リンゴ酢を使ったダイエットが、健康的で美味しく、無理なく続けられると人気が高まっています。
酢を使うため、注意が必要な点もあり、適正量を適正回数飲むことで、健康的なダイエットも可能です。
リンゴ酢を使うダイエットの効果的な方法、ダイエット以外の効能、注意点などを解説します。
リンゴ酢ダイエットの基本知識
まずリンゴ酢とはどのようなものか、なぜダイエットに良いと言われているのか、大まかな種類などの解説です。
ダイエットに向いている成分として何が入っているか。健康的なダイエット効果があるか、理解して取り入れましょう。
リンゴ酢とは?
リンゴ酢とは果物であるリンゴを使った酢です。
リンゴをすりおろしてしぼり、抽出した果汁を発酵させて作る醸造酢のことを、正式にリンゴ酢と呼びます。
リンゴ果実や果汁を酢に入れた製品は、リンゴ酢ではありません。
リンゴ酢ダイエットの効果
酢は酸味が特徴で、リンゴ酢も酸味があります。
酸味の正体は酢酸です。
酢に含まれる酢酸には、脂肪燃焼などダイエットや健康維持にプラスに働く効果があると言われています。
リンゴ酢を含む酢の効果として、次のようなものが挙げられます。
- 食後高血糖を抑える
- 高血圧を予防する
- カルシウム吸収率をアップ
- 内臓脂肪を減少させる
良い効果が期待されるリンゴ酢ですが、内臓脂肪を減らし、食後高血糖を抑えることが、ダイエットにつながります。
食後高血糖になると体内のインスリンが過剰に分泌されるため、体内の防衛反応として血中の糖を脂肪に変えて溜め込み、肥満になりやすくなるのです。
酢の効果で内臓脂肪を減らして食後高血糖を予防することで、ダイエット効果が期待されます。
リンゴ酢と黒酢の違い
酢でダイエットをする方法で、黒酢も人気があります。
成分として、リンゴ酢に黒酢よりも多く含まれている健康的な栄養価があり、さっぱりしたフルーティーな味も含め、リンゴ酢が人気になっています。
リンゴ酢と黒酢の違いを紹介します。
成分や効果の比較
リンゴ酢の原材料は、リンゴで、黒酢の原材料は米と大麦です。
リンゴ酢も黒酢も、料理だけでなく飲用に合っており、どちらもアミノ酸を多く含んでいるため、健康食品、健康的な飲料として好まれています。
リンゴ酢にはリンゴ酸が多く含まれており、リンゴ酸には、筋肉や神経の緊張を和らげる効果があります。
歩いたりストレッチをしたり軽い運動をしながらリンゴ酸を飲むと、リラックスしたスポーツをしやすいでしょう。
前述した食後高血糖を抑える働きに有効な、クエン酸もリンゴ酢に多く含まれているため、よりダイエットの効果が期待できます。
黒酢は、筋肉強化と増量し、筋肉の疲労を抑えるアミノ酸やBCAA(ロイシンなどのアミノ酸)の含有量が豊富です。
黒酢の成分は、スポーツを組み合わせたい場合に、有効といえます。
どちらを選ぶべきか
酢そのものに、ダイエットに効果があるといわれる働きがあるため、リンゴ酢でも黒酢でも、ダイエットという目的なら、好きなほうを選んで飲んで大丈夫です。
ただ、ダイエットにつながる仕組み、筋肉への効果、健康維持という意味で、リンゴ酢と黒酢には違いがあります。
リンゴ酢は、ダイエットをしながら血糖値の上昇を抑えたい人や、筋肉質のガッチリした体型になるのを避けたい人におすすめです。
過剰なナトリウムの排出効果もあるため、体内に不要なナトリウムが蓄積してしまう水分によるむくみにも効果があります。
むくみが出やすく改善したいと考える場合は、リンゴ酢が良いでしょう。
また、胃腸を程よく刺激するため、便通を良くしたい、ダイエットを阻む一因に便秘がある人も、リンゴ酢が向いています。
リンゴ酢の効果的な飲み方
ダイエットの効果をより高めるためには、リンゴ酢の効能を活かせる飲み方をする必要があります。
大量に、一日何度も飲めば良いかというと、そうではありません。
どのような食品も、適正量や適正回数もがあり、過剰摂取はマイナスに働きます。
タイミングも、より効果を引き出せる時間帯を選びましょう。
飲むタイミングは?朝と寝る前に空腹時を避ける
飲むタイミング、時間帯として、より効果が期待できるのは、朝と寝る前です。
食事中や食後、胃に何か入っているタイミングで飲むことがおすすめです。
寝る前に飲むと、リラックス効果も高まり睡眠の質も良くなります。
朝の空腹時、つまり起床時や朝食前に飲むと、リンゴ酢の強い酸で胃が荒れる体質の人もいるため、注意しましょう。
飲む量の目安
リンゴ酢を飲む場合の、一回当たり適正量は、大さじ1杯ほどです。
15mlが一回当たりの量で、一日1~2回飲みます。
酢酸が胃に強い刺激を与えるのを避けるため、コップに半分か1杯の水(100 ml〜250ml)の水にリンゴ酢を加えて飲みましょう
リンゴ酢の過剰摂取による影響
酸性のリンゴ酢を、適正量を超えて過剰摂取すると、ダイエット効果より身体への悪影響を引き起こす可能性があります。
もちろんリンゴ酢だけではありません。
酢を一度に大量に、または一日に何度も飲むと、口腔内や喉、胃や食道への強い刺激から、いろいろな症状が出る場合があります。
身体によい影響を与えるため、粘膜を傷めないために、飲む量には注意が必要です。
酢の過剰摂取は、胃酸を逆流させたり、喉や胃壁が痛くなったり、エナメル質を溶かして歯を傷めたりなど、粘膜を傷つける可能性があります。
どんな良い成分でも同様ですが、過剰摂取することで良い影響はありません。
一日あたり、一回あたりの適正量を守りましょう。
食事との組み合わせ
ダイエットの効果を高めるために、考えたいのが食事との組み合わせです。
脂肪の生成による肥満を阻害する働きが期待できるリンゴ酢は、脂っこい食事や、高い糖質の食事を取るときに、一緒に飲むことをおすすめします。
肥満の原因になるコレステロールや中性脂肪が、体に蓄積し、数値を高めることを阻む効果が高く、ダイエット効果を期待するなら、ダイエットの敵として気になる食品と一緒に飲むのが良い方法です。
また、便通の改善を期待するなら、ヨーグルトを一緒に食べながら、リンゴ酢を飲みましょう。
リンゴ酢の酢酸と、ヨーグルトの乳酸菌が、プラスの効果をもたらします。
リンゴ酢の健康効果
リンゴ酢には、良い成分が含まれていることで、脂肪燃焼などのダイエット効果が期待され、検証で実際に効果が上がったという報告もあります。
他に、リンゴ酢を摂取することで得られる健康効果も知り、ダイエット以外でも活用したいところです。
リンゴ酢の健康効果を、紹介します。
血糖値の改善
前述していますが、リンゴ酢には、血糖値の上昇を防いで、安定した血糖値を保つ働きがあります。
糖尿病にかからなければ無関係と思ってしまいがちな血糖値ですが、疾患とは無縁でも、血糖値が高まることによる悪影響は気を付けなければなりません。
ダイエットをしようと思っていても、血糖値が高いままの状態では、身体の防衛反応が働き、血糖値を下げるためのインスリンが過剰に分泌されます。
インスリンは身体を守るために、中性脂肪を作るという働きをするために、ダイエットを阻害してしまいます。
糖尿病既往歴がなくても、血糖値は安定させることが、ダイエットにも健康維持にも良く、リンゴ酢の成分でいつも血糖値上昇の抑制をすることは需要です。
他の食品で血糖値が上がりがちなときは、リンゴ酢で安定させましょう。
生活習慣病である、2型糖尿病の発症を予防する良さもあります。
消化を助ける成分
リンゴ酢には、胃腸をよく刺激する効果があります。
消化器官を、食物が消化して移動し、胃から腸に送られる働きを、蠕動(ぜんどう)運動と呼びますが、リンゴ酢は、この蠕動運動を促進し、良い消化運動に繋げる働きをします。
消化する力に不安がある、お通じがいつも不安定で便秘がちという場合は、リンゴ酢の働きで改善する可能性があります。
適正量を上手に取り入れましょう。
便通改善はダイエットにも繋がります。
美容へのメリット
リンゴ酢には、ポリフェノールやビタミンCも含まれています。
抗酸化作用がある成分を含むことで、肌の老化を遅めたり、ニキビや炎症を予防したり、スキンケアにも役立つことが期待できます。
リンゴ酢は、美容面のメリットという意味でも、うまく取り入れたいものです。
リンゴ酢を避けるべき人
健康維持にもダイエットにも効果が期待できるリンゴ酢ですが、避けたい人、飲用が向かない人もいます。
体質、疾患により、リンゴ酢を飲まないほうが良い人について、解説しますので、該当する人でリンゴ酢のダイエットを考えている場合は、まず医師に相談してください。
胃酸が逆流しやすい人
逆流性食道炎などがあり、胃酸の逆流という悩みを持つ人は、リンゴ酢を飲むのはやめておきましょう。
胃酸が逆流しやすい人は、強酸性の食品を避けるべきとされています。
酢には酸度が表示されており、酢に含まれる有機酸の割合を示している数値です。
リンゴ酢は強酸性で、消化器の粘膜が弱い人には、酸の強い刺激で逆の悪影響を及ぼす可能性もあります。
逆流性食道炎だけではなく、潰瘍がある人や、胃腸に炎症が起きやすい人は、リンゴ酢の飲用をおすすめできません。
腎臓や血中のカリウム値にトラブルがある人
リンゴ酢にはカリウムが含まれています。
カリウムは健康維持に、心臓病や高血圧を予防すると考えられる、良い効果をもたらす成分ですが、カリウム摂取を控えるべき人もいることを知っておきましょう。
高カリウム血症、腎臓疾患ある人は、リンゴ酢を取り入れる前に、医師に相談してください。
過剰なカリウムを摂取することで病気を悪化させる原因になります。
腎不全などを持つ人が、日常的にリンゴ酢のカリウムを摂取することは、自己判断で行うのは危険です。
リンゴ酢を使った食事活用法
飲用におすすめできる、フルーティーでまろやかなリンゴ酢ですが、直接飲む以外にも活用することができます。
食事活用法を紹介します。
料理に活かすリンゴ酢
本来の料理酢と同様に、料理に活用しても、美味しい素材です。
穀物酢の酸味とは一味違うため、洋風料理に使うと、素材が引き立ちます。
ドレッシングやマリネの作り方
酢と油を材料とするドレッシングや、マリネというレシピがおすすめできます。
ドレッシングは、オリーブオイルとリンゴ酢、好みにより塩や胡椒を加え、バジルなどハーブを入れることでおいしくなります。
マリネ液も、リンゴ酢にはオリーブオイルがおすすめです。
リンゴ酢とオリーブオイルが基本となる調味料です。
砂糖やブラックペッパー、おろしニンニクと粒マスタードを基本として、好みに合わせて調整します。
リンゴ酢人気ブランドの紹介
リンゴ酢は健康維持とダイエットに、上手に使いたい健康食品です。
好みに合う製品を選びたいところですが、リンゴ酢の購入にあたって、おすすめできるブランドはどこでしょうか。
いくつかの人気ブランドを紹介します。
リンゴ酢ダイエッターで人気のリンゴ酢
純リンゴ酢とされているものが人気です。
また、砂糖不使用で、糖分を気にする人や料理にも使いたい人に人気の製品など、Amazonでは比較して選びやすくなっています。
酢の醸造企業で作られている、自然派と感じる製品や添加物が少ない製品などが、リンゴ酢の中でも人気商品です。
味や量、セットになっていて何度も買いに行かずに済むものなど、好みに合わせて比較し、選んでみましょう。
ミツカン 純リンゴ酢 500ml
参照元:mizkan
酢の老舗だけに長い人気があるリンゴ酢です。
一回当たりの適正量である大さじ一杯、つまり15mlに含まれる栄養素も明記されていて安心できます。
内堀醸造 純りんご酢 500ml
参照元:内蔵酒造株式会社
フルーティーな香りと旨味があるリンゴ酢です。甘味と酸味がほどよく、癖がない点が人気です。
Belle Lus リンゴ酢 酢檎夢
参照元:BelleLus ショップ
無添加の国産純リンゴ酢です。
天然醸造で砂糖不使用が特徴です。
【まとめ】ダイエットもリンゴ酢で健康的に
リンゴ酢にはダイエットに直結する薬効成分ではないものの、体内で脂肪を燃焼させたり肥満につながる要素が膨れ上がることを抑えたりする、良質の働きをする成分が多く含まれています。
健康食品として人気が高まるリンゴ酢を、どう痩せたいか、太りにくい体質になりたいか、肥満要因としての自分の弱点は何か、それに合わせてリンゴ酢を適正量使いましょう。
胃腸や喉など粘膜への刺激、高カリウムになりやすいデメリットは考えたうえで、健康不安がある人は、まず医師に相談の上で使ってください。
健康的なダイエットに、適正使用でリンゴ酢をためしてみましょう。