スーパーなどでよく青魚を見かける機会が多いですが、青魚とはそもそもどのような魚なのでしょうか?
青魚の種類と特徴、栄養などをご紹介しますので、是非参考にしてみてください。
青魚の種類一覧
青魚の種類は大きく分けて8つあります。
魚の種類 | 属する魚 |
サンマ科 | サンマ |
サバ科 | マサバ、サワラ、カツオ、マグロ |
アジ科 | マアジ、ブリ、カンパチ、ヒラマサ |
ニシン科 | ニシン、マイワシ、キビナゴ、コハダ |
タチウオ科 | タチウオ |
トビウオ科 | トビウオ |
サヨリ科 | サヨリ |
カタクチイワシ科 | カタクチイワシ |
サンマ科
秋に一番脂がのるサンマは、塩焼きにして食べるのがおすすめです。
日本で収穫されるサンマは約40〜50cmほどのサイズが主流で、「秋刀魚」と書くように刀のように細い形をしているのが特徴となっています。
サバ科
サバ科の魚は、マサバ、サワラ、マグロ、カツオです。
青魚と言ったらサバを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。
マサバは11月〜2月が旬の時期ですが、同じサバ科のサワラやマグロは旬の時期が異なります。
アジ科
アジ科の魚は、マアジ、ブリ、カンパチ、ヒラマサです。
マアジの旬は4月〜7月、ブリの旬は12月〜2月とアジ科の魚は通念を通して楽しむことができます。
アジ科すべての魚に共通して言えることは、身が押しつぶされたような形をしているので、見た目も楽しめる刺身で食べるのがおすすめだということです。
ニシン科
ニシン科の魚はニシン、マイワシ、キビナゴ、コハダです。
ニシン科の魚の特徴はプランクトンを主食としているので全海洋に生息していることです。
そのため、日本では上記4種類がよく食べられていますが、世界には200種類以上ものニシン科の魚がいると言われています。
タチウオ科
タチウオは「太刀魚」と書き、秋刀魚と同じ理由の刀に見立てることができることから刀という感じがつけられたとされています。
他の青魚よりも細長いのが特徴で、旬は7月〜11月です。
トビウオ科
トビウオは「飛魚」と書き、名前の通り尾びれを水面にたたきつけて飛ぶのが特徴です。
なんとその飛行距離は200mが平均的とされていますが、最高で400mほど飛ぶトビウオもいるとされています。
旬は6月〜7月と青魚の中でも旬が短い魚です。
サヨリ科
サヨリは「細魚」と書き、名前の通り細く下あごが長く突き出ているのが特徴です。
旬は3月〜4月で脂肪が少ないので、身自体は淡白な味がします。
カタクチイワシ科
カタクチイワシとは「片口鰯」と書き、ちりめんの成魚にあたります。
イワシではありますが、イワシ科ではなくカタクチイワシ科と別の分類に分けられているのが特徴です。
種類の多い青魚の特徴・定義とは?
ここまで青魚の種類を見てきましたが、青魚とはどのような魚のことを言うのでしょうか。
青魚の特徴
青魚とは、背が青い魚のことを指す通称で、主に回遊魚のことを言います。
青魚が青い理由は、自然に進化してきた過程によるものだと考えられており、背が青いことで上空から鳥に見られたときに青い海の色と同化してカモフラージュすることで捕食を免れる効果があると考えられています。
ただ、現実の海の世界では多くの海鳥は青魚を多く捕食しています。
そのため、背が青いからと言って効果が絶大に発揮されるということではないようです。
このような、遺伝的に大きく離れた種がよく似た特徴を持つように進化する例は、環境要因から受けるものが大きいと考えられています。
青魚の共通点と見分け方
青魚定義はこれと言って決まっているわけではありません。
ですが共通点は6つあります。
- 海に生息する魚
- 背が青色
- 腹が白色
- 回遊魚
- 身に大量の血液を取り込んでいる
- 鮮度が落ちやすい
おおむねこの6つですが、見分け方としては背が青色で腹が白色だという点で判断できます。
青魚に含まれる4つの栄養素
青魚には大きく分けて4つの栄養素が含まれます。
- EPA・DHA
- タウリン
- アンセリン
- 分岐鎖アミノ酸
青魚を毎日適量食べ続ける事によって、健康にいい作用を及ぼすと言われていますよね。
近年注目されているEPA・DHAについても解説していきます。
EPA・DHA
EPAとは「エイコサンペタン酸」の略で、DHAとは「ドコサヘキサエン酸」の略です。
EPA・DHAは脂肪を構成する要素である脂肪酸です。
脂肪酸とは脂質のことで、飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸に分類されます。
このEPA・DHAは体にとって無くてはならない栄養素ですが、体内で生成することが出来ず、必須脂肪酸と呼ばれ食べ物等から摂取する必要がある大事な栄養素です。
機能としては、「集中力・記憶力の維持」「血液をサラサラにする」「目の健康維持」「アレルギーの予防&改善」「中性脂肪低下」の効果が期待できます。
DHAは主に人間の脳や目の網膜の脂質成分で、脳に直接入って栄養素として機能できる数少ない優秀な栄養素です。
EPAは脳内にはほとんど存在せず、血液をサラサラにする効果や中性脂肪低下がDHAよりも高く作用する栄養素になります。
どちらか一つだけではなく、二つあることで相乗効果が期待できる栄養素です。
熱に弱い性質なので、焼いたり煮たりすると80%、揚げると50%損失されることが分かっています。
EPA・DHAを効率よく採取するには生食がおすすめです!
タウリン
タウリンとは、体内で他の物質と離れて遊離した状態で存在する、アミノ酸の一つです。
水溶性なので、汁ごととれる鍋物やスープ等に利用すると有効に摂取することができます。
最近は栄養ドリンクの主成分として使用されていますが、これは肝臓の働きを活発にする機能があるからです。
その他、タウリンには次のような働きがあります。
【タウリンの働き】
農林水産省
- 血液中のコレステロールや中性脂肪を減らす。
- 血圧を正しく保ち、高い血圧を下げる。
- 肝臓の解毒能力を強化。アルコール障害にも効果的。
- インスリン分泌を促進し糖尿病の予防・治療に有効。
- 視力の衰えを防ぎ、新生児の脳や網膜の発育を助ける。
アンセリン
アンセリンは魚の筋肉中に含まれているアミノ酸が2個以上結合した物質で、遊泳能力が高いマグロやカツオなどの筋肉に多く含まれています。
アンセリンはうまみ成分に深く関係する物質として注目されており、マグロ・カツオなど長距離を高速で泳ぐ回遊魚の筋肉中に多く含まれることから、運動能力の秘密を握る存在だとして研究が進められている物質です。
アンセリンを摂取することで、抗疲労作用・尿酸値降下作用・抗炎症作用・活性酸素消去能・血圧低下作用が期待できます。
特に尿酸値降下作用は、尿酸が作られすぎる事を抑えて作り過ぎられてしまった尿酸を体外への排せつを促進し、尿酸値を下げることができます。
尿酸値が高いと痛風になりやすくなり、炎症の痛みに耐えないといけなくなってしまうので、尿酸値が高い方はアンセリンを効果的に摂取するといいでしょう。
分岐鎖アミノ酸
分岐鎖アミノ酸とは、体内で作り出すことのできない必須アミノ酸であるため、食べ物からしか摂取することが出来ません。
筋肉中のタンパク質に含まれる必須アミノ酸の約40%を占めており、運動をする際の主なエネルギー源として使用されます。
運動の持久力を高める効果と筋肉痛を軽減する効果が期待されていることから、運動量の激しい方は特に摂取した方がいい栄養素です。
また、分岐鎖アミノ酸を2000mg以上摂取後に運動をすると筋肉の分解が抑えられ、筋肉のタンパク質を作ることで知られています。
青魚を食する際の3つの注意点
こんなにも素晴らしい栄養素が含まれている青魚ですが、食事・調理をする上で気を付けなくてはいけない点が3つあります。
以下の3つに注意してください。
①食中毒の原因となる寄生虫がいる
青魚に限らず、魚全般にはアニサキスという寄生虫がおり、摂取してしまうと腹痛や嘔吐といった症状を引き起こすことがあります。
このアニサキスという寄生虫は魚の内臓に寄生していますが、魚が死亡すると内臓から筋肉部分に移動するため内臓を取り除いたからと言って安心して食べることが出来るわけではありません。
そのため、青魚を購入する際は新鮮な魚を購入し、速やかに冷蔵・冷凍保存してください。
アニサキスは直径2~3㎝ほどの大きさなので目視可能です。
このアニサキスを死滅させる方法としては、食品の中心温度が60度以上になり、さらに1分以上の加熱をすることで、アニサキスを死滅すると考えられています。
②アレルギー反応が起こる場合がある
魚アレルギーを引き起こす要因は、魚の筋肉に含まれるタンパク質が原因とされています。
青魚のどれかでアレルギー反応を起こしてしまうと、そのほかの魚に対しても同じようなアレルギー反応が出る場合が多いようです。
ただ、魚アレルギーと診断された方でも、かつおだしやすり身や練り物などを食べることが出来る可能性があるので医師と相談の上食べることも可能です。
③ヒスタミン食中毒
ヒスタミンとは、魚の筋肉に含まれるタンパク質が「ヒスタミン生成菌」によって変換されてできた成分です。
筋肉量の多い青魚は、よりヒスタミンの量が増えているので注意が必要になります!
魚が新鮮な場合でも増殖する菌なので、見た目だけではわかりづらいのが難点です。
できるだけ新鮮な青魚を購入するよう心がけましょう。
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青魚のおすすめレシピとおすすめ宅配弁当!
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サバの味噌煮
秋に旬を迎えるサバですが、味噌煮で食べるとさらにおいしいですよね!
今回はおいしいサバの味噌煮のレシピです。
是非作ってみてください。
青魚なども入った栄養素たっぷり宅配弁当:わんまいる
わんまいるの口コミ・評判は?実食&体験レポート【和食が激ウマの宅配食でした!】
冷凍タイプなので、長期の冷凍保存が可能で電子レンジで温めるだけですぐに食べることができます。
魚料理をはじめとした和食や、洋食・中華など様々なジャンルが充実しています。
特に和食のメニューは、老舗惣菜店が調理しているので本当においしいお店の味が楽しめるのでとても人気です。
時間がない日でも栄養素を考えられた弁当を気軽に食べることができるのはうれしいですよね!
初回限定で500円割引が適応されるので、お得に始めることが可能です。
まとめ:おいしく青魚を食べて健康になろう!
青魚には8つの種類があり、生きるために必要な栄養素がたくさん含まれていることがわかりましたね。
青魚を積極的に摂取して、健康維持をしていきましょう!
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