ダイエットや美容・健康を意識する方の間で人気がい高い「発芽玄米」。
玄米は完全食と言われるほど栄養価が高い食品ですが、一方で、「玄米ごはんの硬さやボソボソした食感が苦手……」という声もあります。
その点、玄米を少しだけ発芽させた発芽玄米は、通常の玄米よりも柔らかくて食べやすく、「玄米よりおいしい!」「子供も食べてくれる」といった高評価の声が多いんです。
さらに、発芽玄米にはビタミンやミネラル、GABA(ギャバ)などの豊富な栄養が含まれています。
今回は、食生活に発芽玄米を取り入れてみたいと考えている方に役立つ、発芽玄米の特徴や炊き方、おすすめ商品などについて紹介します!
お米の種類と特徴、栄養価の違い
発芽玄米は、玄米や他のお米とどう違うの?
代表的なお米の特徴や栄養価の違いをまとめてあるので見てみましょう!
白米
現代の私たちにとって、一番なじみのあるお米が白米です。
白米は、田んぼで収穫したお米から「籾殻(もみがら)」を取り除き、さらに糠層(ぬかそう)と、芽が出る部分の「胚芽」を取り除いたものです。
糠層や胚芽には豊富な栄養が含まれていますが、白米はこれらを取り除いているため、その分栄養も少なくなります。
また、硬い皮が取り除かれていることで、ふっくらと柔らかいごはんに炊き上がります。
玄米
玄米は、収穫したお米から籾殻(もみがら)だけを取り除いたものです。
糠層や胚芽が残っているため、ビタミンやミネラル、食物繊維などの栄養が豊富に含まれています。
通常の玄米は外皮が硬いので、「柔らかく炊く」「よく噛んで食べる」などの工夫が必要であり、敬遠する方もいます。
そうした中で、より柔らかくて食べやすい玄米として注目されているのが「発芽玄米」と「寝かせ玄米」です。
発芽玄米
発芽玄米とは、玄米を少しだけ発芽させたもので、「発芽米」とも呼ばれます。
玄米を発芽させることによって、玄米の栄養価がさらに増すとともに、外皮が柔らかくなり、食べやすくなります。
寝かせ玄米(酵素玄米)
寝かせ玄米とは、玄米にあずきと塩を加えて炊き、3日以上保温したもので、「酵素玄米」とも呼ばれます。
玄米とは思えないようなモチモチとした食べやすい食感が人気です。
胚芽米
胚芽米は、白米に胚芽を残して精米したものです。
胚芽にもビタミンやミネラルなどの栄養が豊富に含まれています。
玄米のような硬い外皮や糠層が取り除かれているため、食感が白米に近く、食べやすいお米です。
金芽米
金芽米は、胚芽の一部分である「金芽」と呼ばれる部分と、栄養と旨みが多い「亜糊粉層(あこふんそう)」と呼ばれる部分を残したお米です。
胚芽の舌触りが良くない部分を取り除いているため、胚芽米よりもさらに食べやすいといえます。
雑穀米
雑穀とは、あわやきび、ひえ、赤米、黒米、大麦などのイネ科の植物や、黒豆やあずきなどの豆類のことを言います。
一般的な雑穀米は、白米に雑穀を混ぜて炊いています。雑穀の種類によって、ポリフェノールやビタミン、ミネラルなど、含まれる栄養素が異なります。
お米の中でもっとも栄養価が高いのは、精製度の低い玄米です。 玄米→胚芽米→金芽米→白米と、精製度が高くなるにつれて栄養価は下がります。
いちばん栄養価が高い玄米よりもさらに栄養がアップして、しかも食べやすいのが発芽玄米なんですね!
発芽玄米の3つの注目ポイント
ここで、発芽玄米が注目されている理由についてまとめておきます。
ビタミン・ミネラル・食物繊維などの栄養が豊富
発芽玄米は、現代人が不足しやすい食物繊維を豊富に含む他、ビタミンやミネラルも多く含んでいます。主食であるごはんでこれらの栄養を補えるため、主食が好きな方や、栄養バランスが気になる方には特におすすめです。
また、血糖値が気になる方にも選ばれているお米です。
発芽させることでアミノ酸の「GABA(ギャバ)」が増加
発芽玄米は、発芽に伴いアミノ酸の一種である「GABA(ギャバ)」が増加すると言われています。
GABA(ギャバ)は、血圧が気になる方や、ストレスが気になる方に注目されている成分です。白米では摂るのが難しい、さまざまな栄養素が補えるのは嬉しいですね。
玄米よりも食べやすく美味しい味わい
硬さやボソボソ感が苦手な方もいる玄米ですが、発芽玄米は、発芽することで外皮が柔らかくなる他、甘みや旨みも増すという特徴があります。
発芽玄米は、栄養価の高さと食べやすさ、おいしさを兼ね備えたお米として注目されています。
発芽玄米を自宅で味わう方法
発芽玄米を自宅で味わうには、次のような方法があります。
- 発芽玄米を購入して自分で炊く
- 玄米を購入して自分で発芽させる
- レトルトパックの発芽玄米を購入する
- 発芽玄米の加工品を購入する(グラノーラなど)
- 発芽玄米が食べられる宅配食サービスを利用する
発芽玄米を自宅で味わうもっともオーソドックスな方法は、発芽玄米を購入して自分で炊くというやり方です。発芽玄米は炊飯器でとても簡単に炊くことができます。
また、玄米を購入して自分で発芽させて発芽玄米を炊くというやり方もあります。
この場合は、自分で発芽させる分、炊き上がるまでに時間がかかります。
そして、忙しい方や、もっと手軽に発芽玄米を食べたい方には、発芽玄米のレトルトパックや加工品を利用するという方法もあります。
レトルトパックならレンチンするだけなので、ご飯を炊く習慣がない方にも便利です。
グラノーラのような加工品は、洋食メニューやおやつにも取り入れやすいですね。
また、より栄養バランスの良い食事を簡単に摂るなら、発芽玄米を取り入れた宅配食を利用するのも便利です。
発芽玄米を購入して自分で炊く方法
玄米をうまく炊くのって難しそう……
確かに通常の玄米は、炊くのにコツや手間が必要です。
しかし発芽玄米は、白米と同じように炊飯器で簡単に炊くことができるんです!その手順を紹介します。
発芽玄米を炊飯器で炊く方法
- 発芽玄米を研がずに炊飯器の内釜へ入れる。
- 分量よりも少し多めの水を入れて、30分浸水させる。
- 炊飯スイッチを入れて普通に炊く。
発芽玄米100%で炊くのはもちろん、白米と発芽玄米を混ぜて炊いてもOKです。
割合は好みで決めて大丈夫ですが、特におすすめは白米2:発芽玄米1です。
発芽玄米を食べ慣れていない方は、白米と混ぜることでより食べやすくなります。
玄米を購入して自分で発芽させる方法
発芽玄米は、玄米を購入して自分で発芽させることも可能です。
これには、玄米を発芽させて発芽玄米を炊く機能がついている炊飯器があると、失敗せず簡単に炊けるので便利です。
人気の炊飯器はこちらです。
全自動発芽玄米炊飯機能がついた炊飯器です。最短5時間で発芽玄米が炊ける他、寝かせ玄米(酵素玄米)にも対応しています。
また、肉じゃがなどの圧力調理や、パン・ヨーグルト発酵も可能です。
音声ガイドつきで簡単に操作できます。
通販サイトで買えるおすすめの発芽玄米商品
通販サイトで買えるおすすめの発芽玄米を紹介します。
ファンケルの発芽玄米
通販で人気が高い発芽玄米といえば、まずファンケルの商品が挙げられます。
ファンケルの発芽玄米には、北海道産玄米を使用した「発芽米」、秋田県の契約農家で作られた「発芽米 金のいぶき」、北海道産玄米を食べやすくした「発芽米 白米仕立て」があります。
価格は1kg963円(税込)~です。
また、手軽に食べられる商品として、発芽玄米のレトルトパックや、朝食バー、グラノーラ、おかゆ、スープごはん、おもちなどの加工品も揃っています。
いずれも「ファンケルオンライン」で購入可能です。
ファンケルの発芽米 お試しセット
ファンケルの発芽玄米はAmazonや楽天でも買える?
ファンケルの発芽玄米の商品がAmazonや楽天でも購入できます。
まずAmazonでは、レトルトパックの発芽玄米商品のうち、一部が販売されています。
楽天では、「ファンケル楽天市場店」において、様々な発芽玄米の商品が購入可能です。
オイシックスの発芽玄米
「玄米は精製していないからこそ、無農薬にこだわりたい」という方もいると思います。
そのような方には、食材宅配サービス・オイシックスの、有機栽培米を使用した発芽玄米がおすすめです。
オイシックス 【有機栽培米使用 国内産 発芽玄米 500g】
国内産の有機栽培コシヒカリを使用しています。
価格:972円(税込)
スーパーで買える発芽玄米はある?
発芽玄米は通販だけでなく、スーパーで購入できるものもあります。
私の自宅近くのスーパーでは、ファンケルの「発芽米 金のいぶき」や、他社の発芽玄米など、複数の商品が販売されていました。
また、イオンではオリジナルブランド・トップバリュの発芽玄米も販売されています。
トップバリュ 【ABAが白米の約10倍 発芽玄米 1kg】
北海道産の玄米を使用し、長野県の工場で作られています。
価格:689円(税込)
発芽玄米は意外と身近なところでも購入できるようですね!
発芽玄米が食べられるおすすめの宅配食「からだ倶楽部」
「忙しいけどきちんとした食事をしたい」「食事のトータルバランスを整えたい」という方におすすめなのが、発芽玄米を取り入れた宅配食、「からだ倶楽部」です。
からだ倶楽部は「タニタ社員食堂」でおなじみのタニタが監修した宅配食で、夕食と翌朝食の2食がセットになっています。
主食は、発芽玄米入りごはん、もち麦ごはん、十六穀ごはんのいずれかがついています。
価格は2食で2,376円(税込・宅配料込)と、宅配食としては高めのお値段ですが、タニタ監修のヘルシーメニューが自宅で手軽に味わえるのが魅力です。
からだ倶楽部についてはこちらでも解説しています。
まとめ
話題の発芽玄米について紹介してきました。
発芽玄米の特徴をおさらいすると次のようになります。
・玄米を発芽させることで、玄米より柔らかくて食べやすくなり、甘みと旨みも増す。
・玄米以上に栄養があり、ビタミン・ミネラル・食物繊維・GABA(ギャバ)が豊富。
・白米と同じように炊飯器で簡単に炊くことができる。
・より手軽に味わうにはレトルトパックや加工品、宅配食もある。
栄養価が高く、調理が簡単でおいしい発芽玄米をいつもの食生活に取り入れてみてください!