最近何かと話題になっている完全食ですが、デメリットが多いと聞いたことはありませんか?
話題になっているとはいえ、デメリットがあるとなると始めにくいですよね。
そこで本記事では、完全食のデメリットやメリットを詳しく解説します!
完全食を生活に取り入れる方法も解説していますので、完全食について気になっている方は是非参考にしてみてください。
完全食とは
完全食とは、完全栄養食品とも呼ばれており、人が健康を維持するために必要な栄養素を全て含んだ食品のことです。
1つの食品で1日に必要な栄養素の3分の1の栄養を摂取することが出来、それを3食食べれば1日に必要な栄養素を全てとることが出来るものになっています。
完全食の多くの製品が、厚生労働省が策定した「日本人の食事摂取基準」が定める1日に必要な栄養素(タンパク質、炭水化物、脂質、ビタミン、ミネラルなど)を過不足無く補えるものになっているでしょう。
究極の時短食「完全食」とは?国内外の人気商品と通販での購入方法
完全食に含まれる主な栄養素
完全食の種類によって、入っている栄養素の量は異なりますが以下が主な栄養素になります。
主な栄養素 |
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タンパク質、脂質、飽和脂肪酸、炭水化物、n-3系脂肪酸、n-6系脂肪酸、食物繊維、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6、ビタミンB12、ビタミンA、ビタミンC、ビタミンD、ビタミンE、ビタミンK、葉酸、パントテン酸、ビオチン、ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウム、リン、鉄、亜鉛、銅、マンガン、ヨウ素、セレン、クロム、モリブデン |
健康維持に欠かせない栄養素を全て含み、バランスよく配合されている食品は上記33種類の栄養素を含むものとされています。
完全食の例
- 卵
- 納豆
- バナナ
- ヨーグルト
など身近で買える食品にも、栄養豊富なものは多いです。
ただ、完全食と呼ばれる食品でも栄養バランスには大きく違いがあります。
多くの栄養素を含む食品ではありますが、全ての栄養素を1日に必要な分だけ摂取するというのはとても難しいです。
そのため、1つの食材のみを食べるのではなく、その食材を取り入れつつ他の食材も食べて補うなど工夫が必要になってくるでしょう。
ただ、現代人が毎日3食とも栄養素を考えながら生活をするのはとても難しいので、各社から完全栄養食が発売されるようになりました。
完全食のデメリット
完全食のデメリットとは何があるのでしょうか?
詳しく見ていきましょう。
①摂取カロリーの不足
完全食は1日に必要な栄養素を摂取できるといった食事になるので、カロリーについては不足する可能性があります。
仮に、完全食のみで毎日生活をすることになれば、1日に使うエネルギーよりも摂取するカロリーが大幅に不足し、最悪の場合体調不良を引き起こすことが考えられるでしょう。
摂取カロリーが不足すると、体が飢餓の状態に備えるためにエネルギーの吸収率を普段よりも上げて、消費エネルギーを抑えようとする働きが活発になり太りやすくなります。
また、筋肉は基礎代謝を高くする働きをしてくれるので、筋肉を作る力が減りエネルギーを消費できないと筋肉がより減ってしまいます。
②食事を楽しめなくなる
完全食の例を見てわかる通り、触感が柔らかい物が多くあります。
また、市販の完全食もテクスチャーがソフトなものが多く、長期的に継続して完全栄養食を食べ続けると、咀嚼回数が減りあごの筋肉が衰えてしまう可能性が出てくるでしょう。
五感(嗅覚、視覚、触覚、味覚、聴覚)で味わう食事の楽しみが減ってくるでしょう。
また、同じようなテクスチャ―の食事を食べ続けたり、ドリンクタイプの完全栄養食のみを摂取し続けると満足感が得られなくなり、食事を楽しいと思えなくなってしまいます。
完全栄養食によっては触感が良い食べ物もあるので、そういったものを取り入れることが出来れば補えます。
③脳の働きが衰え病気になるリスクが高まる
完全栄養食を継続して摂取し、1日の摂取カロリーが足りない状況が続くと脳の働きが衰えてきます。
脳の働きが衰えると脳内の神経伝達物質をうまく作り出すことが出来なくなり、疲労感を感じやすくなったり、集中出来る時間が短くなり注意散漫になる事が起きてしまうのです。
脳の神経伝達物質のバランスが崩れてしまうと、イライラしやすくなったり落ち込みが激しくなったり感情の起伏が大きくなります。
そのため、心の健康が悪くなり不安定になってしまうでしょう。
栄養と健康・摂取カロリーは大きく関係しているので、これらのデメリットが起こりうるとなると心配ですね。
完全食のメリット
完全食のデメリットをご紹介してきましたが、メリットはあるのでしょうか?
詳しく見ていきましょう。
①栄養の整った食事が手軽に食べられる
1日に必要な栄養が詰まっていることが、完全食の一番のメリットといえるでしょう。
また、ファストフード店やコンビニなど広い場所で販売されているので、手軽に食べられるのもうれしいですよね。
栄養バランスをいちいち計算しながら食事をとることは難しく、自分が栄養をきちんととれているかすら気にしていない現代人からしたら、完全食は無理をせずに生活習慣を整えることが出来るので魅力的な商品だと言えるでしょう。
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②健康的になる
今まで極端なダイエットをして、痩せてきた方もいらっしゃるのではないでしょうか?
完全食に変えることで、栄養をしっかりと摂取しながらも低カロリーのご飯を食べることができ、健康的な体を手に入れることができます。
また、ダイエットにも効果的なので、食事改善から始めてみたい方に特におすすめです。
極端なダイエットよりも、完全食を利用してダイエットをする方がいいと考える方も多く、近年はダイエット食品としても人気が高まっています。
ただ先ほども話したように、運動をして消費カロリーが高い方が、摂取カロリーを極端に減らしてしまうと逆効果になってしまうので1食を置き換えるなどの工夫が必要です。
③賞味期限が比較的長い
完全食のなかには、賞味期限が1か月以上ある物など様々な商品が販売されています。
この賞味期限が長いことを活用し、防災食・保存食として活用出来ることはとてもいいメリットだと言えますね。
また、防災食として活用する際には、避難場所でも栄養をきちんととれるので、災害が起こった際に体調不良になる可能性を少しでも軽減できる安心感もあります。
栄養がきちんととれるか不安なシチュエーションで完全食があると、とても役に立ちそうですね。
デメリットが多い完全食を生活に取り入れる方法は?
ここまでデメリット・メリットをご紹介してきましたが、デメリットの多い完全食を生活に取り入れるにはどのように活用すればいいのでしょうか?
1日に1食のみを完全食に置き換える
先ほどもお話ししましたが、3食全てを完全食に変えてその生活を長期的に継続すると健康が維持できなくなってしまう弊害があるとお伝えしました。
ですが、完全食の1日に必要な栄養素をまんべんなく摂取出来るというメリットはとても大きな利点だと言えます。
そのため、3食食べるうちの1食だけを完全食に置き換える方法がおすすめです!
1日1食だけでも栄養バランスが整った食事を摂取することが出来れば、健康維持やダイエットに大きな効果が期待できるでしょう。
完全食にもいろいろ種類があり、パスタやお米を使用している完全食を活用すれば、夕飯でもストレスなく置き換えることが出来ますね。
朝は食欲がないという方は、パンタイプの完全栄養食で置き換えるなど生活スタイルに合わせて取り入れることが可能です。
完全食を自分の好みにアレンジする
1日1食を置き換えたとしても、毎日同じようなものを食べ続けると飽きてしまって、完全食を食べなくなってしまう方もいらっしゃると思います。
そのため、完全食を自分の好みにアレンジして、食事に変化をつけていきましょう。
例えば、パンタイプの完全食であればシチューやスープと一緒に食べたり、パスタであればソースを変えてみるなどのアレンジが出来ます。
また、完全食は種類が豊富になってきているので様々な種類の完全食をストックしその日の気分で変えれるようにすると楽しめると思います。
ドリンクやお菓子タイプの完全食を活用する
完全食にはドリンクタイプやお菓子タイプなどもあります。
普段の食事にプラスして取り入れることで、変化を感じられるとともに完全食を摂取している感じがなく栄養を摂取できるのでおすすめです!
学校や会社の休憩時間に食べたり、休日のおやつにするなど様々な方が取り入れやすくなっているので、近年コンビニでも多く購入できるようになりました。
気軽に試しやすい完全食になっているので、完全食を初めて見ようと考えている方にもすごくおすすめです。
完全食が注目を集めている理由
近年完全食が注目を集めていますが、理由は何なのでしょうか?
近年のライフスタイルの変化
昔と比べて、ライフスタイルが変化したことが大きな理由です。
昔は家にいるお母さんが栄養を考えて、バランスのとれた食事を作ってくれていましたが、最近は共働きや若手の方でもバリバリ働く方が増え自分の食事の時間を多く取れなくなってきました。
なかなか栄養を考えた食事を取れない現代人にとって、完全食は簡単に食べられて良い!と話題になり完全食市場も活発化してきました。
日清の完全メシ
日清の商品で、「完全メシ」という物があるのをご存じでしょうか?
https://www.youtube.com/watch?v=G0sHJZVK4oI従来の商品であるU.F.Oやカレーメシなどに完全食バージョンが追加されました。
今までは、質素な味で栄養を補うだけといったイメージでしたが、栄養とおいしさを完全なバランスで追い求めたこの商品が話題になり大ヒット商品になりました。
最近ではドリンク類も発売され、今後商品の幅が広がっていくようです。
美味しい完全食なら、だれでも続けられそうですね!
まとめ:完全食を利用して気軽に栄養を摂取しよう!
完全食のデメリットと上手な生活への取り入れ方をご紹介して来ましたが、デメリットも工夫をすれば解決できそうですよね。
皆様の生活様式に合わせて取り入れ方を考えてみてください。
ー参考サイトー
- 厚生労働省
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