することで、特有の香りや風味が生まれます。
硝酸にも、特有の苦み成分が含まれています。
硝酸は体内で亜硝酸に変わり、一部の健康リスクと関連していることがありますが、適切に調理することでその影響を軽減することができます。
イソチオシアネート
イソチオシアネートは小松菜に含まれる辛味を感じる成分の1つです。
イソチオシアネートは、大根なども多く含まれており量が多いと辛いと感じることがあります。
辛味成分ではありますが、抗酸化作用があるので積極的に取り入れた方が良い成分の1つです。
小松菜が苦くなってしまう原因
小松菜は美味しい野菜の一つですが、時折苦味が強く感じられることがあります。
この苦味の原因にはいくつかの要因が関与しています。
以下に、小松菜が苦くなる主な原因を紹介します。
栽培の時に肥料の与えすぎ
小松菜の栽培において、肥料の適切な管理が重要です。
肥料を過剰に与えると、小松菜ががシュウ酸を増加させる傾向があります。
これにより、小松菜が苦くなってしまうことがあります。
肥料の適正な量とタイミングを守り、過剰な肥料の使用を避けることが美味しい小松菜の育成に役立ちます。
たまたまアクが強いものを選んでしまった
小松菜の苦味には個体差があり、たまたまアクが強い品種や個体を選んでしまうこともあります。
野菜を選ぶ際には、葉の色や形、新鮮さだけでなく、苦味の程度も考慮しましょう。
苦味を好む人もいれば、あまり好まない人もいるため、自分の好みに合った小松菜を選ぶことが大切です。
苦くない小松菜の選び方に関しては、記事の後半で詳しく紹介します。
小松菜は、栽培方法や選び方に注意を払うことで苦い小松菜を育ててしまう&選ぶことが無くなります。
【苦みを消す方法】小松菜の簡単なアクを抜く方法
もし苦みが強い小松菜を購入してしまった時は熱を加えて調理してから食べた方が良いです。
つまりあく抜きです。
苦みが強い小松菜でもあく抜きをすれば苦みを抑えることができます。
下記で簡単なあく抜きの方法を紹介します。
- 小松菜の根元に切り込みを入れる
- お湯を沸かして熱湯を入れる
- 最初に茎の部分だけを茹でる
- 最後に葉っぱの部分を茹でる
さらに詳しく知りたい方は、下記動画をチェック!
電子レンジを使ってもOK
お湯を沸かして、あく抜きをするのがめんどくさい!という方は電子レンジでもあく抜きが可能です。
手順は簡単です。
- 小松菜を2~3cm単位でカットする
- 耐熱容器に入れる
- 蓋を少し上げた状態で、電子レンジで1分チンする
- 最後に水を注いで1分ほど待つ
これだけで、簡単に小松菜のアクを取り除くことができます。
下記動画で詳しく紹介しています。
気になる方は、是非チェックしてみてください。
小松菜の苦みの消し方
小松菜は栄養価が高く美味しい野菜ですが、時に苦みが気になることがあります。
苦みを軽減する方法を知っていれば、小松菜を料理するときに便利ですよね。
ここでは、小松菜の苦みを消す方法を紹介します。
調理の最初に水にさらす
小松菜を調理する前に、流水でよく洗い、水にさらすと苦みを軽減できます。
これにより、小松菜の根元から苦味成分が洗い流されます。
特に手間がかかる作業ではないので簡単ですよね。
一度冷凍してから使用する
小松菜を一度冷凍してから解凍して調理すると、苦みを軽減できることがあります。
冷凍することで細胞壁が壊れ、苦味成分が少なくなります。
解凍後、水分を絞ってから使用することで、食感も良くなります。
熱を加えていない
小松菜の苦みを消す方法の一つは、熱を加えて食べることです。
よって、生で食べて苦いなと感じた小松菜は熱を加えて食べるようにしましょう。
味付けを濃くする
小松菜の苦みをカバーするために、味付けを濃くする方法もあります。
醤油やガーリック、ごま油などの風味豊かな調味料を使って、苦みを引き立てずに小松菜を味わうことができます。
これらの方法を試して、小松菜を苦みを軽減して、美味しく食べることができます
苦くない小松菜を購入する方法
スーパーで購入した小松菜がとっても苦かったら、とても損した気持ちになりますよね。
また、苦い小松菜は子供は絶対に食べないですよね。
苦い小松菜を購入してしまうのは、どの個体を選ぶのかも運…と思う方もいらっしゃるかもしれません。
ですが、スーパーでなるべく苦くない小松菜を選ぶ方法があるなら知りたいですよね!
購入する時期・小松菜の特徴など詳しく紹介します!
冬の時期に購入する
小松菜の苦みは収穫時期に大きく影響されます。
冷涼な冬の季節に栽培された小松菜は、他の季節に比べて苦みが少なく、とても美味しいです。
スーパーマーケットや農産物市場で小松菜を選ぶ際には、どの時期に収穫された小松菜かしっかり確認してから購入するようにしましょう。
また、温室と屋外で育てられた小松菜なら圧倒的に屋外で作られた小松菜の方が苦みが少ないです。
季節だけでなく、どこで育てられたかも確認して購入するようにしましょう。
鮮やかな緑色の個体を選ぶ
小松菜の鮮やかな緑色は、その新鮮さを示しています。
新鮮な小松菜は苦みが少なく、柔らかく食べやすい傾向があります。
選ぶ際には、褪色した葉や黄ばんだ部分のない小松菜を選んでください。
緑色が深い個体は、太陽光を多く吸収しており硬く苦みが強いです。
よって、鮮やかな緑色の個体を選ぶ方が良いです。
葉っぱが丸い個体
小松菜の葉っぱの形状も苦みに影響します。
丸い葉っぱを持つ小松菜は、一般的に苦みが少なく、食べやすいです。
葉っぱが平らで大きく広がっているものよりも、くるりと巻いた丸い葉を選ぶことをおすすめします。
葉っぱが平らの小松菜は、太陽の光を多く吸収しておらずえぐみが少なく食べやすいです。
これらの方法を実践することで、苦みの少ない小松菜を手に入れ、美味しい料理を楽しむことができます。健康的でおいしい食事を満喫しましょう。
小松菜を苦くしないために!正しい保管方法を紹介
小松菜は栄養豊富で美味しい野菜ですが、正しい保管方法を知らないと、苦みが増すことがあります。
ここでは、小松菜を苦くしないための正しい保管方法を紹介します。
日光が当たる場所に保管しない
小松菜は光に当たると、ビタミンCの分解が進み、苦みが増す可能性があります。
したがって、小松菜を買ってからすぐに、直射日光の当たらない場所に保管しましょう。
日光が当たると、苦みが増すので多くの野菜に当たります。
キッチンペーパーで包んで冷蔵庫で保管
小松菜を保管する際には、キッチンペーパーで包むと湿気を吸収し、鮮度を保つのに役立ちます。
キッチンペーパーに包んだ小松菜をジップロック袋などに入れ、冷蔵庫の野菜室で保管しましょう。
この方法はあくまで、応急措置なのでいつまで新鮮な状態を維持できるわけではないのでなるべく早く食べるようにしましょう。
3~4センチにカットして、冷凍保管をする
小松菜を長期間保存したい場合は、3~4センチにカットして冷凍保存することがおすすめです。
カットした小松菜を茹でてから冷凍すると、食感や味が良好に保たれます。
冷凍庫で保存して、必要な時に取り出して利用できます。
茹でてから冷凍するべき
小松菜を冷凍する際、生のままではなく、短時間茹でてから冷凍しましょう。
これにより、アクが無くなり保存品質が向上します。
これらの保管方法を実践することで、小松菜を苦くせず、長期間新鮮な状態で楽しむことができます。健康的でおいしい料理を作る際に役立ててください。
下記動画も参考にしてください!
【番外編】苦い小松菜を食べやすくする調理方法
小松菜は栄養価が高い一方、その苦味が苦手な人も多いですよね。
そこで、苦い小松菜を美味しく食べるための調理方法を紹介します。
ジュース・スムージーにする
小松菜をジュースやスムージーにするのは、その苦味を和らげる1つの方法です。
リンゴやバナナ、オレンジなどの甘いフルーツと組み合わせれば、苦味が無くなり甘みに変わります。栄養価を保ちながら、美味しく楽しめます。
香味野菜など一緒に調理する
小松菜の苦味を中和するために、他の香味野菜と一緒に調理するのもおすすめです。
ニンニク、玉ねぎ、しょうが、またはハーブ類を使って炒めたり、スープやカレーに加えたりすることで、小松菜の苦味がマイルドになります。
さらに、他の野菜やたんぱく質源を組み合わせてバランスの取れた食事にしましょう。
油を使用する
小松菜を炒める際に、油を使うことで苦味を軽減できます。
オリーブオイルやごま油、バターなどを熱したフライパンで小松菜を炒め、短時間で調理すると、苦味が和らぎます。
さらに、おろしポン酢やレモン汁をかけることで風味もアップします。
これらの方法を試して、苦い小松菜をおいしく楽しんでみてください。
栄養たっぷりの小松菜を食事に取り入れることができます。